菜園日記2017年5月

 3日(水)  ゴールデンウィーク真っ盛りです。
 昼前から,七条のケイツーデイツーへ行き,腐葉土や化成肥料など,そして,ナスの苗を3つ買って,畑へと走ります。
 ジャガイモは,西側も東側も発芽して,背を伸ばしていました。
 ニンニクは,ニンニクの芽をつけています。数本を採ります。
 トマトは元気そうです。脇芽を取ります。
 タマネギも元気に青々としています。
 シシトウはしかし,元気がありません。ちょっと立ち枯れ間際のような感じです。以前から,シシトウは初期の段階で立ち枯れしてしまうことが多く,???ではあります。
 ブロッコリーとネギの跡地に畑用の土を入れて耕し,ナスを植えます。お初の種類のものもあります。
 後は,ビタミン剤,草抜き等々・・・
 7日(日)  ゴールデンウィーク最終日となる日曜日です。
 昼前に畑へと向かいました。
 ジャガイモは東西とも元気に大きくなっています。
 ニンニクは,葉を枯らし始めました。
 トマトはこの暑さの中,元気に育っています。
 タマネギも根を太らせ始めました。
 シシトウは先週立ち枯れ寸前でしたが,今日も葉をしんなりとさせています。水を大量に与えますが,なかなかです。
 先週植えたナスも元気を失っていましたが,こちらは水をやるとすぐに元気になってきました。
 後は,草抜き,大量の水やりなど。
 14日(日)  暑い日曜日となりました。
 朝から畑へ向かいます。
 ジャガイモは,東西ともぐんぐんと大きくなっています。
 ニンニクはまた数本,ニンニクの芽を収穫いたしました。
 トマトも背を伸ばしてきました。本支柱を立て,そこに茎を留めます。
 タマネギは,根を太らせてきたのが,外からも見えるようになりました。
 ちょっとしんどそうにしていたシシトウですが,3本とも元気に大きくなってきました。まあ,ちょっとまだ葉の色が悪い感じもいたします・・・
 ナスも元気です。
 後は,草抜き,ビタミン剤等
 21日(日)  連日最高気温が30度を超えている5月です。
 昼から畑へと行きました。
 ジャガイモは東西とも元気に大きくなっています。土寄せをしておきます。
 ニンニクは,ひょろひょろと背を伸ばしてきました。どうなのでしょう!?
 トマトはまた背を伸ばしています。支柱に留めます。
 タマネギもそろそろ収穫が近づいてきた感じです。葉を倒しかけているものもあります。
 シシトウはなんとか復活です。
 ナスもそれぞれ元気な様子です。
 後は,水やり,化成肥料等々・・・
 28日(日)  所用のため,畑へは行けませんでした。

 これは志賀直哉の小説「城の崎にて」ではなく,私の旅行雑感「城崎にて」であります。
 今回,小説を読み返して初めて,この作品のタイトルに「の」が入っていることに気がつきました。

 城崎は京都から比較的近くにある温泉地ですが,今まで行く機会がありませんでした。
 というか,私は個人的にはそんなに温泉好きの人間ではありませんし,以前によくあった職場の親睦旅行なども,温泉といえば北陸等がメインで,なかなか城崎が候補となることはありませんでした。
 これはこれで,ちょっと不思議なことで,何故城崎が「お手軽」な場所にありながら,親睦旅行の対象とならなかったのか,興味深いものがあります。
 そういえば,有馬温泉なんかも,そーかもしれません。その奥の武田尾温泉には一回伺ったことはあります・・・
 (まあこんなことを究明したところで,あまり大した理由は見つかりそうにありませんが,ひょっとしたら旅行会社と温泉地との非常にドロドロした関係が見える可能性もあるやなしやと・・・)

 しかし,私は(別に書きますが),志賀直哉の「城の崎にて」の光景をいつか自分の目で確かめたいとも長く思っておりました。
 ・・・あの小説独特の生命への想いなどについての私の感想は,こちらで・・・

http://web.kyoto-inet.or.jp/people/amhcd/book/card/card5.htm

 そして今回,この5月のことですが,ポカっと時間ができた際にふと城崎のことが頭に浮かび,やっと城崎訪問が実現できた次第であります。

 往路は,京都から福知山で特急を乗り換えての旅程となりました。
 城崎温泉行の特急は,満員状態です。

 途中,最近人気の高い天空の城,竹田城址で有名な朝来市,またコウノトリの野生復帰プロジェクトに取り組む豊岡市(城崎も豊岡市の中ではありますが,JR豊岡駅がそのプロジェクトの至近駅となります。)を通りましたが,そこで降りる客も少なく,ほとんどの人が終点の城崎温泉で電車を降りました。

