第百六回

4月10日

例によって龍麻と壬生

「・・・・・・・」
「・・・・・・」
「・・・・!!!!!!!!わぁぁぁぁぁぁ!!!!」
「昨日てお前の誕生日じゃん!」
「思い出してくれてありがとう」

4月9日。壬生紅葉誕生日

「いいいい今からやけど、何が欲しい?」
「う」
「あ、浮気しない龍麻は無しで」

しばし沈黙

「・・・・じゃあ、ロックミシンでお願いします」
「ロックミシン!?」
「それと業務用ミシンがあれば服のバリエーションが増えるんだ」
(なんかうっとりしてる)
「とりあえず、ロックミシンと業務用ミシンな」
「あと」
「まだあんのか」
「一日忘れてたよね。昨日僕がどれだけ寂しかったか想像して下さい」
「すいません。何でもどうぞ」
「玄関横の空いてる部屋をミシン部屋にリフォームしたいんだけど」
「ミシン部屋とな!?」
「うん。憧れのミシンとアイロンを出しっぱなし!使い放題!」
(凄い楽しそう)
「あそこがミシン部屋になったら、龍麻にもっと服を作ってあげられるよ」
「あー、確かに僕の私服の七割はお前作やしな」
別名・壬生ブランド

「目指すは十割です」
「何で!?」
「全部の服が僕メイドになったら・・・・すべてに「浮気禁止」の刺繍を入れさせて頂きます!」
「嫌だよ!」
「とにかく誕生日プレゼントはミシンとお部屋で」
「へいへい」
「あと」
「あ?・・・・ああ!」

正座して

「壬生、誕生日おめでとう」
「ありがとう」

「これからもよろしく」
「もちろんそのつもりです」

第百七回

攻略本をパラパラ見てて

「・・・・ぬわぁ!」
「龍麻。どうしたの?」
「壬生!」
「な、なに?」
「・・・・お前、AB型だったんか!?」
「え?あ、うん」
「ふー、はー、あー。そうかAB型か・・・」
(何だろうこの反応)
「AB型・・・いや、構わない。むしろ双龍として血液型が同じなのは正しいんやろう・・・」※ウチの龍麻はAB型です
(若干引いてる?)
「AB型か・・・・」
「龍麻。気に食わないんだったら・・・」
「え?いや・・・」
「今からB型分だけ抜いてくるよ!」
「いや!いいから」
「桜丘に予約してくる!」
「ごめん!ええから!AB型でええから!」

壬生がAB型と知ってマジで驚きました
今までA型だと思ってた・・・・


第百八回


例によって如月宅。

「そういえば、貴方は壬生の夫なのですか?」
今日はPSPで動画ダウンロードに勤しんでる御門。
「おう。壬生は僕の妻でありますのことよ」
御門がダウンロードした体験版で遊ぶ龍麻。
「でも、働いてるのは壬生だな」
御門が持って来たパソコンのエクセルで家計簿をつけてる如月。
「・・・・」
「明らかに貴方の方が扶養家族でしょう」
「そんなことないもの!僕が夫だもの!」
「無職の男ほど扶養される事を拒むという」
「うわぁぁん。壬生よ!貴様は僕の妻だよな!」
御門の手土産の柿を剥いてる壬生の腰にタックル。
「龍麻、柿むいてるから危ない」
「柿!」
「はい、あーん」
「あー」
シャクシャクシャク。
「僕は龍麻と居られるなら、妻でも夫でもいいんだけど・・・」
「けど、何かね」
言いよどむ壬生に詰め寄る龍麻。
「・・・世帯主だと手当てが付くんだよね・・・家族手当5000円・・・・」
「お前は五千円で僕を裏切るのか!!」
「壬生が正しい」
「壬生が正しい」
「二人とも非道い!泣いてやるー!」
走り去る龍麻。
「龍麻ーー」

「別に二人とも世帯主でいいだろ」
「いいんですか」
「世帯主は何人でもなれますよ」

現在。如月家に世帯主4人


豆知識・世帯主は誰でもなれます
走って走って天香学園。

「九龍!お兄ちゃんの話を聞けーーー」
「よろしおすよー」
愛用の銃をメンテナンス中の九龍。

「これこれしかじかで、壬生が僕を裏切るのですよ」
「・・・・龍兄ちゃん、お座りなさい」
手で正座を促します。
「・・・・何ですか。その真面目な顔は」
「あのですね、龍兄ちゃん。年間収入103万円以下の人間を一人扶養すると、源泉徴収で38万円の控除が受けれるのです。わかりますか?」
「・・・・はぁ」
「お兄ちゃんのどうでもいいプライドと壬生さんの源泉控除38万!どっちが重いとお思いかー!!」
「38万です。って、どうでもいいとは何だ!」
「プライドで腹が膨れますか!!!」
「すいませんでした!!!」

