菜園日記2017年11月

 5日(日)  11月に入りました。
 非常に良い天気の3連休となりましたが,私は,しかし,所用で畑にはまたまた行けません・・・
 12日(日)  ほぼ1ケ月ぶりの畑となりました。
 なかなかの秋晴れです。
 先ず,アヤハに行き,畑用の土,タマネギの苗,コマツナの種を購入して畑へ。
 ネギは,それぞれがかなり太くなっていました。
 ブロッコリーなどに土寄せをしておきます。
 ニンジンはけっこう賑やかになっています。2,3本間引きます。
 ニンニクも順調な様子です。
 ダイコンも少し間引きし,各箇所2本立てとします。
 葉物野菜は,とても青々と大きくなってきました。
 ナスとキュウリの跡地に畑用の土を入れて耕し,畝を作り,南側にタマネギの苗を植えます。ちょうど20本。
 北側には,コマツナの種を蒔きました。
 後はビタミン剤等々・・・
 19日(日)  久々の秋晴れの日曜日・・・と言いたいところですが,時折冷たい時雨の降る一日となりました。
 今年の天気は,なかなかです。
 お昼から畑へと向かいます。
 ネギは,かなり大きくなってきました。
 ブロッコリーなどは,小さな頂花蕾をつけ始めています。
 ニンジンも元気な様子です。
 ニンニクも少しずつ生長しています。
 ダイコンは,各箇所を一本立ちにします。小さなダイコンを10数本収穫です。
 葉物野菜も青々と葉を広げています。そろそろ収穫できる頃となってきました。
 タマネギは,皆元気な様子です。
 コマツナはまだ発芽していません。
 後は,草抜き等々・・・
 26日(日)  やっと秋らしい空の日曜日となりました。
 といっても,11月最後の日曜日です。
 朝から畑へ。
 ネギは元気に大きくなっています。
 ブロッコリー等は,少しずつ頂花蕾を大きくしてきました。
 ニンジンも順調です。間引きつつ,1本を抜きます。
 ニンニクも元気な様子です。
 ダイコンはちょっと生長が遅い感じもいたします。
 葉物野菜も順調です。ミブナを少し収穫いたします。
 タマネギも順調な様子です。
 コマツナは発芽してきました。たくさんの若芽です。
 後は,化成肥料等々。

 私は,一時,京都の光景とは一線を画す,ある意味平安京から日本の文化の中心であり続けた京の都の姿とは違い,古代の神々の営みを彷彿とさせるような,飛鳥などに代表される奈良の景色の中を歩くことに,弱からぬ関心を持っておりました。
 しかし最近は,特に予定が入らない限り,年に一回ある決まった日に,吉野を訪れることとしています。
 
 京都からすると,飛鳥などのさらに奥に位置する遠ーーい所でありますが,神々の時代を残すそれらの地域とはまた違った景色の中に吉野は佇んでいます。
 思いつくままに,南朝,義経の逃避行,秀吉の花見など多くの歴史イベントが浮かんできますが,私的には役行者のイメージの強い地でもあります。

 まあ一般的に吉野といえば,先ず桜が想起されるかもしれません。
 しかし,あの桜は,観光のために植えられたものではなく,吉野の信仰と深く結びついての桜であるとか。
 そう思うと,吉野の桜もまた違う姿に見えます。

 「吉野町」ホームページによりますと,

 「日本全国の多くの桜の名所では、(略)「花見」のために桜を植栽・管理しています。しかし、吉野の桜はそれらのものとは異なり、(略)山岳宗教と密接に結びついた信仰の桜として現在まで大切に保護されてきました。(略)修験道の開祖と呼ばれる役小角(役行者)は、(略)一千日の難行苦行の果てに憤怒の形相もおそろしい蔵王権現を感得し、その尊像こそ濁世の民衆を救うものだとして桜の木に刻み、これを山上ヶ岳と吉野山に祀ったとされています。その後、役行者の神秘的な伝承と修験道が盛行するにつれて、本尊を刻んだ「桜」こそ「御神木」としてふさわしいとされ、(略)御神木の献木という行為によって植え続けられました。」

http://www.town.yoshino.nara.jp/kanko-event/sakura/yoshinoyama/

 とあります。
 桜の謂れというよりも,役行者に代表される山岳信仰の聖地としての吉野に対するとてつもないエネルギーの集合に改めて驚いてしまう私であります。
 やはり,役行者ではありましょうか・・・

 さて,吉野詣のきっかけは,吉野のあるお寺で,一般の参拝客にも火渡りの行をさせてもらえるところがあると聞いて興味を持ったことによります。
 その後も,その火渡りの日に合わせて,可能な限り毎年11月23日に,吉野は大日寺へ伺うこととしています。

