リスク
・リスクの種類
・金利変動リスク
預貯金などの確定利回り付の商品に投資したとして、その後金利が上昇してしまった場合、高い金利水準での収益機会を失ってしまうというリスク。金融商品の中には、景気動向などを反映して、利率や利回りが変化する『変動金利型の商品』(普通預金、貯蓄預金、通常貯金など)と、景気動向に左右されず変化しない『固定金利型の商品』(スーパー定期、大口定期預金、定額貯金、ニュー定期など)があります。
表1.金利のサイクルと運用商品
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運用方法の目安 |
金融商品の例 |
高金利局面 |
長期の固定金利 |
長期の定期預金 ワイド 定額貯金 長期国債 |
金利低下局面 |
中長期の固定金利 |
中長期の定期預金・貯金 定額貯金 中期国債 |
金利上昇局面 |
中短期の固定金利・変動金利 |
短期定期預金・貯金 変動金利定期預金 ヒット ビッグ MMF 中期国債ファンド 短期公社債投信 |
低金利局面 |
短期の固定金利・変動金利 |
変動金利定期預金 ヒット ビッグ MMF 中期国債ファンド 短期公社債投信 |
・為替変動リスク
外貨建ての金融商品は、購入時と換金時の為替レートの差によって、金融商品本来の利息収入や売却損益とは別に、収益や損失が発生する。この損益がどうなるのかがわからないというリスク。円とドルの関係でいうと、購入時より換金時のほうが円高であれば、円での手取額が減り、購入時より換金時のほうが円安であれば手取額が増えることになります。
・信用(元利払い)リスク
将来、運用する金融商品の元本や利息が確実に支払われるかどうかがわからないというリスク。例えば預金については、預け入れた金融機関が元本や利息の支払を保証していますが、これらが約束通り支払われるかどうかは金融機関の安全性に左右されます。会社が発行する社債も、会社が倒産した場合、利息はもちろん元本が支払われなくなる可能性があります。
・価格変動リスク
価格が変動する金融商品において、中途で換金したときに購入価格を上回っているか、下回っているかがわからないというリスク。株式や投資信託などが代表的な商品で、債券も発行されてから満期日までの間は、株式のように売り買いされてしまうので、価格が変動します。
・インフレリスク
物価が上昇することにより、お金の価値が目減りしてしまうリスク。預貯金などの利率より物価上昇率が高いと資産は減ってしまいます。例えば、物価上昇率が3%で預貯金の利回りが2%の場合は、1%資産が目減りしてしまうことになります。