ゼリーミートについて
魚の身が、溶けた状態になっていることを、ゼリーミートといいます。マグロ・メルルーサ・銀鱈・カレイ類に多いです。 マグロの場合、身の一部分が変色し溶けていますので、はっきりわかります。 カレイ類の場合は、見ただけでは正常のように見えるのですが、火を通すと身が崩れてしまうのがあり、やっかいです。 私の経験でいいますと、春先に境港から送られるてくる「松葉かれい」にこれが多く、苦情の集中となります。 このカレイは近場でとれるため、見た感じはすごくきれいで鮮度がよく見え安心するのですが、集中的にゼリーミートが発生するので要注意です。 |
ゼリーミートの原因は、下記の2点が考えられています。
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冷凍の黄金カレイも、ゼリーミートが多いです。 黄金カレイのゼリーミートは、寄生した胞子虫に由来する「プロアテーゼ」という酵素の働きが原因です。 この酵素が働きにくい状態にすると、ゼリーミートの発生を押さえることができます。具体的には
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胞子虫は目に見えない寄生虫です。魚類にだけ寄生しますし、毒性もありません。 そのため、人間が食べたとしても、問題はありません。 この胞子虫がたくさん寄生した魚が死ぬと、多量の「プロアテーゼ」を分泌して魚肉のタンパク質を消化します。 これが、ゼリーミートです。 2000年1月26日記 |
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