MSの住む京都には、Jリーグチームがあります。京都パープルサンガです。サンガはある意味では伝説のチーム。J1昇格元年となる96年に決して破ることの出来ない、J1ファーストステージ15戦15敗と言う不名誉な記録を打ち立てます(泣)その呪縛を打ち払うべく、98年には日本代表としてプレーした黒崎比差志、岩本輝雄、山田隆裕、森保一らを獲得。この実力もクセもある選手を率いるのは元日本代表監督のハンス・オフト!!

ところが蓋を開けてみればチームは低迷、オフト監督はシーズン半ばで辞任します(--;)近年、最も耳目を集めたのは03年の天皇杯優勝でしょう!!でもその年にJ2降格。んなアホな(ToT)天国と地獄を直行便で結んでくれたサンガですが、京都人である限りは愛着のあるチームです。ハデな補強に奔走した98年よりも、生え抜きの黒部光昭や松井大輔(現在はフランス二部リーグのルマンへ移籍)がチームの柱となり、顔となった今の方がサンガは京都のチームだと感じます。

友人のY氏は週末に試合があれば西京極に駆けつける、熱心なサポーターです。そんなY氏にO氏を加え、サンガのホーム最終戦を観戦。相手のベガルタ仙台は01年に共にJ1昇格を果たすも、03年に仲良く降格したチーム(--;)そんなトコは揃えんでええわい。加えて、アビスパ福岡・モンテディオ山形とJ1との入れ替え戦のリーグ3位を争っていることもあって、この日の入場者数は10,000人を越えました。やっぱライブはオモシロかったですね。チェ・ヨンスの強さ、鈴木隆裕のコーチング、斉藤大輔の献身的な動き。視点の決められたテレビからは感じられない選手の息づかいがライブの魅力!!試合はチェ・ヨンス、中払大介のゴールでサンガが2-1と勝利を収めました♪


MSが紫紺のユニフォームに込めた願い。それはハデな補強を繰り広げることでも、新しいスタジアムが出来ることでもありません。阪神タイガースが大阪のチームで有り続けるように、20年経っても、50年経っても、パープルサンガが京都のチームであること。それが京都に住み、サッカーを愛する人々の願いです。フランチャイズが都市部に偏るプロ野球とは異なり、日本中の地域にプロチームのあるサッカー。そのことを当たり前に感じる世代が増えれば増えるほど、日本のサッカーはどんどん強くなる!!と信じています。

余談ですが、『サンガ』とは、サンスクリット語で「ヒトのつながり」を意味するそうです。浄土宗の開祖・法然上人縁の寺として知られる鹿ヶ谷の法然院では『法然院サンガ』と言うイベントが開催され、ライブやアートのハコとして開放されています。こちらもなかなかオモシロイので、機会のある方はぜひ。

(04.12.05)
紫紺の願いは。

紫紺の願いは。

錦秋の都。

古都の現在進行形。