二年前の旅で、カンボジアのあっちこっちで温かく人に迎えられた私は、カンボジアの「国」と「人」にとても惹かれ、再びその地を踏むことを望んでいました。 今回の旅では、前回行けなかったような、まさに「秘境」とも言える「コーケー遺跡」や、天空の城ラピュタのモチーフになったとも言われる「ベンメリア」といった、メジャーな場所からはかなり離れた場所へも足を伸ばしました。バイクタクシー(ドライバー付き原付の二人乗り)でラテライトの赤砂が舞い上がる悪路を片道3時間以上という過酷な旅でした。今回も旅の道中、色々な人に出会い、前回の旅では知ることのできなかった、カンボジアの暗い歴史を、改めて深く知ることになります。 |
![]() |
![]() |
そんな現状を目の当たりにしながら旅を続けた私は、あるひとつのことに気づきました。 仕事に嫌気がさし、会社を簡単に辞めてしまったこと、気分転換にと旅にでたこと・・・ 自分では「当たり前」だと思っていたことが、本当はとてもとても恵まれたことであることに・・・。
|
それに気づいた私は、帰国後、道楽で撮り続けてきた写真を、なにかカンボジアの人達の役に立つことに使えないだろうか?という思いにかられていました。 かと言って今の自分にできることは限られている。できることがあるとすれば、それは写真を見てもらうことで、カンボジアの現状を人に伝えていくことぐらいだ。それでも1人でも多くの人に写真を見てもらうことで、何かが変わるかもしれないし、何も変わらなくても「伝える」ということが大事ではないかと・・・。 |
![]() |
そんな想いを、とある友人に話したことがきっかけで、たくさんの幸運が重なって、今回「カンボジアを旅してみれば」の開催に至りました。開催にあたっては、開催店のオーナー各位、スタッフ様をはじめ、本当にたくさんの方々のご協力をいただいております、本当にありがとうございます。 まだまだ未熟な作品ばかりです。でも、決して背伸びはせず、等身大の自分で作り上げた作品だと自負しています。この写真展の作品の「写真の裏側」にある何かを感じ取っていただければ、私は本当にハッピーです。 |