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思い出の映画

(第2回)007 ムーンレイカー
私が2回目に観た映画はご存じ007シリーズの第11作目で、劇場公開されたのは1979年の12月
でした。

元々007シリーズの映画は過去に上映されたものが何回もTV放映されていたこともあり大好きで、
当時高校生だった私は公開と同時に映画館まで見に行ったことを憶えています。

あらすじは、アメリカからイギリスへ空輸中のスペースシャトル「ムーンレイカー」を盗み、地球人類
抹殺計画を企てる悪玉ドラックスに、それを阻止しようとするジェイムズ・ボンドが戦いを挑む、という
ような内容です。

キャストは主役ジェイムズボンドにご存じ3代目ボンドのロジャー・ムーア、ボンドに協力する女性CIA
エージェントに「ナイル殺人事件」のロイス・チャイルズ、悪役ドラックスには「ジャッカルの日」の
マイケル・ロンズデール、そして前作「私を愛したスパイ」で悪のモンスター、ジョーズを演じた
リチャード・キールが今回も同じ役で出演しています。

感想ですが、当時まだ劇場で映画を観るのは2回目という私にとっては、007シリーズらしいアクショ
ンあり、秘密兵器ありの内容で大変楽しく観られた記憶があります。特に圧巻だったのが宇宙空間で
繰り広げられるドラックス部隊とNASAのコマンド部隊の戦闘シーン。迫力満点で当時の私は
「すげー、おもしれー!!」と感動したものでした。
ただ、ちょっと不満だった点をいうと、イタリアのべニスでボンドがドラックスの追跡を万能ゴンドラで
振り切るというシーンがあるのですが、追跡を振り切ったあとホバークラフト状態になったゴンドラで
ベニスの町を悠々と走るシーンがドタバタコメディー調になっていて、007シリーズにこんなシーン
は必要ないのでは?と思いました。

この映画の売りはなんといっても「スペースシャトル」でしょう。今ならスペースシャトルは頻繁にニュー
スに出てくるのであまり注目されませんが、当時はまだスペースシャトルは1機も打ち上げられておら
ず、1号機が打ち上げられたのはこの映画の公開2年後の1981年のことです。
この映画は実機の打ち上げに先駆けて、本物と全く同じスペースシャトルの模型セットを元NASAの
スタッフ協力の下に作り、撮影に使用しています。映画公開当時はこれが非常に話題となりました。

また、数多く作られている007シリーズの映画ですが、ジェイムズ・ボンドが宇宙空間で活躍する作品
はこの1作だけのはずです。
当時は「スター・ウォーズ」、「未知との遭遇」等、スペースSF映画が大ブームを巻き起こしていた時代
で、この作品もそういったブームに乗る形で舞台を宇宙空間にしたのではないでしょうか。

蛇足ですが、ボンド役は現在までで5人の役者さん(ショーン・コネリー、ジョージ・レイゼンビー、
ロジャー・ムーア、ティモシー・ダルトン、ピアース・ブロスナン)が演じていますが、私はやはり
ショーン・コネリーのボンドが一番好きですね。ロジャー・ムーアは男臭さがないし、ティモシー・ダルト
ンは線が細すぎ、ジョージ・レイゼンビーは記憶すらありません。(^^;;
そういった意味ではピアース・ブロスナンがボンド役に抜擢された時には「久々にボンド役にはまる人
が選ばれたな」と期待していたのですが、残念ながらブロスナンはボンド役を降板すると発表してしま
いました。今後誰がボンドを演じるのか気になるところです。

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