みぃ カキコ シリーズ

心の病の者は、誇りを持っていい


2004年02月08日(日)

「陽のあたる〜」 BBSへの、みぃ・カキコシリーズ。 o(*- -)ゞ
お薦め本紹介のスレッドに、私が書いたレスです ↓
私は、このような本に触発されて、いろいろ考えることができたので、
偏見の目で見られても、心の病を恥じずにこれました。
それは、入院の経験がないおかげでもあると思いますが。



2003/09/22. Mon. 23:12 - みぃ
『昔話の深層ーユング心理学とグリム童話』 だったかな〜?
河合隼雄が 童話や昔話の深層を分析した本なんだけど、 たとえば…、

ある王国に、問題が生じ 行き詰まって、
新しい変革が必要になったとき、
その危機を救うのは、たいてい どの話でも、
それまで、その王国では、役立たずだと思われてた
「三男坊」 とか、厄介者と思われてた 「はみ出し者」
…っていう話が多いらしいのね。

そういう者が活躍して、価値の転換が起こり、
危機から脱出し、新たに王国が再建される…。
それまでの価値観でやってきて、行き詰まったんだものね。
これまでの価値観に合わなかった者が、活躍できるんだよね。

王国っていうのは、 まずは、自分のことだよね。
心の中でも、同じようなことが起こるんだろうね。
心の病になって、価値観の転換を経験した人は 多いと思うし、
負に思える感情が、実は大切だったりするよね。

そして、この王国は、社会にも当てはまると思うの。
今の社会の価値観には合わずに、厄介者、弱者と
みなされている心の病経験者は、だからこそ、
この行き詰まった社会を いつか少しは変えれる
可能性を持っていると思うの。
可能性…なんだけどね。

一人ひとりの力は ほんの僅かでも、
社会を変えていく さざ波の一つには、なれるかもしれない。
社会は、一人ひとりの身の回りの人間関係から、
そういう小さい?ところから、変わっていくものだと思うから。

世間の風当たりは厳しいけど、
私たちは、誇りだけは持っていいんだと思う。



↑ 補足
心の病の者の 実際の日常は、とんでもないよね。
毎日が、我慢と苦労の連続。 やりたくても、できないことだらけ。
しょっちゅう 無価値感に苛まれる。
しょっちゅう 自己嫌悪感に押し潰されそうになる。
かすかな希望と絶望の間を 行ったり来たり…。

それでも、本当は、誇りを持ってていいんだと思う。
心のどこかに、誇りを持ち続けていいんだと思う。

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