第百二十一回

2011年。節分ネタ


龍麻宅


「節分だーー」
「節分だね」
「壬生、豆の用意!」
「買ってないよ」
「買ってないのか!」
「龍麻が買って来るかと」
「僕はお前が買って来ると思ってた。思ってたとも!」
「・・・・・」
「・・・・・」
「近しいの探すか」
「そうだね」


とりあえず家捜しします。
ガサガサガサ・・・
「見つけたぞー!」
「あった?」
「ピスタチオ!」
「他になかったかな」
「豆じゃんか」

ガサガサガサ・・・
「あったぞ」
「何?」
「カシューナッツ!」
「・・・」
「豆だろうが!」
「如月さんに聞こうか」
「忍者なら用意しとるか」

トゥルルル・・・ガチャ
『もしもし?』
「豆くれ」
『何がだ?』
「節分の豆!」
『・・・おい、御門』
ヒソヒソ・・・・

『マカデミアナッツチョコならあるそうだ』
「お前ら二人はこの手の行事忘れたらあかんやろ!」
『ちなみに夕飯はカレーだ』
「駄目にもほどがある!」
『明日、鰯と太巻きと豆を持って来るように』
「行くよ!裃着て行ってやらあ!」
チン!

「アイツラは駄目だ。鰯も食ってないときた」
「龍麻、シュガーピーナッツを見つけたよ」
「こっちも駄目だった!」

「とりあえず、ピスタチオを撒くか・・・」
「龍麻、カキピーが・・・」
「離れていってるから!」

「鬼はーうちー、福もうちー」
「沢山、来られると困るのでほどほどでお願いします」
「懐を広く持て!」

如月宅

「御門、今日は節分らしいぞ」
「そうですか」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「風呂に鰯でも入れてみるか」
「止めなさい。龍麻ですか貴方は」

龍麻は節分大好き
壬生は普通
御門はネットで話題にならないので忘れがち
如月は金にならない行事は覚えない

第百二十二回

かなり前の拍手で、犬神先生の主食がドックフード、九龍の主食がキャットフードと判明しました。

「ゆゆしき問題ですな」
「そうなのかい。龍麻」
「考えてもみろ!人狼だぞ!ニホンオオカミがドックフード囓ってるて!世も末ですがな。しかもドックフードは不味い!」
「・・・・食べてみたんだ」
「試してガッテン!お前も食べてみるがよかろう」

ボリボリボリ・・・・・

「・・・確かに」
「な、不味かろう。キャットフードは美味いのにな」
「やっぱり食べたんだ」
「自ら体験した事のみ語るが緋勇家のモットー!」

ポリポリポリ・・・・

「ドックフードよりは美味しい・・・かな」
「ちょい味濃いよな」
「美味いんだが、脂っこいのがたまに傷だな」
「・・・・・犬神先生どっから・・・・・」
(・・・・この人が人狼か・・・・)

先生のたまの珍味。キャットフード
犬に食べさせてると肥満になるので注意

猫缶に醤油をたらしてマヨネーズとあえる

「いただきます」
「却下」
「ああ、神鳳くん殺生なーーー」

神鳳に猫缶を取り上げられる九龍

「九龍くん。人間のご飯を食べましょう」
「醤油とマヨネーズで人食に近くなったと思いましたが・・・」
「ベースが却下」
ゴミ箱へ
「ああああ。今日のお昼ご飯が・・・・」
「ご飯だったら、僕が用意してあげます」
「マジですか!」

数分後
「どうぞ」

お盆の上に、柿、びわ、蛙(生)

「これタヌキ用やないですか!?」
「冷める前にどうぞ」
「むしろ温かい物がないですよ!」

軽くイジメ



第百二十三回


うそこメーカーで名刺を作ってみたよ←今回のテーマ

『夢の中ではヤリ手 壬生紅葉』

「見せてみろ!見せてみるがいい!そのヤリ手っぷりを!!」
「龍麻。いじめないで」
「ふっ、どの程度のヤリ手なのか、この『ノットウォシュレット 御門晴明』に見せてごらんなさい」
「・・・御門のそれ?」
「これでした。横の狐マークは良しとします」
「如月さんは?」
「『ヘルシーマドンナ 如月翡翠』」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・・からみにくい」
「・・・・・からみにくいですね」
「・・・・・すいません。からめないです」
「僕の所為か?」

「で、貴方はどうなのです?」
「僕か?僕は、『貧乏三級 緋勇龍麻』」
「微妙」
「微妙って言うな!」
「せめて、一級ですね」
「そうだな」
「壬生、如月、後で覚えてろ!」

ウソ名刺で本気になる、今年29歳組

『シルバービースト 犬神杜人』
『ワイルドエース 緋勇龍斗』

「・・・・何というか無難にきてしまいましたね。お父さん」
「平凡だな」

江戸組二人は良い感じ。先生なんてまんまです
龍斗のは横に「竜」の文字入り

『ヘルハニー 蓬莱寺京一』横に穴の文字

「・・・・・・・・」
「京一先輩!」
「もももも諸刃!」
「見て下さい僕の名刺」

『永遠のハニー 霧島諸刃』

「・・・・・・・」
「僕にぴったりだと思いませんか?先輩のは?」
「見るな!」
奪い取られました
「おそろいハニーで、穴だなんて・・・・誘ってるならいつでもOKです!!」
「誘ってねー!!!!!」
「さあ!僕のヴァージンでも童貞でもお好きな方を!!!」
「助けて!ひーちゃん!」

