1.検診対象者
・橿原市に居住地を有する50歳以上の方(なるべく50歳以上69歳以下)
2.検診期間
・5月1日から翌年2月末日まで
3.受診間隔
・胃内視鏡検診受診2年後、胃部X線検診または胃内視鏡検診の対象となります。
(2年に1回)
4.胃内視鏡検査が可能な場合
・胃部分摘除でも経過観察が終了し、胃疾患に関連する症状がなければ検査可能
・医療機関で経過観察されていないピロリ菌除菌後の方
5.胃内視鏡検査ができない場合
・胃疾患に関連する症状がある(消化性潰瘍で受療中、ピロリ菌除菌中等)方
・胃を全摘された方
・抗血栓薬を服用中の方
・明らかな出血傾向またはその疑いがある方
・収縮期血圧(上の血圧)が極めて高い方(検査直前に血圧を測定させていただき
ます)
・胃内視鏡検査の同意書が作成できない方
・妊娠中又は入院中の方
・咽頭や鼻腔などに重篤な疾患がある等、内視鏡の挿入ができない方
・呼吸不全のある方
・急性心筋梗塞や重篤な不整脈がある方
・全身状態が悪く、胃内視鏡検査に耐えられないと判断される方
6.検診手順
(1)胃がん検診(内視鏡検診)票に必要事項を記入、作成していただきます。
(2)内視鏡検査中、概ね40枚の画像を撮影します。その画像は奈良県立医科大学
付属病院の日本消化器内視鏡学会専門医にチェックしていただきます。
(3)最終的な結果は、胃内視鏡検診受診後4週間以内に通知・説明を行います。
7.胃がん検診(胃内視鏡検診)後の事後措置
(1)ピロリ菌感染胃炎
ピロリ菌現感染、ピロリ菌既感染胃粘膜と診断された場合は、次回の検診の受
診勧奨を行います。
(2)要精密検査
当院では精密検査は行いませんので、要精密検査と判断された場合には、当院
が作成した胃がん検診(胃内視鏡検診)精密検査依頼書(兼)結果通知
書を持参のうえ、精密検査受診医療機関を御受診ください。
(3)胃内視鏡検査による胃がん検診の有効性について
がん検診で必ずしもがんが見つけられるわけではないこと(偽陰性)、実際に
がんがなくてもがん検診の結果が要精密検査となる場合がある(偽陽性)こ
とをご理解ください。
8.偶発症について
残念ながら偶発症の発生は完全に予防しきれないものです。偶発症は可能な限り
当院で対応いたしますが、当院で対応ができないと判断した場合は、奈良県立医科
大学救急科等、近隣の病院に紹介させていただきます。