「医者」らしくない「医者」を目指して

世の中に医療機関って沢山ある。その中で、なぜ目の前の患者さんがここを頼って来院されたか考えたことがあるか。何かを期待して来院されているのだ。それに対して、例えば、高血圧の患者さんが来院されて、「はい、次の人。血圧まだ高いね。薬、ちゃんと飲んでる？また出しておくからきちんと飲んでね！　はい、次の人。・・・」　そんな診療って有りうりますか？あなたたちは患者さん、あるいはご家族の期待にきちんと応える義務があるんだ。

　母校の大学の医の倫理の講座で、そのように教わりました。この教えを守り、患者様にはできる限り、病状、治療等についてわかりやすく説明する方針ですので、疑問点はお気軽に、遠慮なくお尋ねください。

　また、街で知人、特に「患者さん」とお会いすると、決まり文句のように「先生！」と言われます。一般社会通念として、それはそれでよいのかもしれませんが、私個人としてはあまり好む「言葉」ではありません。

理髪店に行けば、みな同じ人間、お客様。温泉で大浴場に入ると、みな同じ人間の形をしています。そう、「医師」、「医者」としてふるまえるのは医療に従事している時だけです。ですから、「西岡さん」って呼んでいただければいいのです。そんな気さくな医師としての姿を目指しています。よろしくお願いいたします。