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<エレクトロニクス・アーツ浜松賞>
冨田勲「受賞記念講演会」 レポート
<主な作品の紹介>()は氏のコメント
昭和32年 NHK「今日の料理」テーマ音楽
(こんなに簡単に出来た曲が今だに使われている)
昭和42〜文五捕物絵図(和田勉氏よりシロフォンを使うなと言われたが、敢えて使った)
昭和38年〜新日本紀行(拍子木やホルンで旅の イメージを)
大河ドラマ「花の生涯」
昭和47年 「新・平家物語」
(オケも琴も盛り上がった収録中、突然琴の駒が飛び、床に落ちた音が入ってしまった。それを、ノイズ
とみなし録り直しを求められたが、楽譜を書き直し、その音を必要とする、と演奏を採用した)
昭和41年より手塚治虫氏との出会いよりアニメの音楽を作曲、交響詩版「ジャングル大帝」
(レオの雄たけびのイメージで出だしのメロディーを
オクターブ+1度を使うが、歌いづらい音程だ、と言われ続けたが、それほどでもないと思う。)
ステレオラジオ番組「立体音楽堂」等の参加より
オーケストレーションへのこだわりから、マンネリ化を感じ始める。
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1970年頃よりモーグ・シンセサイザーと出会い、
アメリカより楽器の輸入よりスタートする。
(MOGUはオランダ語でモグと発音、こちらを採用、税関で楽器とみなされず、1ヶ月も倉庫入り、取説もなく一人で格闘し、1千万円を無駄に出来ず必死)
ドビュッシー「雪は踊っている」(硬いツララと粉雪 のイメージを表現)「雨の庭」(大きな山や谷ありの自然の中、夕立のイメージ、モールス信号にヒントを得る。)
<音の移動>へエスカレートする。 (ひよこ、ネコ、親鳥の3匹をモチーフにそれぞれを
音源で移動させ、PCならではの音遊びができる。)
夢の乗り物<蒸気機関車 >〜水を注す〜の言葉の由来を、日本紀行のイントロに使用する。
オーケストラに関心が戻る。
東京ディズニーシーの依頼により、アクア・スフィアのエントランス、ミュージックとして<3つのオーケストラが共演している様な、3面立体音楽のためのシンフォニーを作曲。
「波のフーガ」 (バッハのモチーフが入る) |
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