菜園日記2020年10月


2020/10/04

 10月に入りました。
 午後から畑へ。
 途中、量販店で、正月菜とホウレンソウの種を買います。
 真ん中の畝の南側に正月菜、その北側にホウレンソウの種を蒔きます。
 先週植えた、ダイコン、コマツナは全面的に発芽していました。
 ジャガイモは半分が芽を出しています。
 ニンニクも1〜2ケ所、発芽を確認できました。インゲンは、食べごろに大きくなっていました。数十個の収穫です。

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2020/10/11

 台風一過となりました。
 昼から畑へ。
 インゲンは大収穫です。100個以上。
 ブロッコリーの1つ、そしてミズナが完全に立ち枯れしていました。
 コマツナは密集して発芽していました。少し間引きます。
 正月菜もきれいに発芽していました。
 ホウレンソウはまだ芽を確認できません。
 ジャガイモも半分のものが発芽を確認できません。

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2020/10/18

 昨日の雨とは打って変わって秋晴れの日曜日となりました。
 初めに量販店に寄って、タマネギの苗、サンチュの苗、そして、カリフラワーとブロッコリーの苗を1つずつ・・・のつもりが、気づくと2つともカリフラワーでした・・・を購入して畑へ。
 立ち枯れしていたカリフラワーの場所に、カリフラワー、同じくミズナの場所にサンチュの苗を植えます。
 ホウレンソウの北側に、タマネギの苗を植えます。
 インゲンを数十個収穫。
 後はほぼ順調な様子ですが、ジャガイモの半分が相変わらず発芽しません。
 ダイコン、コマツナなどを間引きます。
 日差しの強い日曜日の畑でした。

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2020/10/25

 10月最後の日曜日は、スカッとした秋晴れとなりました。
 昼から量販店に行き、お多福豆=ソラマメの種を購入して畑へ。
 タマネギの北側にソラマメの種を蒔きます。
 インゲンをまた数十個収穫。
 他の野菜を間引くなどし、追肥をし、全体にモミガラを撒きました。
 秋、冬野菜は概ね順調のようです。


   
 

 
 前に書きましたが、この春から無職素浪人の身となりました。
 当初は半年ほど休憩して、新たな仕事をと考えていましたが、病気のこともあり、コロナのこともあり、今も無職のぐうたら生活を続けています。

 ・・・と書いてきましたら、「ぐうたら」とはいったい何だ?!と気になりました。

 ネットの「語源由来辞典」によれば、「ぐうたら」とは、

「ぐずぐすして働く気力のないさま(人)。」
「ぐうたらは江戸時代から使われている言葉で、愚かでたるんでいることを意味」
「ぐうたらの『ぐう』は『愚(ぐ)』の長音化したもので、『たら』は『弛む(たるむ)』などの基になる『たる』が変化してものである。」

 とありました。
 正に今の私の生活に相応しい言葉ではあります。

 春に抗癌剤治療のため入院していた時の毎日は、正に退屈な時間の繰り返しでした。
 朝起きて朝食、看護師さんの検温など。病院内のコンビニで、新聞を1紙、雑誌を1冊、コーヒーなどを購入。
 それらを読んだりしている間に昼食。
 引き続き、雑誌を読んだりテレビを見ているうちに夕食となり、その後もだらだらと時間を過ごしているうちに就寝。
 後は、スマホでの通信やゲームなどなど。
 この間にしている治療らしきことと言えば、看護師さんの検診ぐらいなもので、2〜3週間の入院の間に抗癌剤を点滴するのは2日間だけですから、あとは私に即して言えば、ぐうたらという語に相応しい生活でありました。
 まあ入院中の生活に「ぐうたら」という語を使うのは不適当かもしれませんし、医療関係者の方々には失礼な表現かもしれません。
 入院中は当然、早く退院したいという気持ちが強いのですから、この退屈な時間が長く長く感じるはずですが、しかし、意外に短く流れていきました。
* ちなみにこの入院中に、例のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」のコロナ騒動がクローズアップされました。テレビは朝から晩までその事案を報じていました。しかしながら、この時多くの人々は、クルーズ船のコロナが収束すれば、もう大丈夫だ、オリンピックも中止、延期なんて考えられない・・・と思っていたと思います。しかし、当初「7人に疑い」だったこの関係の感染者は100倍の712人となり、13人が亡くなりました。

 で、退院したらあれもこれも・・・と考えていたのですが、退院しても入院中の生活とほとんど変わらぬ日常でありました。
 まあ病気は継続しており、特には抗癌剤の副作用などで身体的にはかなりボロボロとなっていたということもあり、体力的にも下降の一途でしたから、朝もスキっと起床というわけにもいかず、ダラダラと寝ていては起きてテレビ・・・というような入院中と変わらぬ生活が繰り返されました。

 病院と違うのは、パソコンを開くことができましたから、ホームページの手入れや、主催サークルの連絡などが可能となりました。
 また、ギターやベースを弾くことができるようになりましたが、ちょうど昨年にバンドが解散状態となっていましたので、具体的な目標もなくなり、曲の練習にももう一つ実が入らない状況が続きました。

 ゴルフの練習・・・といっても、かなり体力が弱まっていましたので、その前段の体力固めが課題となりました。
 家の中での運動や近くをウォーキングしたりいたしましたが、ちょっとしたウォーキングもその日の体調により、なかなか思うようにはいきません。
 隣接する公園を何周かしているだけで、けっこう疲れてしまいます。

