大阪クラシック2008

御堂筋にあふれる音楽
2008.9/7.Sun-13.Sat


この楽しい催しも今年で3回目、大阪の秋一番の音楽行事として定着したように思います。
今年変ったことは、

運営面では、多くのスタッフが会場の外で早くから整理に当たり、外に並ぶ聴衆をうまく(?)誘導していたのが印象的でした。
とくにオープニング・コンサートとフィナーレの大阪フィルのコンサートの整理券を手にするために、当日の朝早くからたくさんの人が市役所前に並び、その整理は大変だったと思います。
整理券もただの入場券で完全な自由席というのではなく、整理券に通し番号が打ってあり、開演時間30分前にその番号順に入場させるというやり方が大変良かったと思います。


大阪フィルで目立ったのはヴァイオリン奏者の佐久間聡一クン。
いつもはセカンド・ヴァイオリンのトップ奏者ですが、今回は全65公演のうちの12公演に出演したようです。
中でも弦楽四重奏で、ベートーヴェン後期の「セリオーソ」やスメタナの「わが生涯から」という、渋くて難しい曲を取り上げたことは素晴らしく、感心しました。

何と言ってもこの催しの一番の楽しみは、『室内楽』が楽しめるということです。
オーケストラの醍醐味が身体全体を奮い立たせる大きな音の塊とすれば、室内楽は心に響く小さな音。
音楽の素朴な味といえます。
オーケストラを聴く機会は増えても、多種多様な組み合わせの室内楽を聴く機会はそれほど多くはありません。
この大阪クラシックがその渇きを大いに潤してくれるのです。

今年は昨年ほど多くの会場にいけなかったのは残念ですが、聴いた後の充実感は昨年までの2回を遥かに上回りました。
来年も大いに楽しみにしてます。

個々の演奏会⇒