九龍は金と税金に関しては厳しいです

金にうるさいベスト3
1位・如月、2位・神鳳、3位・九龍
正座龍麻と仁王立ち九龍。

「・・・その、戸籍入ってませんし」
「内縁の妻でも大丈夫です」
「僕としては夫がいいんですが・・・・」
「いまさら肩書きにこだわってどないする!」
「銃!眉間に銃は止めて!神さまでも撃たれたらイタイ!!」

パーン!
「ギャー!」

閑話休題

「いいですか。お兄ちゃん。この世は税金で出来てます」
「はい・・・・あの、絆創膏を・・・」
龍麻の額から血がボタボタ。
「税金は否応なく取られます」
「・・・・はい」
「汗水たらして働いた命のお金が国に・・・・国に・・・・」
「く、九龍?」
「僕の僕のお金が・・・・大事なお金が・・・・」
「九龍さ・・ん・・・?」
「控除してもらえるならしてもらった方がいいでしょ!お金は命より重いんだよ!」
「落ち着け社会人!!!」

「プライドよりお金!壬生さんは悪くない!でしょ!」
「はい!悪いのは僕です!すいません!ごめんなさい!落ち着いて下さい!」


金持ちのぼんぼん、サラリーマンを怒らせる

「でも、僕も今年は源泉控除うけれるんだー」
「なんで?」
「神鳳くん兄妹と、養子縁組したから」
「ちょい待て14歳!」
「大丈夫。年齢は改算してるから」
「源泉を改算しなさいよ!」
「税金を改算なんて、なんて非常識な!」
「お兄ちゃんは、お前のモラルがわかりません!」
「税金は国の血流だよ!龍脈を司るお兄ちゃんがそんなでどうしますか!」
「ごめんなさい!!!!!!それよりサビオくれ!!」

税金は大切なんだぜ!今の金額に納得は出来ないけど・・・・

絆創膏をサビオというのは全国共通かしら

第百九回

「貴方はコレと同じ声優でしたね」
「御門。人を鉄扇で指すない」
「ええ」
「と言うことは、喘ぎ声も同じと言うことですよね。萎えませんか?」
「・・・・・・・」
「・・・・・・・」
「御門のそういう所に萎えるわな・・・・」
「真実でしょう」
「龍麻。それより時間が」
「ああ、もうそんなか」
「お出かけですか?」
「レレレのレ〜。壬生と映画に行ってきまっす。御門も行くかね?」
「私は結構。何を見て来るんです?」
「シャッターアイランドー!デカプリ!超吹き替え版!」
「・・・・・・・・止めた方が」
「何故に!?」

で、
「シャッタアイランド見てきたー」
「おかえりなさい。どうでしたか?」
「内容はネタバレになるので喋れません!」
「ただ、何つーか、自分と同じ声って駄目だ・・・・・」
「うん、そうだよね・・・・・」
「・・・・だから言ったでしょう」

シャッターアイランドのデカプリの吹き替えは龍麻と壬生の声優さん
この二人が見に行ったら微妙よね、と友人と話してたので風化しないウチにネタにしとく
そして、喘ぎ声が同じは萎えると思います

「そう言えば、犬神先生て発情期とか無いんですか?」
「・・・・・・ある」
「・・・・どないしてますのん?」
「お前に言う必要は無い」
「・・・・・・まさか三丁目のシーズーの妊娠は!?」
「よし、死ね」
「冗談ですって!!ぎゃーーーーー!」

満月時の先生を怒らせては駄目です

おまけ

「龍斗よ。発情時期の先生を教えたまえよ」
「普通に女買ってたよ」
「ああ、そっちで発散か」
「僕のお金でね!!」
「そいつはとんだクズだね!」

息子の稼いだ金で女を買ってました
色々と最悪


「黄龍化が進んで歯まで龍っぽくなったぞー」
「龍っぽい歯ってどんなの?」
「黄龍は食べ物は食べないから武器扱いじゃがの。見てみ鮫っぽかろ」
口をあけると鋭い三角形の歯がズラリ
「・・・・凄い歯だね」
「凄いだろー。てな訳で壬生よ。久し振りに口でしてやろうか!」
くどいようだが、口の中は牙がズラリ
「・・・・信用してないわけじゃないけど、遠慮します」
「噛まへんがな!!」