 ちょうど昼食時でしたので,駅からほど近い海鮮料理屋なる店に入り,カニといくら丼を食べます。
 小さいスペースでしたが,お客さんで満員でした。
 雑誌などにも良く取り上げられているようで,表にその記事が掲示されていました。
 まあ,料理は美味しかったですし,セルフサービスなどについてもこの時代別に苦にもなりませんが,入店させてやる,座らせてやるというような口のきき方,態度はなかなか苦笑ものでした。

 この後も,この地で飲食店や喫茶店などに何回か入ることとなりますが,城崎の街並みや外湯の従業員(*)の方々,またケーブルカーの職員の皆さんと比して,この地の飲食店のありようは,極めて低レベルと言わざるをえません。

 * 城崎では,温泉に入ることが第一の目的ですから,観光客は皆,浴衣を着て下駄を履いて,外湯から外湯へと歩きます。外湯に入って,いざ出ようとすると,係の方が,さっとそれぞれが履いてきた旅館の下駄を出してくれます。多分,浴衣の模様で旅館が分かるのでしょう。

 これら飲食店の言葉遣い,態度などなど,市街地の競争の激しい場所で商売をしたら,3日でつぶれるような状態と感じました。
 そういう意味では,これらは城崎の地にしがみついて観光人気に助けてもらっているだけの商売なのかもしれません。
 まあ,観光地というのは,そーいうものなのかもしれませんが,寂しい光景です。そして,そーいう存在に限って,観光地がちょっと寂れてきて,自分たちの収入に影響がでるようになると,行政は観光振興策にもっと真剣に取組め!とか,観光の主体(神社仏閣,温泉等々)がその魅力をもっとアピールしないから,この地域全体がレベルダウンしてくるのだ!とか,他人に責任をかぶせることが大の得意技です。
 もちろん城崎に限らず,京都の有名観光地でも少なからず聞こえるセリフではあります。
 商売の意思の足らぬ,情けない営業努力ではあります。

 さてしかし,川の袂に広がり,伸びる外湯や旅館,土産物などの街並みの光景は,統一されたイメージを作ろうとする温泉街全体の意思が感じられるものであり,非常に好感が持てました。
 そこかしこに貼られていた街づくりに関するシンポジウムなどのポスターを見ていましても,城崎を少しずつ良くしていこうと頑張る地元の皆さんのエネルギーを感じることができます。
 このような温泉町の景色を見るのは,私は,初めてのことでありました。

 昼食のあと,街並みの一方の端まで歩き,ロープウェイに乗って,大師山の山頂に登りました。
 円山川,そして日本海が一望できる気持ちのいい展望台です。
 しかし,このロープウェイで一番記憶に残りましたのは,中間駅にある温泉寺でした。帰路,そこで降りて温泉寺を訪れたのですが,住職さんが案内してくださり,普通では考えられないような場所まで見せていただきました。
 私は寺院の内部構造などに詳しくありませんが,通常参拝するスペースのだいぶ内側(内陣というのでしょうか)で,本尊などを極めて間近に拝することができました。
 私は,当然,フラッと訪れた観光客なのですから,ここでは何時でも誰でもそのように対応してくれるということなのでしょう。

 温泉寺を調べますと,道智上人により創建された高野山真言宗の別格本山。天平九年に河辺へ漂着した十一面観音像(国重要文化財)を安置して開かれた,とあります。

 宿にチェックインしてからは,まあ所謂外湯巡りが城崎のメインイベントとなるのでしょうけど,私は先にも書きましたが,温泉,お風呂それ自体はあまり好きな人間ではありませんので,2ケ所に止まりました。

 * 城崎には,7つの外湯があります。数多の温泉地でも7つもの外湯を持つのは,かなり希少のようです。

 いずれも,風情のある湯ではありました。
 外湯からの帰路も,川や街路樹,街並みに溶け込んだしつらえのお土産屋など,楽しい時間を歩くことができました。

 時間的に遡りますが,往路の車中では,志賀直哉の「城の崎にて」を読み返しました。
 そして,城崎の地で,川の袂から川の中に生きる生物を眺めるような自分の姿を想定したりしていましたが,思い返しますと,川面などはあまり見なかったような城崎旅行となりました。

 文豪とは違い,既に夕食のアルコールに心がいっています。

 歩き疲れて,早々に寝た私ではあります。
5月末の畑の様子


ニンニク

 

トマト

シシトウ

モロヘイヤ

(なし)


ジャガイモ


ジャガイモ


タマネギ




ナス



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