しばらくおいたあとの刺身のほうが、味が良い。 |
1.味の良し悪しは、食物に含まれる「グルタミン酸」「イノシン酸」の作用などに左右される。
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2.それなら10時間後くらいが一番美味しいのかというと、必ずしもそうとは言い切れない。
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3.こうした条件を総合すると、一般的に「刺身にして美味しいのは、絞めてから10時間〜12時間たったハマチ」という事になる。 |
4.活魚料理店へ行けば、イケスに魚が泳いでおり、これを刺身にして食べさせてくれる。これは「バツグンに鮮度は良い」のだが、実は「うまみ」がまだ出ていない。また、魚自体が環境が変わることによって「ストレス」で披露しており、味が落ちている。 |
5.「活魚=美味しい」という図式は、必ずしも正しくない。この点をきっちり理解して、お魚を食べよう! |
言葉の解説-「絞めた」「絞める」とは、元気な魚の首筋を切って、即死させる事。苦しんで、徐々に死ぬ場合より鮮度の持ちが良い。 |
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「トレトレ」の魚が美味しい・・・・という事が、必ずしも真理ではないと感じたのは、下記のようなことを自分自身で体験したからです。
その1
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最近経験したこと |
2001年5月19日〜20日の日程で、fishml第4回オフ会を紀州でやりました。 (写真はここ) この時のメインになる取り組みの一つが、定置網漁を見学して、取れたピチピチのサカナを朝食に食べると言うモノでした。 定置網では、チヌ・タチウオ・アオリイカ・ハマチなどが、たくさん取れました。 朝食には、生かしていたアオリイカと氷で絞めたタチウオを食べました。 取ったのは5時半頃で、朝食は8時半頃でしたから、タチウオは単純にいって「死後3時間」くらい、アオリイカは生かしていましたから、「死後0時間」のものを食べたことになります。 アオリイカはやはり鮮度が良すぎて固いだけ、ウマミが全く出ていませんでした。 隣に座っていた釣り師の坂巻さんも「こりゃあかんわ」と言っていました。 タチウオの方は、取れて時間が経っていた上、氷が少なかったようで、良い意味で「鮮度落ち」していて、少しウマミが出始めていました。 ですから、私はタチウオばかり食べていました。 「鮮度が良い」という事が、イコール「うまい」につながらないところが、お魚の難しい所ですね。 2001年6月2日記 |
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