諸刃は京一のストーカーです
永遠のハニーて・・・・・
そして京一は「穴」

『ピングーの親戚 皆守甲太郎』

(ピングー)
(ピングー)
(言われてみれば)

「言いたい事があるならはっきり言え!」


第百二十四回
エレキングは全巻あつめた
「壬生、ちょっとこの漫画を読んでみそ」
「うん」
「ちなみに仲間に読ませた結果。意味がわからないが九割でした。滅べばいい」
「僕は最後なんだね」
「恋人が自分と同じ感性かどうかは賭けだからな」
「そういうもの?」
「やはり同じなら嬉しいし、違うなら違うでそれはそれとして、新しい考え方に触れる機会です」
「そんな大層なものなの!?」
「まーええから読め」
「はい」
「シュールだね」
「シュール系四コマ」
「龍麻はこういうのが好きなんだね」
「僕が好きかどうかはお前の感想を聞いてから教えてやる」
「・・・嫌いな本を一日で最新刊まで集めないよね」
「・・・」
「13冊だっけ?」
「・・・昨日、新刊が出たから14冊」
「好きだよね」
「えらいこと好き」
「で、返答はいかに?」
「・・・ごめんなさい、何が面白いのかわかりません」
「チクショーめ!」

「アニキー。ワイは好きやでこの漫画」
「劉・・・」
「セリフ少ないから読みやすいわ」
「・・・妥協しよう」

「私は好きだと言ってるでしょう」
「御門の感性は人とちゃうんやもん」

 黙々・・・
「如月が黙々と読んでるのが意外」
「まあ、読めないことはないな」
「続き貸そか?」
「いや、そこまでじゃない」
「その返しが一番傷つくんだ!」


ちなみに龍麻が皆に読ませた本は「エレキング」
私は好きです

第百二十五回

「ねこみみスイッチ」

ダカダカタガタガ・・・
夏が終わりかけの夕方。
つくつくぼうしが鳴き始め、日が落ちるとちょっと風が肌寒い。
窓にうつるオレンジ色が、
「なんとなく物悲しい」
「ん?」
ミシンの手を止めて壬生がこちらを見る。
「んにゃ、気にするな。それより・・・」
昼からガタガタ何をしてるのかと覗きこんだら、
「はい」
黒いふわふわの猫耳つけられた。
ちゃんとフェイクファーを使われたそれは、ベースのカチューシャを髪で隠してしまえば本物の猫耳のやう。
「相変わらず無駄に高クオリティだな」
「御門さんに作るよう命令・・・お願いされてね」
そういえば、この間脅されてたな。
「こっちは短毛バージョン」
黒毛短毛。こっちのが、さっきのふわふわより似合う気がする。
「黒ばかりだと面白くないから、色違いと模様違いもあるよ」
今度は茶トラ柄。生猫だとこの色が好きだが僕には似合わねー。
「お前はコレだな」
「ん」
壬生の頭にうすい灰色の猫耳。
「・・・」
可愛いとかセクシーとか思うのは多分僕の脳みそが腐ってる。
「ロシアンブルー壬生・・・あと二匹いれば関羽」
「関羽?」
「気にするな」

「しかし、凄い数だな」
よく見ればミシンの横にこんもりと猫耳がある。
「なんでこんなに・・・」
「最初は、御門さん用に適当に2〜3個作って終わろうかと思ってたんだけど・・・」
2〜3個て、軽く見積もって30個はあるぞ。
「御門さん用だと思うと・・・本当にモチベーションが上がらなくて・・・」
そんな暗い顔になるぐらい嫌か・・・。
「だから、発想を転換して。この猫耳は龍麻がつける物だって、そう思ったら・・・」
この数か・・・。壬生ったら、恐ろしい子。
「あ、ちなみにこれ以外にも練習で作ったのがあと、十数個・・・」
「落ち着け!僕の頭は一個だ!」
キングギドラでさえ三つだ。

「とりあえず龍麻には黒が似合うね。はい、長毛種用リンクスリップ付き」
またも付け替え。
真っ黒な耳の先っぽに長毛の証、リンクスリップ。
「可愛いよ」
「それはどうも。お前も可愛いぞ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
にっこりしないで、こっちが恥ずかしい。
「そいやー、御門はなんで猫耳が入り用なん?」
そうだ、話をそらそう。
「初音ミクのねこみみスイッチを踊るからって言ってたよ」
聞くんじゃなかった・・・。
「って言うか、ねこみみスイッチだったら猫耳ヘッドホンやろが」
「そこはわかりません」
まあ、壬生はわからんよな。
「イメージをわかせなさいって歌も聞いたよ」
「さよか」
あの男は人のに何をしとるか。

「可愛いねこみみつけたら、二人でゴロゴロしましょ♪」
「おおっ」
押し倒された。
「猫耳は量子力学らしいよ」
「意味わからん」
量子力学だろうが素粒子学だろうが、どっちゃでもええわな。

くっついてキスしてくる壬生に好きなようにさせながら、
「夏の終わりは物悲しいが」
「うん?」
「こうしていちゃついても暑くないのは良いわな」
「そうだね」
猫耳つけた男二人の痛い構図だが、
まあ、これでいいのだ。


「で、この量どうやって運ぶ?」
「着払いで送ろうか」
「そやなー」

それで、如月に怒られてちょっとは懲りたらいい。

壬生は僕ので、御門の便利グッズではない。


初音ミクの「ねこみみすいっち」
MMDの踊りが可愛いです

この後、龍麻は何だかんだ言って御門と一緒に踊ります



(116〜120)  (126〜130)