警察連隊「ジュート」
Polizei Regiment "Süd"
連隊は１９４１年３月、来るべきロシアでのバルバロッサ作戦において南方軍集団の後方地域で治安維持活動に従事するため、第４５警察大隊、第３０３警察大隊及び第３１４警察大隊を編入して編成されました。
警察連隊「ジュート」（１９４１年６月）
Polizei Regiment "Süd"
連隊本部
第１大隊（第４５警察大隊）
第２大隊（第３０３警察大隊）
第３大隊（第３１４警察大隊）
１９４１年７月の時点で連隊には2個警察装甲車小隊が配属されており、警察装甲車小隊には4両のスタイヤー装甲車を写真で確認することができます。１９４１年１０月５日付けの高級ＳＳ及び警察指導者「南部ロシア」からＳＳ全国指導者司令部宛の無線交信記録によると、『警察連隊「ジュート」は装甲車小隊及び対戦車砲小隊で増強され、ちりぢりのロシア軍と戦闘中』とあり、警察連隊「ジュート」の装甲車中隊の戦闘はブロディ(Brody)、ブスク(Busk)及びペレスヤスレブ(Peresyaslev)地区で展開された模様です。
また連隊には1個TeNo (Technische Nothilfe＝緊急技術援助隊)中隊も配属されており、「TeNo中隊」は１９４１年／４２年の冬の間に3個Teno中隊からなる「第３ＴＮ大隊（警察）」(TN.-Abt.III(Pol.))へと拡大されました。
１９４２年7月、警察連隊の増設に伴い警察連隊「ジュート」の連隊本部は第１０警察連隊の連隊本部として改編されました。装甲車小隊のスタイヤー装甲車はこの際にウィーンに帰還したものと思われます。
2002.2.14 新規作成
2009.5.10 改訂版
2023.11.24 一部追記