

1.上部式
一般的に良く使われており、60〜120センチ水槽でよくセット販売されています。
少数の魚の飼育であればいいのですが、セットものの水槽についてくるものは、ろ材を入れるスペースが狭く、少々物足らない場合があり、魚が成長したり、数を増やした場合、ろ過不足になり易いので、外部フィルターや投げ込み式フィルターを追加した方が良いでしょう。
小型のものはメンテナンスはしやすいですが、大型水槽用のものはろ材もそれなりの量が入りますし、結構な労働になります。ドレンコック(ヘドロ抜き用のコック)があったほうが断然メンテしやすいですから、はじめから付いているか、別注物でしたらつけて貰うようにすることをオススメします。
構造も簡単ですので、器用な方なら少し工夫すればアクリル等で自作も可能だと思います。
2.外部式
パワーフィルターとも言います。有名なのはエーハイムと言うドイツのメーカー。
強力なろ過が得られますが、メンテは結構大変かと思います。
メーカー側も工夫はしていますが、やはりめんどくさい部分があります。
構造的に、二酸化炭素を逃がしにくいそうですので、水草水槽に向いているようです。
(右側の大きいほうがオスカー水槽用に使用中のもの)
我が家では、上部ろ過との併用をしています。
かならず、水槽よりも下に位置するように設置する必要がありますので、2段式の水槽台の下側や床に直置きの水槽では使いにくい場合がありますので、注意が必要です。
また、セットした後に気付くと思いますが、デカイ外部式はかなりの重量になりますので、メンテ時の水が入った状態での移動は結構腰に来ます。女性では動かすのも難しいかもしれません。
できれば、移動する前にフィルター内の水を排水できる位置(ホースが届く)場所にセットするか、キャスター付きのすのこ(?・・・ホームセンターで売ってました。写真に写っているヤツです。)に乗せてセットすれば、メンテが楽になります。
水槽台のタイプにもよりますが、水槽台の下に入れてしまうと、水槽台には足部分がありますので、持ち上げないと動かせなくなってしまいます。それではキャスター付きすのこの上に乗せる意味がなくなります。。。ご注意をって、写真がその状態だったりします。
3.オーバーフロー式
一番強力なろ過能力を得られる方式です。大型水槽でよく利用されており、水槽の下にもうひとつ水槽を設置してそこに濾材を詰め込むと言ったイメージでしょうか。
大量の濾材を入れることができる、水量が増えるなど、水質安定につながる要素が多いのが特徴ですが、構造などある程度の知識が必要な感じですが、構造さえ理解できれば自作することも可能なようです。
4.外掛け式
最近流行の小型水槽のセットを買うと付いてきます。うちにも2つくらいありますが、お蔵入りしています。
メンテも楽ですが、基本的には濾材が使い捨てですので、金銭的にもバクテリアの面からも、ちょっともったいない感じがします。改造してリング濾材などををいれて使う方法が雑誌などで紹介されていますので、そちらを参考にしてみてはいかがでしょうか。
但しオスカーの場合は、フィルターの能力的に幼魚時くらいしか出番はないと思います。
5.投込み式
所謂金魚などで使われる「ブクブク」ですが、大型魚や魚の数が多い場合などはメインとしては無理があります。エアーポンプにつなげて使いますので、エアレーションをかねてゴミ取りとして、サブフィルター向き。
濾過装置のポイント
1.オスカーの場合、よく食べよく出します。ゴッツイのを嫌と言うくらいもの凄く。
それを考えると、最終的にはベストはやはりオーバーフロー式ですが、予算や何だで導入が難しい場合は、上部+外部の併用が良いかと思います。
さらに「フィッシュレット」と言う糞取器をセットして、極力糞はコイツで集める。
(フィッシュレット。これがないとホンットに大変です。)
うちのメイン水槽では4匹のオスカーとセベラム、ポリプ3匹、レピドレシン・パラドクサ、セイルフィンプレコが同じ水槽で泳いでいますが、フィッシュレット2個が1週間でほぼ満杯になります。
また、上部濾過の場合、ウールマットをフルドライにする。
濾過槽自体を改造するか、上部濾過槽の上にさらにフルドライウールボックスをセットすると、固形分がここで大幅に除去されますので、濾過槽のバクテリアの負担を減らすことができます。
2.ベビーの頃は、水槽のサイズに合わせたタイプでも利用できます。
ただし、水槽のところでも書きましたが、いずれのタイプでも、あまり水流が強すぎないようにしないと、オスカーと言えども赤ちゃんですから、体力を消耗して弱ってしまうこともありますので注意してください。
頑張って泳がないと流されてしまうようなら水流が強すぎると思ってください。
3.新水垂れ流し
要するに、新しい水を絶えず注ぎ、増えた分だけ古い水を捨てる方法です。
本格的にすれば設備がかなり大変ですので、予算が取れる場合は考えて見ましょう。
コラムにて簡易式の方法を紹介していますので、お勧めはしませんが参考にしてみてください。

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