■ 元農家の封建制が残る家風
2003年03月30日(日)
私が生まれる前、私の家は農家だった。
そして、そこには、嫁が犠牲になって家族を維持する
…という、封建的な伝統が残っていた。
子どもの頃、あの家には 祖母が君臨していた。
家の中の空気は、始終 ピーンと張りつめていた。
笑って食卓を囲んだことがない。
無言、または父親の自慢話、または祖母の文句。
母親は、すねて黙りこくっている。
うっかり、おかわりの時、「ごはん」 などと 言おうものなら、
「ごはん、よそってちょうだい、と言わんかーーーーっ! 」
「それが、親に対して子どもが言う 言葉かーーーーっ! 」
…と、祖母の怒声が飛んできた。
うんと 小さい頃から。
うっかり、テーブルに肘をつこうものなら、
「肘つけんなーーーーっ! 」
「それが、食べさせてもらってる態度かーーーーっ! 」
…と、祖母の怒声が飛んできた。
いくら、もっともでも、他に言い方あるでしょっ。
教育っていうより、
養ってやってるんだから 感謝しろ…っていうのが、
幼な心にも、いつも感じられた…。
人との距離感なんて、家族の中では学習できなかった。
成長してから、だいたいの距離感はわかってきたけど、
まだ 不十分だっんだと思う。
だから、強迫になって 限界状況に追い込まれたとき、
また、いったん 人との距離感がわかんなくなった。
でも、その限界状況での過程を経ることが、
人との距離感を、私なりに掴み直すためには、
必要だったのかな…って思う。
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