 また、このウォーキングについては、間もなく気温の高い時期そして梅雨を迎えて、中断せざるを得なくなってしまいます。
 ウォーキングをスタートさせたのが気候のいい初夏の頃でしたから、新しいスニーカーを購入したりいたしましたが、その使用期間はとても短いものとなりました。
 また、ウォーキング用に、なんとかスマートウオッチなる血圧や心拍数などを図ることができる腕時計型のものを購入したのですが、今はしまわれたままとなっています。

 特にちょうどその頃、血圧が異常に低くなるという症状が発生し、ウォーキングどころか少し室内を歩くだけでも疲れてしまうような状況もありました。
 血圧は元々低い人間ではありましたが、この時期には上の血圧が70あるかないかというような日が頻発いたしました。
 通院時にこの状態となりますと、病院の自動血圧計が計測不能のエラー表示となるくらいです。
 とにかく、動く意欲もなくなってしまいます。
 すぐ目の前にあるテレビゲームにも手を出さなくなる状態でした。
 というか、ソファーから立ち上がろうという行動どころか、立ち上がろうと考えること自体も面倒くさくなっておりました。

 と、テレビゲームといえば、2回目の入院の後、暇つぶしにはやはりテレビゲームだとプレイステーション4とソフトを買いました。
 使い慣れたプレイステーションの最新版であり、ソフトもやりこんだファイナルファンタジーのリメイク版です。
 ゲームはさくさくと進んでいましたが、体調が悪くなるとゲーム機の電源を入れる気もしなくなります。
 体力が衰えるというのはこんなものなのかと実感いたしました。
 単純な暇つぶしのゲームもしたくなくなる、ぐうたら以前の話ではあります。
 * プレイステーションはしかし、この11月に5が売り出されます。FFリメイク版の続編も5対応ということで発売されるのでしょう。

 さて、職場に行く必要もなく、通院も毎日ではありませんから、家から1歩も外にでないという日が増えました。
 ソファに座ってのテレビ三昧、食事も買い込んでいたインスタント食品が主流。
 こんなことをしていましたら、当然体調はますます悪化いたします。
 食事についていえば、今もなおなのですが、味覚の異常が長く長く続いていますので「美味しい」ものを食べようという意欲も生じません。

 そんな生活の中で、気がつくと足が異様に細くなっていることに気づきます。
 むくんだりする様子もみられました。
 これについては、上に書いたウォーキングだけでなく、少し本格的に運動をしてそれなりに復活しています。
 しかし、脂肪等だけでなく筋肉が落ちてしまいますと、その復活にはけっこう時間がかかります。
 体重は10キロほど減りましたが、その後の生活でそれなりの時間で戻ったのは2キロほどで、残りの8キロはなかなか戻らない状態となりました。この分が筋肉の部分なのかもしれません。
 今も筋力は戻ってはおらず、日常生活のあらゆる場面で、非力さを実感しています。

 最悪の時期は、風呂に入ってかけ湯をしようと洗面器に湯を汲むと、その洗面器がスっと持ち上がらないのであります。
 手首の力に頼っていては到底無理で、腕全体で持ち上げてやっとという状態でした。
 冷凍食品などのちょっと固い包装が、スっと開くことができません。
 そのつど鋏を使ったりいたします。握力や指先の力は圧倒的に落ちました。、
 ベースを練習しようと思っても、ベースがスっと持ち上がりません。
 いろいろなものの「重たさ」や「固さ」を実感いたします。
 困ったものです。

 さてさて、このような引きこもりぐうたら生活も、通常であれば、私だけの特殊な生活となったのでしょうが、今年はコロナの関係で、全国民がステイ・ホーム生活でありましたから、私は(非常に不謹慎な表現ではありますが)あまり孤独感を感じないステイホーム生活となりました。
 これらはちょうど時期的にも一致しており、コロナ対策が本格的となったこの春に、私は癌治療を開始し、また職を離れましたから、この不謹慎な意識は、ずっとついてまわっておりました。
 この時期に皆が、通常通り、行楽、飲み会、スポーツなどを謳歌していましたら (またまた不謹慎な表現となりますが)私はもっと精神的に落ち込んでいたかもしれません。
 
 振り返りますと、抗癌剤などの副作用は、とても大きく長く続くものと認識することとなりましたが、そんな中で少しずつぐうたら生活から抜け出せる部分が増えてまいりました。

 ゴルフもするようになりました。
 しかし、飛距離はまたまた減りました。
 バンドも新しいメンバーが見つかって、再始動となりました。
 しかし、コロナの関係もあり、フェスやライブはちょっと先の話となりそうです。

 久しぶりに、小豆島へ渡ることもできました。
 菜園も季節なりに楽しんではいます。
 せっかくですから、新しいことにもチャレンジしたいと思っています。

 まあしかし、時間は十分にあるのではありますが、その十分さを生かすにはほど遠い内実ではあります。
 私の精神的リハビリも必要なのでしょう。
 そーいう意味ではまだまだぐうたら生活が続くようであります。

10月末の畑の様子




葉物野菜


ニンニク


ネギ




ブロッコリー
カリフラワー


 


ソラマメ


タマネギ


ホウレンソウ
 

正月菜

 

ダイコン


コマツナ


ジャガイモ



インゲン


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