菜園日記2017年7月

 2日(日)  7月に入りました。
 昼過ぎから,畑へと車を走らせていますと,激しい雨となりました。一時的な夕立かと考えていましたら,その強い雨は断続的に長い時間続きました。
 畑も傘を差しながら・・・となりました。
 トマトとナス,そして大きくなってきたシシトウを収穫し,伸びてきたトマト,ゴーヤ,キュウリの上部を支柱に留めて,早々の撤退です。
 今年は,まだジャガイモも収穫できず,夏野菜の時期も中途半端となりそうです・・・
9日(日)   先週は雨のためにあまり作業もできず,そして,来週は所用で畑に来られないということになりました。
 畑に着くと,伸びた雑草でいっぱいとなっていました。
 ジャガイモはもう少し置いておくことといたします。
 ニンニクの跡地を耕し,先週買って置いていたカボチャとツルムラサキの苗を植えました。
 トマトは1本がやはり立ち枯れしてしまいました。???後の2本は順調です。中玉,大玉と10個ほどの収穫です。
 ゴーヤはどんどんと伸びています。本支柱を立てます。
 シシトウもたくさんの実をつけるようになってきました。20個ほどの収穫です。
 ナスも順調です。支柱を立てます。10個ほど収穫。
 キュウリにも本支柱を立てました。2つが採れました。
 後は,化成肥料等々・・・
 16日(日)  所用により,畑はお休みです。
 23日(日)  梅雨明け後,初めての畑となりました。
 先週は,所用により来られませんでしたので,2週間ぶりの畑です。
 朝からまいりました。
 ジャガイモを全て掘り起こします。7月に入って,ジャガイモというのは,なかなか遅い感じですが,いい感じで100個ほど採れました。
 カボチャは少しずつ大きくなっています。
 トマトは,たくさん実をつけていましたが,2週間ぶりということで,尻割れなどしたものがたくさんありました。20〜30個の収穫です。
 ゴーヤはかなりツルを伸ばしてきました。
 シシトウは,1つが立ち枯れしていました???あとのものは元気で豊作です。またまた30個ほどの収穫です。
 ナスも10個ほど,キュウリも10本ほどの収穫です。
 後は,草抜き等々。
 30日(日)  7月最後の日曜日となりました。
 夕方から畑へ。
 先週のジャガイモの跡を耕す予定ではありましたが,あまりの暑さに延期です。
 カボチャはどんどんと大きくなっています。本支柱を立てます。
 トマトは順調です。真っ赤な大玉,中玉を10個ほど。また立ち枯れしていた株からも脇芽が伸びてきました。
 ゴーヤは生長が早いです。1個,実を収穫。
 シシトウも20〜30個採れました。
 ナスは大きいもの数個,キュウリも数本の収穫です。
 後は,草抜き,化成肥料等。

  畑については,知り合いと話をしたりするとき,またメールの中などでも久しく
「10年ほど前から,小さな小さな土地を借りて,畑をしています。」
などと言っていましたが,ある日,畑を始めてからもう10年以上経過しているなあと気づき,それからは
「10年以上前から,小さな小さな土地を借りて,畑をしています。」
と言うようになりました。
 改めて調べましたら,2003年の4月に菜園を始めています。現在は,2017年ですから,14年間ということになります。
 飽きっぽい私がよく続いているなあと思います。

 きっかけは,当時の職場の福利厚生事業の一つであった「菜園ひろば」なるものに応募して当選したことでした。
 それは,職場の事業としては極めて短期間で終了してしまったのですが,畑の地主さんがそのまま継続して貸してくれています。 
 その時の私は,特に強く畑をしたいと考えていたわけでもなく,募集のお知らせになんとなく心が動いて応募してみたという感じです。
 いつも思いますが,なんとなく思ったりすることは,個人の意思の表出ではあるけれども,多分に私を取り巻く社会や歴史の風に動かされているような気がいたします。
 当時もまた気がつけば,かなりの畑ブームの中にありました。
 そのような関係の単行本がたくさん出版されていたばかりか,専門の雑誌も存在していた記憶があります。
 また都市を離れて家を買い,畑をしようというような,田舎暮らしムーブメントもありました。 
 私は,畑をすることは全く初めてでしたから,たくさんの本を読みました。
 ほとんどの人はしないと思いますが,土のphを調べて大げさに土壌改良を考えたりもしていました。(まあその時だけですが・・・)

