7.大工工事
まず床を支える「大引き」を渡し、金属製の束で支えます。次に大引きに直角になるように「根太」と呼ばれる角材を渡します(写真左上)。
そして根太の間に冷え込みを防ぐため断熱材を入れ、その上に構造用合板を敷き詰めます(写真右上)。
間仕切壁を撤去した部分は柱が無くなるので、天井の梁に補強を入れ、端部に柱を立てて2階の荷重を支えます(写真左下)。
新しい柱が立ったら、仮設の金属柱を外します。
工事の様子が
細かく掲載されています。
続きは次のページをご確認ください。
5.水漏れの修理
水漏れは古い塩ビ管が劣化し、ひび割れたのが原因でした。そこでお施主様の承認をいただき、建屋の周囲を掘り返して調査します。
洗面室外部にあった排水マスを撤去(写真左上)。
水道管が割れていた部分を交換し、室内への配管を分岐(写真右上)。排水管も交換します(写真左中)。
別の個所では、水が噴き出している給水管(写真左下)を、横のモルタル床を割って全部交換しています(写真右下)。
修理が終わったら、床をモルタルで補修します。
2.着工前
各所の着工前の様子です。
室内の壁紙は変色し、キッチンもガタがきています(写真左上)。
洗面と浴室はタイル張りで、冬場は底冷えが厳しく、壁にもヒビが入っています(写真左上)。
廊下も床板や壁が傷んでいます(写真右上)。
6.水道設備
同時に家の中では、キッチンと浴室用の給排水を仕上げます。
浴室はユニットバスの位置に合わせて給排水管を立ち上げ、足元をモルタルで固めて土台にします(写真左上)。
キッチンは家の基礎を貫通させて部屋の中に配管を引き込み、キャビネットの位置で固定します(写真右上)。
4.水漏れ発見
撤去工事の際、洗面室の床下に水が溜まっているのを発見しました。どうやら給排水管から漏れた水が、基礎の中に溜まっていたようです(写真左上)。
そこで水を抜き、石灰をまいてきれいに掃除します(写真右上)。
床下が乾燥したら、既存の配管を撤去し、洗面室内の給排水管を全て交換します(写真左下)。
向かって左側が洗濯機用、右側が洗面台用の配管です。
3.撤去工事
まずキッチンや洗面台、浴槽を撤去。室内の壁や天井を全て撤去し、下地と柱だけにします(写真左上)。
そして床板や床を支える「大引き」という角材を撤去し、土間だけの状態にします(写真右上)。
残った水道管や排水管は、後で利用できるように保護しておきます。
1.間取りと改修点
今回の工事の改修点は以下の通りです。
A.キッチンとリビングの間の壁を撤去し、一体化。
B.流し台、洗面台など水回り設備の更新と、在来浴室をユニットバスに交換。
C.キッチン、リビング、洗面室、廊下、階段の内装の模様替え。
D.リビングと廊下の間に引き戸の設置。
E.電化キッチンに変更するため、電気設備の更新。
それでは作業の内容を見ていきましょう。
施工時期:平成23年02月
施工場所:大阪府摂津市
築30年程度の木造家屋の1階を改修しました。内容は水回り設備の交換と、内装の模様替えです。
また作業途中に水道管の劣化による漏水が発見されたので、それも修理しています。