 もう何回も行っていますので,その大日寺だけでなく,吉野全体に渡り,さまざまな所を見たり歩いたりしましたが,まあ一回り後の現在は,だいたい同じパターンで動くようになりました。

 京都駅から近鉄特急で,橿原で乗り換え,終点吉野へと向かいます。
 (橿原は乗り換えるだけで,まだ橿原神宮にも行ったことがありません。一度はゆっくりと訪れたい場所の一つではあります。)
 乗り換えの時間もありますが,特急電車に乗っている時間だけで,1時間半はあると思います。自宅からだと軽く2時間を超す行程です。
 近鉄吉野駅からは,ロープウェイ(*)で登りますが,この秋に行きましたときはロープウェイーが故障で,歩いて登りました。駅の張り紙に,「復旧の見込みはありません」と堂々と書いてありましたが,どーなるのでしょう?!

 * 現存する日本最古のロープウェイだそうです。
   近鉄吉野駅側が,千本口駅,昇った先が,吉野山(山上)駅です。   

 ロープウェイの吉野山(山上)駅からは,吉野のお土産屋や飲食店,旅館そして神社旧跡などが並ぶ中を,左右の景色を楽しみながら,ゆっくりと歩いて登って行きます。
 往路については,特に寄り道もせず,その火渡りをさせてもらえる大日寺の少し奥にある飲食店へと向かい,そこで昼食を取ります。
 いつの間にか,いつも同じ店で,ほぼ同じ食事を食べるようになりました。
 葛うどんに柿の葉寿司のセットという感じのメニューです。
 葛は,奈良のというより,吉野の名物といった方がいいのでしょう。葛を専門に扱う店も複数ありますし,飲食店のほとんどは葛うどんを名物としています。 
 柿の葉寿司は,奈良の代表的な名物料理でありますが,吉野にも幾軒もの専門店が並んでいます。

 葛と並んで,「陀羅尼助」の店も目につきます。いわゆる和漢胃腸薬であり,疫病が流行ったときに役行者が作った薬と言われています。
 まあここにも役行者であります。
 しかし,山の中で厳しく激しい修行を重ねる者の知識の成果として,このような生薬の製造話は説得力のあるものかもしれません。

 さて,昼食後,時間を見計らって大日寺に向かい,護摩木を焼いた後の炭の上を歩きます。
 一番初めの時は,なかなかの怖さ?もありましたが,今はごく普通に歩いています。
 火渡りのことなどは,いろいろと調べたいこともあり,機会がありましたら,改めて詳しく書きたいと思っています。

 その後は,歩いての帰路となります。
 ポカポカと温められた足で,吉野の坂を下っていきます。

 途中,金峰山寺に寄ります。
 (ここの本尊が,先ほど書きました金剛蔵王大権現です。)
 
 そのすぐ麓に,和菓子屋「萬松堂」さんがあり,そこで作りたての草餅を1つ買い,食べます。

* 吉野山観光協会のホームページの「萬松堂」のページには,

「添加物を一切使っていないこだわりの草餅は昭和天皇にも献上、当店の看板商品です。」
とありました。

(http://www.yoshinoyama-sakura.jp/omiyage/o_manshoudo.php)

 ロープウェイ吉野山(山上)駅に戻ってきますと,その向かいに,鮎を焼いている店があります。テイクアウトを想定した店舗で,屋外に幾つかのテーブルが置いてあるだけの店なのですが,以前はそこで,串に刺して焼いた鮎と日本酒(=ワンカップの熱燗)で,よく休憩しておりました。
 ・・・鮎も熱燗も相変わらず好きなのですが,最近は歳のせいで,寒い屋外でジッと座っての飲食をついつい躊躇ってしまいます・・・
 
 さてさて,帰路は,ロープウェイが動いていても止まっていても,歩いて吉野駅へと下っていきます。

 距離はそんなにはありませんが,急な山肌に九十九折りと呼ぶに相応しい道が張り付き,右へ左へと降りてまいります。
 この時期の吉野は,紅葉には既に遅く,寒さを感じる時期ともなりますが,火渡りの熱で足裏はぽかぽかとして,歩くに楽しい坂道でもあります。

 吉野には,一度桜の時期に訪れたこともあります。
 確かに,圧倒的な数の桜は壮観でありますが,私の吉野はやはり深秋のこの時期かなと思います。

 あと何回歩きに行けるのか。
 しかし,また,深秋の火渡りや草餅を楽しみにしております。
11月末の畑の様子


ブロッコリー


カリフラワー
 

ニンニク

ミブナ

ミズナ

レタス

シュンギク


コマツナ

ニンジン


ネギ

ダイコン



タマネギ



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