MOBILE運用でのリグはFT-100(HF & V/UHFオールモード)でしたが、その後FT-857(HF & V/UHFオールモード)に替えました。局免はこのリグの全バンドです。フロントパネルを助手席の収納スペースの前に取り付けています。右上のDCメータは専用バッテリーの充電監視用です。リグ本体は助手席シートの下に格納しているので、本体スピーカーの音が聞こえないため、左上にピロスピーカーを置いています。このリグはダイアルツマミが大きいのは良いのですが、ディスプレイが小さいので視認性はFT-100に比べると劣るように思います。表示面積は半分以下です。(写真1)
 アンテナ切替器と過電流ブレーカーを電源スイッチとして運転席左のスペースに置いています。最後尾の収納部から助手席まで電源コードが走っています。3桁7セグは電圧計です。(写真2)
 無線機専用のバッテリー(密閉型鉛電池12V17AH)を、1ボックスカーですので、最後尾の収納部に置いています。配線が長いので途中の短絡を考慮し、ここでも過電流ブレーカーを入れています。(写真3)
 普段はソーラーチャージャーをダッシュボードの上におき充電しています。充電できないときは走行中にシガーソケットから充電します。QRV(無線の運用)は多くても週一程度でしたので、電圧低下に見舞われたことはありません。(写真4)
 ルーフにマグネットアンテナ基台(写真5)をつけています。塗装を傷つけないようにシリコンシートをひいています。静電結合シートも併用しています。モービル運用を始めて、今の車で約8代目ですが、常にアンテナのマッチングに苦労しました。今の車が一番取りにくいです。初期の頃はTR-9000(144Mオールモード)を使っていましたが、マッチングは意識したことはありませんでした。スプリアスをまき散らしていたのかも分かりません。
 アンテナはHFの時はATAS-100か21Mセンターロードを使用し、144M,430Mでは2バンド用のノンラジアルか1/4λホイップを使用していました。(写真6)
 QSO(交信)は主に21MのSSBで8エリア、6エリアが多かったです。QTH(運用地の位置)は大阪府と奈良県の境界の生駒山の簡易駐車場でしたが、なくなってしまいました。30年近く使用してきたロケ地がなくなるということは、モービルハムにとって大変なことです。新たなロケ地を探すつもりでいましたが、今は、半ばQRT(運用休止)状態になっています。

無線

 昔、使っていたFT-100(写真7)とFT-290(144Mオールモード)(写真8)です。こうやって見るとヤエスばかりですが、当初はIC251(144Mオールモード),IC730(HFオールモード),IC505(50Mオールモード)等アイコムばかりでした。これらのアイコム群は引越しのとき処分してしまい今、後悔しています。

 昭和56年に開局しました。それ以前はクラブ局で時々出ていた程度です。昼はコマーシャルですので、夜な夜な2mSSBでもっぱらローカルラグチューを楽しんでいました。開局当時は団地の6階に住んでいましたので、ベランダからHF用のアローライン、VHF用の5エレ八木アンテナを突きだして、専ら西エリアを対象に運用していました。DXを狙うのはモービル運用が主体になっていました。その後、引越しをして現在の11階に引っ越したのですが、アンテナ設置できそうにありませんので、100%モービル運用になってしまいました。

写真4

写真6

Mobile Shack

写真5

写真1

 HI−MOUNDのたて打ちです(写真13)。トンツーを音感で覚えるのが苦手で、いまだに語呂合わせです。QSOも数えるほどしかありませんが、通信中は命がけの心境でした。終わった後は汗だくです。
 練習は横打です。つないでいるのはモールス用発信器Hi-MoundのCOK-2X(写真14)です。発信音が時々停止するというトラブルがあり、中を確認すると、タイマーICの555の4番PIN(RESET)がフローティングでした。これをVccにプルアップしたら(写真15)その後、トラブルは一切発生していません。強制リセット端子なので、通常は抵抗でプルアップして、暴れたら強制的に"L"にすべきと思うのですが?。音質は555の出力を電解を通して直接イヤホン端子につないであるだけなので、それなりの音しか出ていません。周波数は使用されていたCRの定数から計算したら、330Hzでした。CQ誌付録のキーヤー基板も、PICの出力をトランジスタを介してブザーを鳴らしていますので、同じような感じです。

 鎮座しているのはTS-520X(HF SSB)(写真9)です。レストア用に残してあります。アイワのAPX-M25(写真10)とケンプロのKT-44(430M FM)(写真11)でパケットもしていました。その後、C460(430MFM)(写真12)を入手。初期のころNTTの払い下げのFAXが流通していました。日本橋のジャンク屋で購入し使用していたこともあります。散歩に出て、帰宅したら感熱紙に受信内容が印字されているのを見て、感動したことを覚えています。

 下図が配線図です。一番気を付けたのは、電源のホット側の被覆が破れ、車体とショートすれば発火する可能性があることです。そのため、過電流ブレーカーを入れました。このブレーカーは家庭用の20Aの安全ブレーカーです。バイメタル式のため直流でも問題ないはずですが、無線機用のFUSEの方がより確実かも分かりません。Rig本体の方の安全ブレーカーは、短絡保護というより電源スイッチの代わりです。車のバッテリーを使用するとすれば、50W機でもシガーソケットからとるのは危険ですし、運用時間が長ければセルスタートできなくなったり、エンジンをかけっぱなしにしておく必要があるので、専用バッテリーを設けました。充電はソーラーでするようにし、逆流防止のダイオードと、充電電流監視の7セグのDC電圧計、電流計を設けています。QRV前にDC電圧計をみて使用可能か判断します。電圧が低い場合はエンジンをかけて車のシガーソケットから充電します。
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写真8

写真7

写真15

モールス
Mobile Shack

写真13

写真2

写真3

写真9

写真10

写真11

写真12

写真14