魚や料理についての
言葉いろいろ


言葉 読み 意味・解説
洗い アライ 活魚、または活魚に近い鮮度の魚を、薄くそぎ切りにし、氷水につけて引き締める。 コイ、スズキ、タイ
霜降り
シモフリ
刺身を、さっと熱湯にくぐらせ、身を引き締めたもの。(牛の霜降りとは違う。) タイ
皮霜造り
カワシモヅクリ
白身の魚を短冊にし、表面に熱湯をかけて氷水で冷やしたお造り。 タイ、ヒラメなど。
活魚
カツギョ
文字どおり、生きた魚の事。活きの良さを強調するためだが、必ずしも「美味しい」とは限らない。 タイ、ハマチ、ヒラメ、フグ、アジ、イカ、アワビ、サザエ、等々
縁側
エンガワ
魚の、背びれや腹びれにそった肉で、コリコリとして脂がのってうまい。通は、身よりも「エンガワ」を食べる。 ヒラメ、カレイなど・
活け締め
イケジメ
生きている魚を、苦しめずに即殺すること。死後硬直を遅らせることができる。魚は苦しんで死ぬと味が落ちる。 タイ、ハマチ、ヒラメ、フグ、等々
活けもの
イケモノ
活魚と同じ意味だが、活魚を活け締めにして売る場合も「活けもの」と表示して売る。 タイ、ハマチ、ヒラメ、フグ、アジ、イカ、アワビ、サザエ、等々
野締め
ノジメ 水揚げ後、生きた魚を氷水につけて殺すこと。活け締めより鮮度は落ちるが、大量に処理できる。 いろんな魚。
産地締め
サンチジメ
産地で、活け締めにされる事。消費地での活け締めより鮮度は落ちる。魚のストレスは少ない。 タイ、ハマチ、ヒラメ、フグ、等々
神経抜き シンケイヌキ 活け締めは、延髄と尾のところを切り、血抜きをするが、背骨の横の神経線にピアノ線を通すことでさらに、硬直を送らせることができる(という)。これを「神経抜き」と言っている。 タイ、ひらめなど。
有機漁業
ユウキギョギョウ
抗生物質などの添加物を加えずに育てる養殖法。魚が、極力病気にかからない条件をつくる必要があり、イケスを大きくしたり、飼育尾数を少なくしたりして、運動量を増やす必要がある。また、餌の種類を増やすことで、魚がまんべんなく栄養がとれるようにしたりなど、工夫がされている。 サーモン(海外)など。
冷凍鮮魚
レイトウセンギョ
冷凍した魚を解凍した物、普通「フレッシュ」と言っている。スーパーでの表示は「解凍」となっている。この表示は義務づけられているが、ローカルなスーパーも含めてきちんと実施されているかは疑問? 解凍魚全般。いろいろあるので個別魚名は書けない。
氷蔵もの
ヒョウゾウモノ
マイナス1度〜マイナス10度の間で保存すると、鮮度の持ちが良い。活け締めの魚を、この方法で保存することが多い。「チルド」とも呼ばれる。 いろんな魚。
短冊
タンザク
魚を5枚おろしにして、皮と骨をのぞき、お刺身用に切ればよい状態にしたモノ。小さなイワシやアジなどは3枚おろしにする。マグロの場合は、厚み1.5センチ・幅6−7センチ・長さ10センチから15センチくらいの立方体にカットする。「サク」とも言う。 お刺身にする魚全般。

おまけです。「お造りの切り方について」
糸造り(網造り) ぶつ切り 角切り 平造り
(切り重ね)
薄造り
(そぎ切り)
さざなみ造り(スライス) 焼き霜造り
イカ・キス・サヨリ・タチウオ・サンマ・タイの腹身 マグロ・サザエ マグロ マグロ・ハマチ・タイ・カツオ・ヒラメ ヒラメ・カワハギ・フグ・コチ・タチウオ ユデダコ・アワビ タイ・カツオ

お魚情報館
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