ビワマスの採卵


2003年10月16日 琵琶湖博物館の行事 「ビワマスの採卵現場を見学してみませんか」に行って来ました。
マキノ町知内 百瀬漁業協同組合  滋賀県漁業協同組合高島事業場
ビワマスについての説明はこちら   ビワマスの刺網漁はこちら


オスのビワマス(5年〜6年物らしい) 迫力があるなあ。


百瀬漁港風景

琵琶湖と湖北の山

この4枚は、エリでの網の引き上げの様子

ビワマスが入っている。

採卵・増殖事業のために、ここでビワマスを採捕している。

水槽に入れ、生かして持って帰る。

ヒガイ


↑ うなぎ、1kgはあるような大物。
食べてみたかったなーー。

コイ、フナ、ニゴイ、ウグイ、ブラックバス、ブルーギルが
入っていた。

← 左の写真は、マナマズと小魚色々。
↓ カイツブリが入っているのには笑ってしまった。

小魚類(フナ、ウグイ、ヒガイ等)

頭を棒で殴って気絶させた上で、オスメスを分ける。

オス、小さくても顔がきつく、鼻が曲がりつつある。

メス


メス、鼻曲がりにはならない。

ヒレが取れているのは、放流した魚。
右と左で、高島事業所育ちか、醒ヶ井育ちかがわかる。

右の写真は、採卵に使う道具類。 →

採卵、メスの腹を押さえるとスーと卵が出てくる。

オスから精子を取っている。メスと同じように腹を押さえる。

採卵したビワマスのイクラ。もう、熟しているため、皮は固い。

右の写真は、イクラに精子を入れているところ。(受精) →

↑ 精子を入れて、混ぜている。

右のような状態で少しおいておくと受精する。 →


↑ 数を数える。これで2000粒。大ざっぱだ。(笑)

← イクラの量が多かったので、バケツでもやっている。

大きいメスのイクラに、大きいオスの精子をかけると
大きな子供ができるという。


この3枚は、高島事業場。孵化させているところ。水温13.5度
← 高島事業場の養殖池。
ここでは、ビワマス、フナを中心に、ウナギ、コイもやっている。

高島事業場は知内川のすぐそばにある。
6年ほど前に、琵琶湖博物館の行事で「ビワマスの産卵を見る会」があった。その時は、だいぶ長いこと待ったけれど、幸いにしてほんの一瞬にすぎないビワマスの産卵行動を見ることができた。

最近では、なかなか見ることができないらしく、今回のような取り組みに変わったらしい。


なお、ビワマスの採卵は、参加者に実際にやらせてくださいました。腹を押さえて尾のほうに押さえた指をずらしていけば、卵は肛門から出てきます。簡単でした。
ただ、素人がやると、歩留は落ちるでしょうね。

お魚情報館
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