菜園日記2017年2月

 5日(日)  2月に入りました。
 でも,本日は朝から本降りの雨です。
 畑はまた休みとなりました。
 12日(日)  久々の大寒波襲来で,大雪となりました。
 昨日は,今年初めて,ゴルフ場も雪でクローズとなりました。
 畑も2週連続でお休みです。
 19日(日)  2月も下旬ですが,3週間ぶりの畑となってしまいました。
 京都マラソンの交通規制が解けてから,畑へと向かいます。
 ホウレンソウはまた葉を広げてきました。もう少ししたらまた収穫です。
 ニンニクは元気に青々としています。
 コマツナは,相変わらず葉を大きく大きくしています。
 ブロッコリーは,頂花蕾を大きくしていました。収穫いたします。
 芽キャベツも結球が大きくなってきました。これもそろそろ収穫の時期が近付いています。
 タマネギも元気に青々としています。
 ダイコンはかなり太ってきました。2本を抜きます。1本はちょっと分かれた根となっていました。
 東側のブロッコリーからも頂花蕾を採ります。
 ネギもまた大きくなってきました。
 後は,草抜き等々・・・
 26日(日)  2月も最後の日曜日となりました。
 この冬は,暖かいといって良いのか,寒いといって良いのか分からぬ,変化の多い冬でした。
 ホウレンソウはそれなりに葉を広げていました。2株ほど収穫。
 ニンニクは元気な様子です。
 コマツナは既にトウが立ち始めました。
 ブロッコリーの頂花蕾を採ります。
 芽キャベツはまだもう少しという感じです。
 タマネギも元気です。
 ダイコンはかなり太くなっています。1本を抜きます。
 東側のブロッコリーは,あまり収穫する部分がありません。
 ネギもまた大きくなってきました。
 後は,草抜き等々・・・

 「おせっかい」と言えば,1971年に発表されたピンク・フロイドのアルバムであると,ロック人間としては書きたくなりますが,この場でのテーマは,もちろん違います。
 せっかくですから?,蛇足を少し続けます。
 「おせっかい」は確かに一つのエポックをなしたLP作品と思いますが,当時いわゆるプログレッシブ・ロック(= Progressive rock,実験的・前衛的なロックと訳すのが一般的でしょうか。)にあまり興味のなかった私は,それほど聴きこんだわけではありません。しかし,それでも,収録曲「吹けよ風、呼べよ嵐」などは,非常に印象深く覚えています。(この曲は,プロレスラー入場テーマ曲としても何人かが使用していますので,その方面でご存知の方も少なからずおられると思います。)
 
 さて,私は,ここ10年以上に渡り,継続して福祉の現場におりますが,いろいろな会合に呼ばれて,ご挨拶やお話をすることも少なからずありました。
 老人クラブ,民生委員,老人福祉委員,社会福祉協議会,母子寡婦の団体,障害者の組織,保育園長の集まり等々,等々,さらには所管違いで成人式に呼ばれた時も,もちろん新成人相手にもいろいろとお話をする中で,私の問題意識から,集まっておられる皆さんに「ぜひ!実施して欲しい」と推奨していましたのが「おせっかい」です。

 おせっかいという語は,しかし,なかなか好意的な意味とは思えぬ言葉ではあります。
 例えば,デジタル大辞泉では「出しゃばって、いらぬ世話をやくこと。また、そういう人や、そのさま。」と定義されています。
 まさにポイントは,「本人が望んでいない」のに第三者が勝手にあれこれ口を出したり、何かをやりだすことです。
 近所や家族,親戚の嫌われ者パターンです。
 そして,ちょっと昔であればともかく,プライバシーを重要視する現代にあっては,人間関係にあっても,最も避けられるべき行為と言っていいかもしれません。

 しかしながら,私は,おせっかいをやくことを,繰り返し皆さんにお願いしておりました。
 (多分私だけでは有り得ず,日本全国で,同時代的に同じことを考えて,同じように推奨していた人がたくさんおられると思います。この「同時代性」というのは面白いものです。いろいろなことで,何か自分が初めて思いついたかのように感じる多くのことが,同時代的に多くの人が語ったり,行動したりしています。人は,個としてではなく集合体として,その時々の歴史的課題のようなものを拾い上げていく存在なのかもしれません。)

