菜園日記2020年2月


2020/02/02

 2月に入りました。
 今日は所用が重なっていましたので、朝から畑へ。
 例によって、大きなというよりも巨大なダイコンを1本、曲がったニンジンを2本、ネギを2カ所、ブロッコリーを数個収穫いたします。
 スナップエンドウも実を大きくしてきましたので、試しに数個採ります。
 後は、この時期としてはたくさんの雑草取り。

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2020/02/09
 
 急に寒波到来
 雪の降る日曜日となりました。
 昼から畑へ向かい、小雪の舞う中、収穫をいたします。
 ダイコン1本、ニンジン数本、ネギ3ケ所、ブロッコリー数個。
 冬野菜も残りが少なくなってきました。
 そろそろ夏野菜に向けた畑の準備も考えなくてはいけません。

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 下のコラムに書きましたが、ちょっと入院することとなりまして、2月の畑はこれで終わりです。

   
   

 
 昨年の秋ぐらいから、右脇にシコリを感じるようになり、かかりつけの医院でも相談していたのですが、大きくなったり小さくなったりとしていたこともあり、経過を観察している間に年末を迎えますとまた肥大してきましたので、年明けに総合病院で専門科の診断を受けることとなりました。
 初めは、何かの腫瘍ということで、形成外科を紹介されたのですが、総合病院内で既に連携ができていたようで、そこから血液内科の方に行くこととなりました。

 血液内科の診断は、ここにこのような腫瘍ができているときは、身体のどこかに癌がある可能性が非常に高いということでした。

 PET-CTというものを撮りに行きました。
 この総合病院にも設置されておらず、自己負担額も3万円という最新機器でしたが、非常に楽に診断を受けることができました。
 
 PETとは、positron emission tomography (陽電子放出断層撮影) の略で、放射能を含む薬剤を用いる核医学検査の一種とか。
 放射性薬剤を体内に投与し、その分析を特殊なカメラでとらえて画像化し、全身の癌などを一度に調べることができるとのこと。

 私も今までに普通のCT検査とかMRI検査とかを受けたことがありますが、特にMRIのように、非常に狭いスペースに押し込まれ、ガンガンと大きな音が連続する検査が何十分も続きますと、閉所恐怖症その他怖がりの私にとっては、かなり辛いものがありました。
 このPET-CTについても、初めそんなイメージで臨んだのですが、ゆったりとした機器に入って、全身を撮るには短いと思われる時間で、なかなか快適な検査でありました。
 また、高価な検査ということなのでしょうか、薬剤を入れてから待機している時間についても、キレイなゆったりとした個室で過ごすこととなりました。

 その後、形成外科による一部病理体の摘出手術などもありましたが、最終的には血液内科により、PETーCTのデータをもとに、悪性リンパ腫と判断されました。
 悪性リンパ腫は、年間10万人あたり10人程度の発生と報告されているようで、日本の成人では最も頻度の高い血液腫瘍と言われています。

 さて、どこかに癌が存在するということで、私的には、最悪の場合なども含めていろいろと考えを廻らせておりました。
 父親は肺癌でなくなっていますし、私の友人知人の中にも、喉頭癌、大腸癌、胃癌等々で若くして亡くなっている者が少なからずおります。
 そういう意味では難易度の低い病状であったのかもしれません。
 
 その悪性リンパ腫が存在するのは、右脇、左脇、そして右の鼠蹊部ということでした。
 他には癌は発見されず、直接的にそれらの治療をすることとなります。

 悪性リンパ腫の場合、その種類によって、治療方法も確立しているようで、それに従った抗癌剤治療を受けることとなりました。
 悪性リンパ腫は、病理組織学的に50種類以上に分類されていますが、最も頻度の高い病理組織型である、びまん性大細胞型B細胞リンパ腫に対しては、
シクロフォスファミド・ドキソルビシン・ビンクリスチン・プレドニゾロン併用療法(CHOP療法)と抗CD20モノクローナル抗体であるリツキシマブを併用するR-CHOP療法が標準的治療法と位置づけられています。
 私の病名もこの「びまん性大細胞型B細胞性リンパ種」というものであり、R-CHOP療法を受けることとなります。

