2004年8月

クレイジーケンバンドショー、米原の文化産業会館までディレクターさんと観にいく。
いや、最高。
詳しくはこちらを見てもらうとして、素晴らしいエンターティメント見た後は気持ちいい。
駅でちくわとカンチューハイで乾杯。
帰りの電車で、営業ながらラジオ制作について、ついついディレクターさんに熱弁。
でひょんなことからお昼の番組の30分、4曲選曲させてもらうことに。
がぜん張り切る。


で一応「夏」イメージのさわやかな楽曲でということで、フリッパーズ・ギター「ラテンでレッツラブまたは1990サマービューティー計画」オープニングで、ロジャー・ニコルズ&スモール・サークル・オブ・フレンズ「The Drifter」、小泉今日子「あの頃と同じ空」2曲続けて、そして最後はいとうせいこう「だいじょうぶ」という、もう2度とかからないであろうセレクトに。
しかしマニアックでは全然なくて実に真っ当なポップソングばかりと我ながら。
営業中のカーラジオから、フリッパーズ・ギターの音が出てきた時には感動したな。
ロジャニコから小泉今日子ってのもなかなかいい流れ。
ロジャニコの「The Drifter」はかって高野寛がカバーした曲で、小泉曲は高野プロデュースという「高野寛繋がり」であることに気づいた人は何人いるだろうか?
いとうせいこう「だいじょうぶ」は局に音源がなかったから、自分のCDから。
これ誰が聞いてもいいと思える大名曲だと思うんだが。
・・ま、実際なんの反応もなかったんだけどね。


ラジオ局に勤めて1年。
ことあるごとに「カーネーションが最高なんですよ!」と力説しまくった甲斐あって、ついにカーネーションがゲストに!
ディレクターさんいわく「君の為に、ブッキングしたよ」ということで収録ゲスト。
が、なんとまさにその日はイベントがあってどうしても局に居れず。
「折角、呼んだのに、運のないやっちゃ・・」と言われつつ。
しかしあの名作「LIVING LOVING」すら置いてなかった局に、カーネーションがやってくる。
新曲「スペードのエース」もちょくちょく流れている。
ラジオからカーネーションの音楽が流れ、誰かがそれを耳にし、カーネーションを好きになってくれたらそれでいい。
転職した意味があったというもんだ。
会えなかったのは残念だがそれで十分だよ。
と、いいつつディレクターさんに頼んで「Young Wise Men」のアナログ盤にサイン貰っちゃった。
それに「今度会いましょう!」のメッセージ入り生ポラ写真やステッカー、そしてちょっと内緒のビッグプレゼントまで貰って感激。


飲み会。
なかなか趣味の合う人と出会う機会は少ないのだが二人も発見。
「マニアックトークの会」と称してディープな話を。
一応「中島らも追悼」がメインテーマで4時間近く。
音楽、お笑い、映画、本とサブカル魂爆発。
最終的にはなぜか「タモリ倶楽部」のおもしろさを皆で熱く語っていた。
しかし、いい夜だった。それぞれが全く別の場所で、別の文脈で暮らしてきて、ふとしたことで邂逅する。
高校生の頃、話の合う友達なんかいなかった。
一人の部屋で音楽や活字を追っかけ、どこかにいる「自分に似た誰か」のことを思った。
それから約20年の間に、数人の「自分と似た誰か」と出会った。
まるで生き別れた兄弟と再び出会ったような喜びをそのたびに感じる。
それぞれが別の場所で暮らし、時を過ごしてきたが、僕らは確かに同じ星を見ていたのだ。
人生が愛しく感じられる夜。


今日は年一度の「京都飲み会」。
京都駅前のホテル内ビアホールにて好きなことだけを語り合う最高の飲み会。
昨日に続いての実に楽しい飲み会で友人・Uの「自分のことは棚に上げ」的トークに爆笑。
かって「美少年」だったと言い張るUに全員揃って「ツッコミ」入れたりしながら大いに飲み、笑い、時を過ごす。
彼らと飲むといつも思う、「こういう夜があるから生きていける」。


「笑いの金メダル」に「ジャリズム」が結果は最下位。
これはジャッジする素人審査員の「笑い」を見る目のレベルが低すぎるのが原因。


朝から娘と西武百貨店へ。
催事場でやってる「ドラえもん展」観にいく。
はっきりいってただ人形が置いてあるだけレベルの子供騙しなシロモノ。
まったく。
でおもちゃ屋とか覗いて帰宅。
そうめんとおにぎりの昼食。
近所のガキンチョたちが遊びに。
うちは託児所か!