 そして,例えばですが,

 銀行のATMの前で佇んでいる高齢者がいたら,知っている人であろうと知らない人であろうと,「どうしたのですか?!」と声をかける。

 何日も同じ服を着た子どもがいたら,あるいは,ずっと髪の毛を洗っていなそうな子どもを見つけたら,近くの民生児童委員や自治会の役員などに教える。

 隣の高齢者夫婦の家に,見知らぬ人間が訪ねてきたら,ウソの用事を作って「○○さーん!」と自分もそこを訪れてみる。

 小さな赤ちゃんを抱いて,公園で1人で座り込んでいる女性がいたら,赤ちゃんをネタに,なんでも話しかけてみる。

 等々等々・・・

 正に,「本人が望んでいない」おせっかいであります。
 しかし,これで,犯罪や不幸な最悪な事態の一定部分を確実に防ぐことができます。
 しかし,これらはまた,いわゆるゲゼルシャフト的な近代社会においては,排除されてきた行動の一つであることは間違いありません。

 「私のプライバシーに関わらないでくれ!」
 「家族でもないのに,赤ちゃん連れの女性に声をかけたりするのは,変質者ではないか!?」
 「銀行で高齢者に話しかけるなんて,お金を狙っているのか!?」
 「私の子どもは,私のシツケの方針で育てているのだから,口を出すのはやめろ!」

 そしてまた,おせっかいと外形的に似通っているものではありますが,犯罪に連なるものとして,声かけ事案というものがあります。
 これもまた様々な課題を抱えています。

 警察の定義によれば,声かけ事案とは,18歳以下の男女に対して,犯罪行為に至らない前兆段階の「声をかける」「手を引く」「肩に手をかける」「後をつける」などの行為をいうようです。
 正しく,「お菓子を買ってあげる」「名前は? お家はどこ? 送ってあげる」「車に乗せてあげる」「お小遣いをあげる」など甘言を用いて誘惑してくるケースや,「お母さんが入院したから病院へ行こう」などと困惑させるケース,さらには腕やかばんをつかむ事案,卑猥な内容の声かけ等々については,正に犯罪の前段階,あるいは犯罪そのものと言っていいと思います。

 しかし一方でスゴイことにもなっていまして,その例は数限りなくありますが,一つに2015年5月15日付の産経ニュースによれば,警視庁が地域の防犯情報を発信する「メールけいしちょう」で,「日中に子供が男に『さようなら』と声を掛けられた」とする不審者情報を発信して,さすがにネットで炎上したとのことです。

 まあ,いろいろな状況がありますが,「挨拶は禁止なのか!?」という意見,反論は,正解としか言いようがありません。
 私は,マンション住まいですが,たまに中学生か高校生と思われる見知らぬ住民が,すれ違いざまに私に対して「こんにちは!」と挨拶してくることがあります。
 躾,教育の行き届いた家庭なのだなと,感心しております。

 でも私が,今,近所の公園で,遊んでいる子どもに「こんにちは!」と声を掛けたら,すぐに不審者として逮捕,拘留され,起訴され,職場からも解雇されてしまうかもしれません。
 路頭に迷った私は,今度はその公園で野宿するのでしょうか?

 おせっかいは難しいですね。
 しかし,警視庁から発信された「さようなら」おじさんは,その発信内容それ自体が正しいか正しくないかは別として,不審者と思われる他の要素があったのかもしれません。
 近所で誰もが知っている,町内会の役員のおじさんであれば,公園で「さようなら」と言っても通報されないかもしれません。

 しかししかし,今は誰が町内会の役員なのか,誰も知らない時代でもあります。
 マンションで挨拶をされても,ここの住人なのかなと想像するだけで,実際にどこの部屋の方なのか,知らない私でもあります。
 それに,先日のニュースで,子どもの見守りをしていた自治会役員が,子どもを誘拐,殺害したというような事件も報じられていました。街の役員をしているおじさん,おばさんも,昔日のようには全面的に信頼できない時代でもあります。
 
 困ったものです。
 現代社会で「正当な」「おせっかい」は,成立しないのでしょうか!?

 このコラムを書いているのと並行して,「レレレのおじさん」のことを考える機会がありました。
 レレレのおじさんは,言わずと知れた赤塚不二夫の生み出したキャラクターなのですが,いつもレレレのレーと「門掃き」をしています。
 そして,彼は,誰か人を見つけると「お出かけでーすかー!?」と声をかけます。

 今考えますと,まさに地域福祉社会に必要不可欠な存在ではないかと思えます。
 

 またまた「続く」かもしれない・・・・・・
 しかし,次のネタが思い浮かばない 私・・・
2月末の畑の様子


ニンニク

 

ブロッコリー

芽キャベツ

ダイコン

ネギ


コマツナ


ホウレンソウ


タマネギ




ブロッコリー

カリフラワー



2017年3月へ 菜園日記topへ