菜園日記2021年2月
2021/02/07 2月に入りました。 暖かな日曜日です。昼から畑へ。 ダイコン、ネギ、ブロッコリー、ホウレンソウを収穫。 あとは、草抜き、枯れた野菜の処理など。 そろそろ冬野菜も終わりに近づいてきました。 ・・・・・ 2021/02/14 非常に暖かなバレンタインデイとなりました。 昼から畑へ。 ブロッコリーとホウレンソウ、そしてネギを採ります。 ダイコンは残り4本となりました。 ・・・・・ 2021/02/21 また暖かな日曜日となりました。 4月中旬並みの気温ということです。 残ったダイコンを全て抜きます。4本。今年のダイコンもまずまず上手くできました。 カリフラワーが頂花蕾を大きくしてきました。来週ぐらいに収穫でしょうか。 ネギを1ケ所抜きます。残り1ケ所となりました。 あとはブロッコリーの側花蕾を10数個の収穫です。 冬野菜は残り少なくなってきました。 ・・・・・ 2021/02/28 2月も終わります。 本日も暖かな日曜日となりました。 ネギ、ホウレンソウは最後の株を採って、終わりとします。 今年のホウレンソウは、葉の大きい美味しいものができました。 ネギも太く甘く、なかなかの出来でした。 カリフラワー、ブロッコリー、ワサビ菜を収穫。ダイコンとコマツナの跡地を荒起こししておきます。 |
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昨年、病院で癌の宣告をされた時、私はどういうわけかその状況を甘く考えておりました。 通常であれば、癌を宣告された人間は、非常に驚き、深刻な事態を覚悟して、さまざまな準備、心づもりを行うものでしょう。 本人の精神状態に対するストレスもありますし、自らを取り巻くさまざまな環境、とりわけ家族に対して強い思いを及ばせるのが普通であると思います。 しかしながら私は、まあ簡単に治るだろうと無知楽観的な気分でおりました。 1昨年の秋ごろ、右脇に異常を感じたことから始まり、かかりつけ医から紹介された総合病院で「どこかに」癌がある可能性を示唆され、その指示でpet-ctの検査を受けた時には、やはり私の父の死因や癌で亡くなった友人、知人のことを想起して、さまざまな癌やその影響を想定しておりました。 声を失うかもしれない、余命宣告をされるかもしれない、大手術を要するかもしれない等々、それなりに不安を抱えておりました。 前にも何回も書きましたが、私の親しい友人、知人ばかりが多く40代、50代といった若さで亡くなりましたが、その全てが癌によるものでした。 私はそのたびに何故私が生きながらえているのだろうと思わざるをえませんでした。 このpet-ctの結果を受けての医師からの通告は、私が癌に罹患していること、そしてその内容はリンパ癌というものでした。 リンパ癌の内容、その種類等について、医師から説明を受けました。詳しくは以前の菜園日記をご覧いただけれはと思います。 http://www.eonet.ne.jp/~moriakio/2020/saiennikki2002.html 横隔膜を挟んで、上部と下部にリンパ癌が存在するということで、そのステージは3というものでした。 このステージ3という定義はリンパ癌としての区分けであり、他の腫瘍性の癌などとはちょっと違うのかなと当時から自分なりの解釈をしておりました。後に医師に確認しますと、やはりそのようでした。一般的なステージ3の癌といいますと、なかなかの状態となります。 いずれにしろ、当初の宣告時に医師から「この状態でしたら抗癌剤治療を行えば、70%以上の確率で寛解するでしょう。さらには貴方の年齢等を考慮すれば、80%以上といえるかもしれません。」等々ととても楽観的な展望を聞かされました。 医師が患者に対して不要な楽観情報を言うことはないでしょうから、この80%という確率は、本当はもっと高いものであろうかと勝手に想定してもおりました。 また、少し後にはなりますが入院中に消化器内科の診察を受け、その医師も私のpet-ctデータを見て、この状態でしたら、間もなく寛解となるでしょうと同様な見解を言ったこともあり、その後の治療などについて、かなり気楽に構えていた私ではありました。 いずれにせよ、楽観的な私ではあったわけです。 その後、2回の入院、7回の抗癌剤投与・・・と治療が続きました。 癌としての病状は、順調に回復していきましたが、抗癌剤の副作用はなかなかのものでした。 以前にも書きましたのでここで具体的にはあまり書きませんが、この部分においても、けっこう甘く見ていた私は、その勘違いを思い知らされることとなります。 やはり癌であり、癌治療でありました。 医学が発展しているといえども、というか医学などの大幅な発達にも関わらず、我々の前に相変わらず大きく立ちはだかり続ける癌、そしてその癌細胞を消滅させようとする薬なのですから、安易なものであるはずがありません。 一回目の抗癌剤投与の後、頭髪の抜けた状態ではありましたが、甘い認識で普通に通勤し、ゴルフに行っていた私は、間もなくさまざまな副作用に悩まされることとなります。 