デリケート部分を差し込むには勇気がいる
どうでもいいが下ネタ


「抱っこ」

何か足元の悪い戦場を進軍中の毛利軍。

「おっと」
ちょっとけつまずいた元就に、立花夫妻が駆け寄る。
「元就!足元に気を付けろ。お前は父の宿敵、無様に転ぶ事は許さん」
「ギン千代。その言い方はないだろう。元就公、ここは足元が危ないのでお手をどうぞ」
「わ、私もそう言おうとしてたんだ。手を貸せ!引いていってやる!」
「心配してくれなくても、足腰は丈夫だから・・・」
元就の言葉など聞かず、二人して左右の手をグイッと掴む。
「わっわっわ!」
いきなり両側から引っ張られてバランスを崩す元就。
「大丈夫ですか、元就公。ほらギン千代、手を離せ」
「離すならお前のほうだろう。そもそもこのくらいでよろけるな情けない」
「・・・・いきなり引っ張られたら誰でもこうなるよ・・・」
いいから二人共手を離して?と目で訴える元就。
「・・・・・・・・」
「・・・・・・・・」
そんな元就を無視して何やら思案中の二人。
「よし、宗茂。元就をおぶれ」(※おぶる=おんぶする)
「そうだな。俺もそう思っていた」
(何ですと!?)
人目もあるこんな進軍中、とてもじゃないがそれは遠慮したい元就。
「私だったら大丈夫だから・・・・・」
「そんな遠慮なさらずに」
「そうだぞ、年寄りはそんな事気にするな」
(そうじゃなくって!!!!!)
我が道を行く天然若夫婦に軽く頭痛を覚える元就。
「いいから、本当に背負ってもらう程でもないから」
何とか逃げようとする元就に宗茂がハッと閃いた。
「もしや、元就公・・・・姫抱っこの方がお好みですか」
(何でそうなるのさ!!!!!)
イケメンはびっくりする程天然。
「それは気付かず失礼しました。では」
「へ?うわぁ」
言うなり軽々と元就を抱き上げるとスタスタと歩き始めた。
「まて、宗茂」
ギン千代が宗茂の胸で固まってる元就の襟首をギュッと握り、
「よし、これで万一宗茂が落としても頭は無事だぞ」
「失礼だな、俺が元就公を落とすわけないだろう」
「万一だと言っているだろう。それより進むぞ」
と満面の笑みの立花夫妻に対して、
(気を使ってくれてるのはわかる!・・・・わかるんだけどねぇ)
若い夫婦の行動にどうしても馴染めない元就は頭を抱えた。

立花の二人はよかれと思ってやってる
宗茂はちょっと下心も入ってる
ギン千代は100%善意。でもツンデレ
とりあえず、孫の過保護にお祖父ちゃんは恥ずかしい
そして毛利家臣は立花の二人のする事に意見できない(ヘタレ)


第百壱拾回


「そういえば、貴方達の生活費はどうなってるんです?」
いつものように如月宅。
例によって四人で夕飯。
今日の献立は天ぷらうどんと鯵のひらき。
そして突然こんな質問をするのは御門、されるのは龍麻と壬生、傍観するのは如月。

「えーっと、家賃は持ちマンションやから無し」
「光熱費と食費は月の終りに計算して半分出してます」
「出さんでもええのに」
「それは嫌」
「頑固者め。あと趣味の物は自己負担」
「・・・・」
「何その変な顔」
龍麻と壬生の返事に不満そうな御門。
「龍麻」
「へい」
「貴方、無収入のヒモでしょう」
「ヒモじゃない!あと無収入でもない!実家からの仕送があるもの!」
「28にもなって実家の世話になるんじゃない」
如月からチョップ。
「しゃーないやん。体質的に就職出来ないんやから」
「黄龍では」
「黄龍だしね」
「黄龍だからな」
「わかってるなら叩くな」
黄龍を就職させたらその会社は異常な業績をあげます。
「不景気だしいいんじゃないか?」
「一社だけ潤おわせてどうする」
「とりあえず、うどんが伸びる。全員黙って食べる!」
ずるずるずる・・・・
「うどんウマー」
「うどんは美味しいですね」
「冬はうどんだよね」
「スーパーの特価・三玉で百円のうどんに凄い賛美だな」