「華氏911」観る。
映画という武器で、希望を奪い去る「戦争」に、「戦争」が大好きで「お金」が大好きな、そう「悪魔に魂を売った奴ら」に立ち向かうマイケル・ムーアの熱情に胸を打たれた。
焼け爛れたイラクの子供達、爆弾に吹っ飛ばされたアメリカ兵、息子をイラクで失った母親の涙。
悲しくてやりきれない「現実」の雄弁さの前で、涙が止まらなかった。
戦争が大好きな人たちが安全な場所で金儲けしてる時、戦争なんて嫌いだった人たちが、戦争なんて知らなかった人たちが殺し合いさせられる。
このクソみたいな構造が戦争の本質なんだ。
この映画の前で、「ドキュメンタリー映画として云々・・」なんて批評はできない。
したり顔でこの作品を語れるほど、僕は大人じゃない。
このやりきれない悲しみを、次の世代に引き継がさないように、やれることをやっていこう。
愛と叡智とユーモアを武器に。
僕達が引き継ぐべきものは「希望」であるはずだ。
そしてここで言っておきたい。
「OFF!!音楽と笑いの日々」は、僕は、あらゆる戦争に反対します。


休日。
娘のリクエストで「オムライス」作る。
貰い物の瓶詰めケチャップ(美味!)があったのでさっとケチャプライスを。
で得意のオムレツをバターたっぷり使って作りケチャップライスの上に載せ、ナイフで開くとトロトロの卵が広がるという訳。
我ながら上手く作れた。
ま、ケチャップそのものがおいしいので、そこでもう勝ったも同然なんだけど。


娘のピアノ発表会。
京都からじいさん、ばあさんもやってきて、ビデオカメラ片手になんと大袈裟なことか。
いつも泣きながらピアノの練習していた娘だったが、ちゃんと弾けてるじゃないか。
両手でしっかり、家で弾く時より落ち着いて弾いていた。
なんだ、こんなに上手なんじゃないかとやけに嬉しい。
年をとったら、陽の当たるリビングで、紅茶を飲みながら、娘の弾くピアノを聴いてみたい。


家族で久々に外食。
焼肉バイキングの店に。
いつも前半飛ばしてしまうのでセーブしつつ。
順調に食べ進み、いい感じで終了できそうだったが、最後に欲張ってソフトクリーム食べたら、一気に満腹感が絶頂に達する。
「もう、食べられないよ・・・」食いしん坊の寝言のような台詞を吐く始末。
しかし苦しくなるまで食べちゃうとは、大人気ないな。


娘と香取慎吾主演「忍者ハットリ君」観にいく。
朝一の上映だったがお客さんはいっぱい。
が映画ははっきりいって実に残念なもの。
何もかもが中途半端な描き方で香取慎吾の熱演も空回り。
元ジョビジョバのマギー脚本でチェック必要とは思ってたが、これはダメでしたね。
マーケティングで作られた映画の悪例。
田中麗奈もゴリも宇梶剛士も、そんな中途半端な描き方なら居なくても良かったよ。
笑い、アクション、感動、友情、全部表面をちょこっとなでる程度で、結果何も描けてない。
これ見せられる子供がかわいそうでしょ。
なめちゃいけない。
子供相手にするならもっと本気でやらなきゃ。


2004年9月の日記へ


今あなたがご覧になっているHPは「OFF! 音楽と笑いの日々」です。
引き続きお楽しみ下さい。