抗癌剤の副作用に加え、運動不足、そして従来の持病の症状悪化など、なかなかストレスのかかる日々とはなりました。 そして、なんとか抗癌剤治療も一定の区切りを迎え、治療結果の確認のため、またpet-ctの診断を受けることとなりました。 この時、私は、しかし、私の状態は寛解とはなっていないだろうなあという予感がありました。 * これも前に少し書きましたが、寛解という言葉は、あまり一般的なものではありません。 「goo辞書」によりますと、 かん‐かい〔クワン‐〕【寛解/緩解】 病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。癌 や白血病など、再発の危険性のある難治の病気治療で使われる語。例えば、癌が縮小して症状が改善された状態を部分寛解、癌の症状がなくなり検査の数値も正常を示す状態を完全寛解という。 ・・・とあります。 分かりにくい日本語ではありますね。 ちょっと違うものではありますが一つの連想として、学生時代に日本語の「蓋然」という語はドイツ語のGeisenlichkeitなる語の「輸入語」であるというような、ちょっと高級的冗談がよく言われていたりしたことを想い出したりいたします。 さて、そして、前にも書きましたが、結局抗癌剤治療では寛解とはならず、放射線治療へと続きます。 そして、前にも書きましたが、放射線治療でも寛解とはならず、結局はそのまま経過観察措置へと続きました。 経過観察の中で、放射線治療と癌細胞の消滅にはそれなりのタイムラグがあるので、そろそろまたpet-ctで確認を・・・という話になります。 いろいろと放射線を浴びてばかりの私ではあります。 2021年2月8日の月曜日、生まれて4回目のpet-ctを受診いたします。もう慣れたものであります。 このpet-ctは、私の通う総合病院にも設置されておらず、毎回他のクリニックへと参りました。 pet-ctは、健康保険が適用されても自己負担が3万円ほどかかります。 なかなかの負担ですが、最新鋭の機器であり、診察時に苦痛などもありません。 一般的な健康診断時の腫瘍マーカーなどもその精度に信頼の欠ける面もあるようですから、いわゆる高級人間ドックなどでpet-ctを受診することを友人知人にお勧めしている私ではあります。 そして、2021年2月18日の木曜日、血液内科の担当医師から寛解通告を受けることとなりました。 私が昨年、京都第二赤十字病院へと入院しましたのは2月12日、抗癌剤はその翌日から、13日、14日と点滴してもらいましたから、ほぼちょうど1年後の寛解通告となりました。 寛解とは、上に記したような意味内容ですし、特に癌の場合、再発の可能性がどこまでもつきまといますから、どんな感じで「喜んで」良いのか分かりませんが、まあ一つの区切りではあります。 また、上に書きましたように、自分の病気、そして治療方法等々をけっこう甘く見ていた私ではありますが、やはりここまで続きますと、そろそろ寛解ということになってほしいなあと思ってもおりました。 小さな小さなものとはいえ、否逆に小さな小さな癌細胞が抗癌剤でも放射線でも消えずに存在し続けていることは、全く以て気持ちのいいものではありません。 私のような比較的「楽な」治療においてもこのような感情が大きく生じるのですから、大きな病気と永く闘っている方々の心労は大変なものと思います。 そのようなことを、そのようなものとして想像できるように私も少し利口になりました。 寛解ということにならず、また抗癌剤治療ということになっていましたら、何よりもまたいろいろな副作用のことが頭をよぎって、考えるだけでもシンドイ状態になります。 その副作用の中で、この寛解通告の日にもまだ治らないものが2つほどあります。 一つは、指先の軽い「痺れ」です。非常に軽いもので、意識しないと忘れてしまうような状態ではありますが、確実に残っています。 今一つは、味覚の異常です。ほんのわずかずつ消えてきた感はありますが、少し消えてはまた強くなり・・・というような繰り返しもあり、飲み物、食べ物を本来の美味しさの中で味わえないのは、なかなか辛いものがあります。 後は、手の爪の異常など細かいものが残ってはいます。 さてさて、寛解通告をいただきましたが、癌ということで今後も経過観察をずっと続けていかなくてはなりません。 しかし、まあ短期間的には大丈夫であろうということで、抗癌剤の刺激で発症してしまった(と思われる)肝炎の治療を始めることといたしました。 次から次へと、健康保険制度を有効活用している私であります。 これについては、また改めて書きたく思います。 |
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タマネギ (なし) 正月菜 |
コマツナ
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