 当初は,とにかく自分で野菜が作れたということが嬉しくてたまらず,いわゆるオバケきゅうりと化した取り遅れの大きな大きなキュウリなどをクール宅急便(*)で,知人に送りつけたりもしていました。
 受け取った知人はかなり迷惑だったと思います。

* クール宅急便は,クロネコヤマトの商品名ですね。一般名称としては,クール宅配便とでもいうのでしょうか・・・

 夏野菜は,苗から育てることがほとんどでしたが,小さな苗がグングンと天に向かって伸びていく姿に驚いてもいました。特に豆類の生長の早さは,「ジャックと豆の木」のストーリーをつい想起してしまうほどでした。
 一方,冬野菜は,種をまくことからからスタートするものが多いように思いますが,あの小さな小さな種から,大きな大きなダイコンなどが収穫できることに,これまた驚きでありました。特に,ニンジンの種の小ささには一種自然の驚異を感じたりもいたしました。

 まあ,見よう見まね,試行錯誤の連続でしかなく,14年経ったとはいえ,野菜を作る技術が上達した,あるいは野菜作りの知識が増えたということなどは全くないのですが,最近気にかかることもあります。

 例えば,トマトなのですが,以前は,初夏に青い実がたくさんできたとしても,それが上手く熟する率もあまり高くなく,夏の終わりには青いままの実がたくさん残ったままとなっていました。
 ところが最近は,かなりの割合で良く熟し,夏の終わりには青いままの実はほとんど残っていないようになりました。
 私の場合,特に工夫をこらしたり,育て方を勉強して実践したりなどしておらず,なるようになる式の畑なのですが,ある年だけでなく,ここ何年かそのようなトマトの豊作が続いているのは何故なのでしょう?
 不思議です。

 これと正反対に,最近全くといっていいほど不調なのがニンジンです。
 以前はニンジンは,厚く蒔いた種のほとんどから発芽して,間引きして間引きして育てていましたが,最近は,その発芽自体が非常にまばらなのです。
 種蒔きの時期なのか,土がそういうようになってしまっているのか,最近の気候がそーなのか,しかし,気候については,隣接の畑のニンジンが良く育っていますから違うと思いますが,何故なのでしょう?
 不思議です。良く分かりません・・・

 いずれにせよ私の場合,野菜を育てているとか,上手く野菜を作る技術を発揮しているとかそういうことではなく,ただ自然の中で,野菜がそれぞれのパワーを発揮するのを傍らから見ているという感じではあります。
 それ以上のことは,本質的にも不可能ではないかと思ってもいます。

 まあしかし,畑をしていて人間が変わったのか,人間が変わったから畑を始めようと思ったのか,いずれにしても,私の方が畑と共に少し成長してきた感はあります。

 畑以外でも草花に対する興味が増えました。以前は,街角に生えている草花やその名前などに興味もありませんでしたが,今は,公園の樹木名を見たり,ゴルフ場にある珍しい花の名をキャディさんに尋ねたりいたします。
 土からでてくる昆虫などを生き物として対峙するようになりました。露地の自然栽培ですから,基本的には,虫は虫として存在していればいいのですが,必要に応じ,勇気を持って!?虫を処分することもあります。
 毎年同じ繰り返しの作業を楽しく思うようになりました。飽きっぽい私の大きな変化です。はるか昔から繰り返し継続されている事柄に敬意を感じるといってもいいと思います。(ただし,一方で「早く無くなってしまえ!」と思っているものもたくさんあります。)
 一つ片付けて,一つ始める,そーいったことが面倒くさくなくなりました。私は非常にめんどくさりがりな人間ですので,夏の暑い時期に,何度も何度もちょっと離れたところへ水を汲みに行くような作業は,畑をする以前には考えられなかったような作業であります。

 暑い夏の夕方に,畑の片隅に腰をかけて涼しい風を感じたりいたしますと,人類の歴史と共にあるだろう,土を耕して食物を育てるという仕事のことをほんの少し分かったような気になります。
7月末の畑の様子


カボチャ

 

トマト

シシトウ

モロヘイヤ

キュウリ

(なし)


(なし)


ゴーヤ




ナス



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