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<クリスチャン・ツィメルマンピアノリサイタル>
今世紀最大といわれるピアノ界の巨匠クリスチャン・ツィメルマン。
18歳でショパンコンクール優勝の偉業。繊細で緻密な揺るぎのない演奏と多彩なレパートリーで、世界中を魅了し、2009もジャパン・各地で公演。
彼の経歴に「オルガンを演奏することにも並々ならぬ熱意を抱いている。オルガンの演奏は音楽のフォルムを横軸からとらえ、構築することに役立つのだという。」
この言葉に<わが意を得たり!>の心境です。
世界の巨匠と同じ・・・とはあつかましく言えませんが、本当に鍵盤が異なるだけで、音楽の捉え方が
見えてくるのです。さて・・・。
今回、京都コンサートホールでの<プログラム>
J.Sバッハ:パルティータ 2番
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ32番
バツェヴィチ:ピアノ・ソナタ2番
シマノフスキ:ポーランド民謡の主題による変奏曲
予定のブラームスに代わり生誕100年、没後40年を迎えるツィマーマンにとっては特別の思い入れがある自国の女流作曲家、グラジナ・バツェヴィチ(1909-1969)のピアノ・ソナタ第2番は2006年の日本ツアーでも披露した作品とか・・・。
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どのプログラムも新鮮な解釈と細部にわたる丁寧な演奏で、多彩な音色や絶妙な各声部のバランス等、引き込まれる素晴らしさ〜全体を通して聴くと<現代のピアノ音楽の可能性>をみた思いが。
バッハの演奏でも、表現豊かなピアノとしての歌い方、ベートーヴェンの最後のソナタも重厚さより
<天上の音楽の美しさ>を感じさせ、ポーランドの作品2曲は楽器を存分に生かしたロマンティックな美しさ、現代的な奏法でのフレーズやサウンドも新鮮で、ピアノ音楽の多彩な面白さが豊かに表現されていました。
そうして昨日はまた米国テキサス州で開かれた
「第13回バン・クライバーン国際ピアノコンクール」で全盲のピアニスト、辻井伸行さん(20)が優勝の素晴らしいニュース!!
今回は無欲で挑んだことがよかった・・・という。 指揮者の佐渡裕さん(48)は、感無量の様子。「彼は人の何十倍もの時間をかけて曲を覚え、すべて自分の中で消化し、一音一音を磨きぬき、純粋な音の世界に入り込む。それが聴衆をひきこみ、魅了する。こんなに感動的なピアニストには出会ったことがない」と語る。
始まりはおもちゃのピアノだったところと、母親の歌を聞いてすぐにメロディーを弾き出したところは私と同じ・・・。
それにしても? 神のみぞ知る・・・。(^^♪
2009 6/10 |
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