(株)大水さんは、毎月、電子メールで「商品情報」を送って下さいます。 「商品情報」2001年3月号に、イカナゴのことが出ていましたので、 (株)大水さんの許可を得て、転載致します。 2001年2月14日記 |
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3月はやよい(弥生)。草木がいよいよ生い茂る月という意味です。 二十四節気の内、5日(月)が啓蟄、20日(火)が春分、もう春です。 2月の後半から3月に入りますと、神戸の風物詩とさえ云われていますイカナゴ漁、イカナゴのくぎ煮が最盛期を迎えます。 イカナゴは小さい魚なので、「いかなる魚の子なりや」の意味といわれていますが、本当はイは接頭語で、カナは“糸”の意、つまり糸のような細長い魚ということからついた名前です。 寿命は約3年。 春、6cm前後の成魚になると、昼間は動物プランクトンを食べあさり、夜は海底の砂の中にもぐって寝ています。 ところが、6月頃になるとある日突然に、何千何万の大群が何の前触れも無く、忽然と消えてしまいます。 実は、イカナゴは北方系の魚で、暑さが大の苦手、水温が19℃以上になると、海底の砂の中4cm位のところにもぐり込んで夏眠をとります。 10月頃、水温が17℃を下回ってくると一斉に砂の中からとび出し、12月頃からの産卵に備えて栄養をつけるため、昼は活発な索餌、夜は海底での安眠を繰り返し、成長していくのです。 冬に、3〜5千個の卵を産みますが、約10日で孵化して、早春には1〜3cmの稚魚(シンコ)に育っていきます。 大阪市場には生鮮出荷は少なくなっていますが、カマスゴ・シンコの釜揚げ、小女子チリメンなどの加工品は多くなっています。 又、佃煮のくぎ煮も徐々に増加し、年中商材になりつつあります。 大量に扱う神戸市場では、生鮮と加工品(くぎ煮)はおおよそ半分ぐらいの割合になっています。 |
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