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2006 9/1 朝日新聞 朝刊記事より
<BACH 最古の直筆楽譜>
〜ドイツで発見/13歳ごろ筆写〜
ドイツの作曲家ヨハン・セバスチャン・バッハ(1685〜1750)が少年時代、勉強のため当時の音楽家の作品を書き写した楽譜が、ドイツ東部ワイマールで見つかった。
最古の楽譜はバッハが13歳ごろ、当時北ドイツ地方で活躍していたブクステフーデのオルガン曲を筆写したもの。
もう一つは、ラインケンのオルガン曲で、15歳の時に写譜した。これまでは1704年の19歳ごろの作品が最も古い直筆楽譜とされていた。
少年期のバッハは北部リューネブルクなどに住み、両親を亡くし雑役などで生計を立てていた。同史料館は「若きバッハの修業時代を知る上で貴重だ。丁寧な筆致で貧しくても熱心だった様子がうかがえる」としている。
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<参考資料>
ブクステフーデ(1637頃〜1707)
作曲家・オルガニスト。デンマーク生まれ。
1668年、リューベック・聖マリア教会の音楽監督・オルガニストに就任。以後40年近くにわたって「リューベックのオルガニスト」として活躍、名声を得た。
1705年10月、20歳になったバッハはアルンシュタットの教会に4週間の休暇を願い出て(徒歩で?)370km離れたリューベックに赴く。ブクステフーデの音楽に深く魅了されたバッハは、何と4か月近くを経て戻り、教会の聖職会議で査問されることとなった話しは有名である。その時に非難された理由の一つは、彼が礼拝時のオルガンコラール演奏で、耳慣れない音を混入して会衆を困惑させたというものであった。これは明らかにブクステフーデの影響によるものだったと思われる...。
ラインケン(1623〜1722)
オランダ生まれ。
1663年、ハンブルグ・カタリナ教会のオルガニストとなる。80歳まで務め、ほとんど100歳まで生きた。
卓越した演奏技巧を持ち、コンサートオルガニストとして活躍。16歳の若きバッハは、彼のオルガン演奏を聴くためにハンブルクまで旅行している。
♪こんな記事や資料を読むと、ただただ歴史の重みと、それを知ることで、過去から現在へのつながりが、まさに<Fantasy>です。
そういえば、私も昔はコピーもなく、輸入されたオルガン譜を、レッスン待ち時間に写譜。
これが原点か・・・?! |
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