お客さんがご自分でフレット交換されましたが 手に負えなくなってフレット摺り合わせを修理依頼されました が、ギターを見てみるとトラスロッドがゆるみきった状態でかなり逆反りしている… 元から逆反っていたのか、フレット溝が新しいフレットと合わないのに そのまま無理矢理打ち込んだ結果逆反ったと言うことでしょうか プロなら指板修正やフレットのフィッティングをきちんとしてからフレットを打ちますが 一般の方はそこまでの知識が無いんでしょう 本当なら一からやり直したいところなのですが予算の関係で フレット摺り合わせでなんとか使えるようにする事になりました |
![]() |
弦を張った状態と同じようになるようにネックにテンションをかけて摺り合わせしましたが 逆反りのために中央付近(9フレット前後)はこのようにペッタンコ せっかくにジャンボフレットがこれじゃぁねぇ (摺り合わせ作業のために指盤面にはマスキングテープを貼っています) |
![]() |
![]() |
仕上がりの写真です フレットの足の部分をよ〜く見ると整形前の写真と同じフレットであることが分かると思います (フレット足の仕上げはオーナー様のDIYですので私の仕事ではありません!!!) ペッタンコになったフレットはヤスリで角を丸めて整形します 当店ではフレット用のU溝のヤスリは使いません フレット一本一本の状態に合わせて適切な整形をするために 普通の目立てヤスリで作業します 見た目を良くするためでもありますが、平たいままのフレット面では ピッチが不安定になったり指が引っかかったりチョーキングがし辛いと云った事が起きます 結構大事なことなんですよ! フレット交換やナット交換は一般の方が思われてる以上に難しい作業です 「チャレンジしてみたい!」と云う気持ちは分かりますが 大切なギターならプロに任せましょう〜 |
前の記事 | 目次に戻る | 次の記事 |
HOME |