No37


<エレクトロニクス・アーツ浜松賞>
冨田勲「受賞記念講演会」  レポート

<主な作品の紹介>()は氏のコメント

「源氏物語」
(「源氏物語幻想交響絵巻」はロンドンフィルの演奏のDVDオーディオのサラウンドのミックスダウンにより、「生霊」の声が後ろから聴こえたりして、普通のクラシックのコンサートの実況録音ではあり得ないことをした。平安朝時代の夢のような空間を作曲の延長として、5.1chサラウンド(コンサートホールでは7.1サラウンド)の音場で表現した。
ローランドの協力を得ることで、可能になった。)

当日は比叡山根本中堂での映像で、その六条御息所「生霊」の高橋恵子さんの声が、会場をあちこちのスピーカーから流れ聞こえ、人形(ホリ・ヒロシ人形舞)とはいえ相手の長い髪を持ちあげ振り落とす様は、本当に恐ろしいもので、臨場感ある怖〜い体験が出来ました。

<表現>というジャンルはあらゆる分野に係り、
それによって一層、豊かな<表現力>を生み、その<拘り・こだわり>が妥協を許さず・・・
自分の感性を信じ、追求する、その素晴らしさを
実感!!






岐阜・中部未来博(1988年)

j地元の子供達が舟に乗り、手作りの竹笛(郡上八幡の竹を使用)を夜空に向かって吹く。それに応え空からUFOに乗った宇宙人が。演じるのはスティーヴィー・ワンダー。子供達と異星人の感動的なスペース・ファンタジーが繰り広げられる
音楽は「可愛いアイシャ」
映像で聴いても大勢の竹笛とスティービーの歌がよく揃って、まさに<仕掛け>があるとは思えない
見事さ!!

多くの子供達は「本当に宇宙から来たのだ!」と
あの<音の体験>が彼らの人生にもまた、大きく
影響し、が実現することでしょう。

冨田氏の講演会のまとめのお言葉は、

ハイテクの技術により、表現の範囲が広がる。

発展が発想を生む

楽しく豊かな時間を過ごし、偉大なお仕事に感じ入りました。(管理人)
 

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