安価な夕飯

前の拍手の後日

「御門にヒモと言われ辛いので、神様なところをいかして神社でも経営しようかと思います」
「神様が経営してるわけではないと思うんだけど・・・」
「お守り五百円」
「あ、もう値段決めてるんだ・・・・」

「おみくじ百円
 絵馬三百円
 好きな絵馬をぶち壊す権利三千円」

「なにそれ!?」
「「たかしとレナは永遠にラブラブで〜す。」とか「武将の●●×△△に萌え萌え〜!(BLイラスト付き)」とかの、ふざけた絵馬をぶち割れます!ハンマーも貸すよ!」
「壊したら駄目!」
「割られたくなければ一万円の鉄製絵馬を買えばいいじゃない!」
「どんな制度!」

「ま、勝手に神社経営したら神無月総会で怒られるからやんないけどな」
「僕が一生養うから拗ねないで・・・」

神無月総会=10月に出雲でひらかれる神様の集まり。勝手な事をしてるとつるし上げをくらう。基本は宴会してスーパーボールつかみ取りして解散。お土産あり

如月家のお盆は四角でシンプル

龍麻(四角・・・・)
両手でお盆を縦に持って
龍麻「バキュラ!」
如月「使うから返しなさい」

後日

両手でお盆を縦回転させて
御門「バキュラ」
龍麻「それ僕もやった」
如月「いいから返しなさい」

壬生(バキュラ????)

バキュラ=ゼビウスに出てくる板状の敵。壊せない。275発当てたら壊れるというデマに日本中の小中高大学社会人が挑戦した。正体は移動中の建築材料らしい

ゼビウスは兄が上手でした。私は最初のコインで死んでた

と言うか何だこのネタ

龍麻「パイを焼いてみた。乙女らしく」
壬生(・・・乙女?)
龍麻「名前はアンドアジェネシス!見よ!この驚きの再現力!」
壬生「・・・・・?」
龍麻「・・・・・御門にあげてこよう・・・・」
壬生「何の事かわからないけど、ごめんなさい!」

アンドアジェネシス=ゼビウスの中ボス。真ん中のコアにミサイルを落として壊す

壬生にゼビウスネタは無理です

で、如月宅

御門「四個のチェリーと真ん中のブドウにこだわりが見えますね」
龍麻「わかってくれてありがとう!御門超愛してる!」
壬生「・・・・・???」
如月「壬生、あの二人は放っておけ」

中身は普通のアップルパイ

半兵衛EDの後

「元就公〜。ここに詰んであるトイレットペーパーなに?」
「ははは、それはトイレットペーパーじゃないよ。私が妻に送った恋文だよ」
「長ッ!太ッ!多ッ!うわ、中身ホントに文だ・・・・」
「ちなみに、こっちが妻からの返信」
ダンボール一杯の巻紙
「それ、ファックスロールの予備入れじゃなかったの!?」
「筆豆な夫婦だな」
「その感想、勘兵衛殿じゃないと出せないね・・・・」

「しかし、せっかくの恋文。お官に入れてやれば良かったのでは?卿のぐだぐだと長く単調な文ならば、三途の川の待ち時間には丁度良かろう」
(勘兵衛殿・・・)
「それが、死んだ妻に捧げた文だけでお官の蓋が閉まらなくなってね。元春&隆景から「父上!これ以上は母上がぺしゃんこになります!」って怒られたんだよ」
((・・・・どんな量!?))
「隆元の時は別にお官がいったなぁ・・・」
「入れすぎ!!!」
「おまけに火力上がりすぎて火葬場壊れてね。ははは」
((超迷惑・・・・))

「あ、そうだ。半兵衛と官兵衛の時にも入れてあげるね」
((この流れでふってきた!))
「せっかくですけど、お官は一人で広く使いたいから・・・・」
「火種を増やすのは願わぬ事、遠慮する・・・・」
「何かみんな遠慮するね、宗茂とギン千代からも「全身全霊をかけてお断りします」って言われちゃったし」
((何で気付かない!?))
「・・・・と言うか卿はいくつまで生きるつもりだ・・・・」
「うーん。とりあえず、私より先に逝った子には文を進呈するよ」
「官兵衛殿!俺超長生きするから!」
「頑張れ、半兵衛」
「あははは、傷つくなー」

長くてくどい元就の文
息子に宛てた手紙の長さは2メートル強あったらしい

三軍師は仲良しだけど、元就だけちょっと感覚が違うといい




(101〜105)  (111〜115)