強迫の根っこに関わる、育った家庭環境 etc.

本当の私は 嫌な奴なんだ、と思い込む


2003年04月02日(水)

昨日の続きー。

…私は、本当は 嫌な奴なんだ。
…そうに違いない。
…みんなが、無視するんだもの。
…みんなは、ほとんど善い子だもの。
…だから、悪いのは私の方なんだ。

…でも、どこが悪いんだろう。 よくわからない。
…とにかく、本当の私を出してはいけないんだ。
…出したら、嫌われるんだ。
…本当の私は、嫌な奴に違いないから。
…本当の私を隠して、その間に、
…みんなに好かれる性格に、自分を変えなくちゃいけない。

そう 本気で思い込んだ。
一緒になって無視する方も卑怯だと、気づかなかったから。
みんなは、ほとんど善い子なんだっていうのが、
私の中で、なぜか前提となっていたから。



ほんの数ヶ月、クラス中から無視されただけだった。
たいしたことないやん…って、ふつう思うよね。
でも 私の心の奥には、母親の あの言葉があったから きつかった。
…「お前は 意地の悪い子だ」
…「きっと、祖母や父親に似た子なんだ」
それまで 心の浅い部分では、その言葉を否定していたのに、
否定しきれなくなった。


それに、あの状況で育った私が ベースに持っていたのは、
そのままの私は 親や祖母から受容されないという感覚
だったから、きつかった。

これ以後、私は 自分を隠さなきゃって、一生懸命だった。
自分は嫌な奴だと 確信してしまったから、
人に好かれるために、本当の自分を押し殺そうとした。
そして、自分の性格を変えることが 一番の目標となった。
…本当は、変える必要など ないのに。


それは、バイトをするまで続いた。



無視…、それは存在の否定。
私が、いても いなくても同じ。 いても いなくてもいい存在。

幼い頃から、 家で薄々感じてた存在の否定を、
心の中に封印していた私には、無視のショックは大きかった。

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