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思い出の映画

(第7回)007 ユア・アイズ・オンリー
今回紹介する映画は、私の好きな007シリーズの第12作目「ユア・アイズ・オンリー」です。
この映画は1981年の夏に劇場公開されたのですが、私が高校時代に観た最後の映画です。
この時期頃から暗い大学受験勉強の生活に突入しまして、大学に合格するまで映画は観ることが
できませんでした。

あらすじは、ギリシャ沖でイギリスの電子情報収集船が事故で沈没。その船に積まれていたミサイル
誘導装置ATACを奪ってソ連に売り渡そうとする悪玉クリスタトフと、それを阻もうとするジェイムズ・
ボンドとの戦いを描いたものです。

キャストですが、ジェイムズ・ボンド役はこれで5作目となるロジャー・ムーア、両親を殺したクリスタトフ
に復讐しようとするヒロインのボンドガール、メリナ役をキャロル・ブーケ、悪玉クリスタトフを舞台俳優
のジュリアン・グロバー、クリスタトフの商売敵でボンドに協力する密輸業者コロンボを「屋根の上の
バイオリン弾き」のトポルが演じています。

当時観た時の感想ですが、やはり007シリーズらしいアクション満載の内容で、こういう映画が
大好きな私は十分に楽しむことができました。
特にこの作品の場合、「スパイアクション映画の原点に帰る」という思いが強く感じられる内容でした。
007シリーズは初期の作品に比べるとこの時期の作品、特にボンド役がショーン・コネリーから
ロジャー・ムーアに変わってからは、秘密兵器がやたらと幅をきかせたり、以前紹介した前作の
ムーンレイカーではついに宇宙空間に飛び出したり、007シリーズにそぐわないドタバタコメディー調
のシーンが登場したり、と本来のスパイアクション映画から方向性がずれてきている感じがして
いました。
しかし、この「ユア・アイズ・オンリー」ではヘリのぶら下がりスタントあり、カーチェイスあり、スキー場
での追跡シーンありと正統派アクションを前面に出し、私が007シリーズにはそぐわないと感じていた
コメディタッチなシーンは全くありませんでした。それが好感を持てましたね。

ちなみに007シリーズには欠かせないキャラクターとして、ボンドの上司Mがいますが、この映画では
出張中ということで一度も登場してきません。パンフレットを読み返したところ、それもそのはずで
第1作からずっとMを演じてきた俳優バーナード・リーがこの作品の前に亡くなっていたためだから
だそうです。M役は次回作からロバート・ブラウンという役者さんが演じることとなります。

最後に蛇足ですが、007シリーズというと主題歌に結構当時の大物歌手を起用しています。
有名なところでは「ゴールドフィンガー」、「ムーンレイカー」のシャーリー・バッシー、「死ぬのは奴らだ」
のポール・マッカートニー、最近の作品だとティナ・ターナーが主題歌を歌ったりしています。
この「ユア・アイズ・オンリー」ではシーナ・イーストン(懐かしい!!)が主題歌を歌っています。
ちなみに私が好きなのは「死ぬのは奴らだ」の主題歌です。(ただ単にビートルズファンというだけの
理由ですが...。(^^;;)

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