驚異の氷柱(つらら)








私はちょっとした氷柱(つらら)フェチです。
降り積もった雪が溶け、氷点下にまで下がった空気に再度冷やされ固まった氷の結晶が幾重にも連なり氷の柱に育つ。
その過程を想像しながら自然の造形美として見ると、何とも趣があるものです。

「私、ちょっと変わってます?」

本当に良く育った氷柱は直径が5m程度もあるもの、軒から地面まで達する本当の柱のようになったものなど様々で、見ているだけで自然の力というものを実感できます。

一般的には「つらら」と言えば真っ先に思い浮かぶのは、軒から50cm程度伸びた直径10cmぐらいの円錐型の形でしょう。

とあるスキー宿の軒先で遊んでいた時のことです。
「ザクッ!」
「ザクッ?」
振り返ると直径20cm級の氷柱が雪の積もった地面に墓標のように刺さっているではありませんか。
普通であれば氷柱が落ちてくるなんていうことは考えにくいのですが、何かの拍子で折れたのか?目の前にある氷柱を見てゾクッとしました。

事なきを得た今だから言えることですが、もし直撃していたならその墓標は私のお墓となっていたはずです。
「恐ろしや、恐ろしや〜。」

そういえば、溶けてなくなってしまう氷柱を凶器にした完全殺人のサスペンスがあったような・・・


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