March,2009
ペスト地区
地下鉄は自動改札がなく、『ブダペストカード 48h』は裏面に書かれた日時をつねに駅員に見せるため、定期入れを持ってくればよかったかなと。
地下鉄2号線はドナウ川の下を渡るため、王宮の北側に位置するバッチャーニ・テール(Batthyany tel)は、かなり深い駅でした。
ブダペストの地下鉄には、長いエスカレーターがあり、動く速度も速く、手摺につかまっていると、手と足が離れてきたりします。
ウルシュ・ヴェゼール・テレ(Ors Vezer tere)方面に向かって、次の駅コッシュート・ラヨシュ・テール(Kossuth Lajos tel)で降りると、国会議事堂(Orszaghaz)に出ます。
国会議事堂 (The Hungarian Parliament Building)
17年の歳月を費やして、1902年にゴシック・リヴァイヴァル建築の国会議事堂が完成。
10世紀末のハンガリー初代国王イシュトバーン1世( Istvan I)以降、ハンガリー王が代々受け継いできた王冠と戴冠式用の聖具(聖なる玉珠と杖、ルネサンス時代のサーベル)が展示されています。
王冠は1000年に、東欧世界への布教に努め、イシュトバーンをキリスト教に改宗させたローマ教皇シルウェステル2世(Sylvester II)から授かったもの。
チケット購入時にパスポートが必要で、予約するだけでも、かなり時間がかかります。
西駅 (Nyugati palyaudvar)
西駅はフランスの技師ギュスターヴ・エッフェルの設計によって、1877年に完成しました。
西駅の構内にあるマクドナルドは上を見上げれば美しい装飾なのですが、込み合っていて、掃除が間に合っていなかったのが、少し残念でした。
聖イシュトヴァーン大聖堂 (St. Stephen's Basilica)
ハンガリー建国1000年を記念して1905年に建てられたネオルネサンス様式の教会。
ハンガリーのキリスト教創始者である聖イシュトヴァーンの右手のミイラが聖遺物として保管されています。
国立オペラ座
ネオルネサンス様式の建物。
オーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフ1世(Franz Joseph I of Austria)の皇后エリザベート(Empress Elisabeth) はハンガリーを愛し、よくお忍びで鑑賞にきたそうです。
舞台横の『シシイの間』は彼女が好んで座った席だとか。
見学ツアーは、様々な言語がありますが、時間になると一斉にロビーに集められ、言語ごとに順番を変えて、まわっていきます。
写真を撮る場合は、別料金を支払うことになります。
英雄広場 (Hosok tere)
建国1000年を記念して1896年に建設された広場。
高さ36mのコリント様式の柱が立ち、二重の十字架と国王の王冠を手にした大天使ガブリエルの銅像が頂点に置かれています。
9世紀に、アールパード大公(Arpad)を中心にハンガリーを平定したマジャルの7つの部族の族長の騎馬像が周りを囲んでいます。
アーチ形の列柱の間には、イシュトバーン1世など、歴史上の偉人や国王が左右に7人ずつ並んでいます。
建設当初、ハンガリーはオーストリア帝国の一部であったため、14人の彫像のうち5人がマリア・テレジアなどハプスブルグのメンバーの像でしたが、第二次世界大戦で破壊されたのち、現在の像になったそうです。
カフェ・ジェルボー(Gerbeaud)
ヴェレシュマルティ広場前にある高級カフェ。ヴァーツィ通りに近いこともあり、店内は人でいっぱいでした。
隣のテーブルとの間隔が狭く、イスがあたるくらい詰め込みでです。
中央市場
1870年代に建てられた税関とブダペスト最大の屋内市場は独特なモザイク模様のレンガ造りの外観が特徴。
中央市場が建てられた頃は、商品を満載した荷舟が地下の運河を通って直接市場の下まで行き、積荷を下ろしていたそうです。
地元の人も多く、賑わっていました。
フォアグラの缶詰も種類が豊富で、トカイの貴腐ワイン、パプリカなどハンガリーの名産はなんでも揃います。
トカイワインは数字の大きいほうが甘いそうです。
カフェ・ニューヨーク
カフェは、東駅より地下鉄2号線でブダ側にひとつ行った駅プラハ・ルイザ・テールから徒歩5分ほどのホテルニューヨーク・パレスの1階にあります。
店側の対応もよく、とても高級感があり、落ち着けます。
ハンガリーでは一般的なエステルハージ・トルテを試食。
パスタなどのメニューもあります。
東駅 (Keleti pu.)
朝食後、ヴィクトリアホテルのフロントに各駅までのタクシー料金が貼られていたので、さっそく手配してもらい、東駅まで行きました。
ウィーン行きの列車は南駅からも出ています。
まだ出発まで時間があったので、正面左奥の、長時間対応の荷物預かり所でスーツケースを預け、地下鉄2号線でひと駅隣のカフェ・ニューヨークでお茶をし、中央市場でお土産を物色することにしました。
東駅の表では地下鉄4号線になるのでしょうか。工事中でした。開通すると、中央市場などの南側に少し行きやすくなるようです。
東駅の荷物預かり所の並びに、いくつかの店があります。
小銭を使いはたすため、パプリカチップスやそのほかのスナック菓子を買い、列車の中で試食してみました。普通においしかったです。