お試しテレマークスキー








最近テレマークスキーがにわかに脚光を浴びているそうな。
テレマークスキーとは、踵が固定されていないスキーの祖先とも言えるスキーです。アルペン・クロスカントリー・ジャンプなどのルーツはすべてこのテレマークであると言われており、それぞれの競技が独自の進化を遂げていったそうです。
「要するに降ることも登ることも飛ぶこともできるオールマイティな板ということね。」

友人と二人で行ったスキー場で偶然テレマークスキーのキャンペーン企画がありました。何時間でも乗り放題でブーツと板のレンタルは無料とのこと。
「ラッキー、やろうぜ。そういえばスキー場でもたま〜に見かけるな、これ。」
「滑る格好もかなりスタイリッシュでかっこいいやろ。」
「そうか?俺にはへんてこりんな格好にしか見えんぞ。」

そうこうしながらも申し込みを終え、私たちのテレマークスキー初挑戦が始まりました。
「グシャ!グチャ!ベチャ!」「なんじゃ、こりゃ〜。無茶苦茶難しいぞ。」
「コテ!ドテ!ステーン!」「俺もあかん!全く滑れん。」
想定外の難易度で、特に踵がフリーで前方向にはどれだけでも倒れるので、前後のバランスが尋常ではなく難しい。前につんのめって頭から着雪などといった普通のスキーではあまり考えられないような転び方をします。

スキーを始めた時以来、いや、それ以上に数え切れないほど転びまくった挙げ句・・・
「おい、そろそろ諦めて普通のスキーに換えたくない?」
「う、うん。俺もそろそろ言い出してくれんかなぁと思ってたとこ。」
結局半日以上滑ったにもかかわらず二人とも素人に毛が生えたぐらいでしょうか。パッと見は比較的簡単そうに見えていたので、度肝を抜かれました。


前へ  次へ
スキー4コマ目次へ
ショートスキー道トップへ