 これはまた非ホジキンリンパ腫という分類の中に入るものとなるようですが、そこでは病理組織分類に加えて、病状の進行速度によって三つの悪性度に分類されています。
 この分類は、診断後無治療の場合に予測される進行速度に基づいています。
 非常にゆっくり進行することが予想されるため、慎重な経過観察が可能な低悪性度のものから、急激に進行するため、早急な治療開始が必要な高悪性度のものまでの3分類です。
 悪性リンパ腫診療においては、正確な病理組織診断と悪性度分類が、適切な治療方針を決定する上で重要ということでした。

 私のものは、この三類型の中間に位置する月単位で進行するタイプと説明を受けました。
 抗癌剤治療としては、対処しやすい型ということでした。

 2月12日(水)京都第二赤十字病院へ入院いたします。
 翌、13日、14日と2日間に渡り抗癌剤を点滴してもらいます。
 今回の治療といえる直接的なものは、この2日間の点滴だけです。
 あとは、副作用などを見るための入院期間となります。

 * この病院は、今回、かかりつけの医院から紹介されての入院ですが、以前に膵臓の関係で入院したときも同じ病院でした。ある意味、勝手知ったる長期宿泊病院です。

 抗癌剤による様々な副作用について、事前に説明も受けておりましたが、私の場合、当初はそれほど多くは現れませんでした。

 便秘になりました。下剤をもらいなんとか。
 食欲がちょっと不振。ただ、これについては、食欲それ自体というよりも、病院食に対する私のわがままが大きな要素だったかもしれません。
 院内にあるコンビニで買ったパンなどは普通に食べていました。しかし、結果的には入院期間を通じ、6キロ以上痩せることとなります。
 白血球が減ります。抗癌剤治療には必ずつきものの現象のようですが、「抵抗力」の減少に直接するものですから、風邪やインフルエンザ、そして、今年で言えば「コロナ」などに対する最大限の注意が必要となります。白血球については、それを増やす注射を2〜3回してもらいました。
 その後、しばらく経ってから、髪の毛が大幅に抜け落ちます、最終的にはほんのわずかがふわふわと付いているだけの状態となりましたので、床屋に行って全てキレイに剃ってもらいました。

 * 昔と違って、床屋さんでもちょっとしたミスが大きなクレームに繋がる時代ですから、この床屋さんも頭を剃ることを当初は非常に嫌がっていましたが、私のその髪の状態が非常に柔らかいことを見て、スッと剃ってくれました。固い髪の場合は出血などのトラブルが生じやすいようです。

 他はだいたい順調で、担当の医師からも、当初の入院予定を大幅に短くした期間で退院しますか?とも言われていました。
 しかし、最後に大逆転がありました。

 退院前提の血液検査をした結果、肝臓の数値が異常に悪化しており、これではとても退院などできない・・・ということになってしまいました。
 退屈で退屈な病院生活の延長は辛いものがあります。

 まあしかし、仕方がありません。
 結果的には、その数値が少し落ち着くのを待って、2週間と3日で退院することとなりました。

 2月28日(金)自宅へ。

 この日は、身体の抵抗力等のことも考え、自宅で閉じこもって過ごします。退屈で退屈な病院での時間の過ごし方とほとんど一緒です。

 翌、土曜日。病院での食事生活の反動で、昼にラーメンとチャーハン(私にしては非常に多い量です。)、夜に豚肉とニンニクをこれまた大量に食し、おかげで夜中に何度もトイレに起きるという醜態となります。

 困った「副作用」です。

 R-CHOP療法は、6回が1セットということです。
 まだしばらく続きます。

2月末の畑の様子



エンドウ




イチゴ





タマネギ



レタス

 

ネギ

 

コマツナ

 

ブロッコリー

 

カリフラワー

 

ニンジン



ダイコン






ニンニク


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