LANGEが授けた6本目の指








スキーのスの字もまだ知らない状態でまずは用具を揃えることになった私はなんの前知識も入れずにスキーショップへ行きました。
「このブーツは渋いなぁ。LANGE?う〜ん、なんかどっかで見たことがあるような気もする。」 店員さんのアドバイスを聞く必要もなく一目惚れでラングのブーツを買うことに。

当時、じり貧だった私は泣く泣く型遅れの売れ残りモデルを買ったのです。
比較的幅狭でタイトなモデルと言われるこのブーツは明らかに私の足型とはフィットしません。そこから私とラングブーツちゃんとの悪戦苦闘の日々が始まります。
「No〜!痛い!小指の横が異様に痺れる。」「このポンコツブーツが!!」

ショップでシェル出し(ブーツの殻を削ったり熱して膨らませたりする作業)を数回にわたりやった頃、すでに私の小指の横には新たな6本目の指のような突起物が。
結局戦いを続けること10年余り。

改良を加えることによって足にもフィットして6本目の指もすっかりなくなっていたのですが、老朽化には勝てずこの度やっと引退させることにしました。「長い間ご苦労様でした。君には相当苦しめられたけど、本当によくやってくれた。」
ブーツにはあれだけ苦労したのに、またラングのブーツを買ってしまった私ってM?・・・


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