菜園日記2016年12月
4日(日) | 12月に入りました。 暖かな日曜日です。 先週は雨でしたので,2週間ぶりの畑です。昼から畑へ。 ホウレンソウも大きく葉を広げていました。2〜3株採ります。 そこに混在していた最後のニンジンを採ります。なかなかいい形となっていました。 ニンニクも順調な様子です。 コマツナも次々に大きくなっています。10株ほど採ります。 ブロッコリーと芽キャベツはまだ花蕾,球をみせません。 タマネギも元気に大きくなっています。 ダイコンもかなり大きくなっています。1本を抜きます。それほど大きくはありませんが,いい形の初収穫です。 カリフラワーは,先週に来られませんでしたので,ちょっと採るのが遅れたかなという感じで花蕾を広げていましたが,全てを収穫です。 こちらのブロッコリーもまだまだ。 ネギは順調です。 後は,草抜き,化成肥料等々・・・ |
11日(日) | しばらく暖かな12月が続いていましたが,ここにきて,グッと冷え込んできました。 昼前から畑です。 ホウレンソウは,後から蒔いた種も少しずつ大きくなってきました。2株収穫です。 ニンニクは,元気です。 コマツナは次々と大きくなっています。数株の収穫。 芽キャベツ,ブロッコリーは,まだまだです。 タマネギも青々と大きくなっています。 ダイコンもだんだんと太くなってきました。1本を収穫。 東側のブロッコリーもまだまだです。 ネギは,この寒さでネギらしくなってきました。 寒さが増し,早々に退散いたします。 |
18日(日) | 久しぶりに暖かな日曜日となりました。 昼から畑へとまいります。 ホウレンソウは元気に大きくなっています。2株を採ります。空いたところに,またホウレンソウの種を蒔いておきます。 ニンニクは元気な様子です。 コマツナは次々と大きくなっています。10株ほど採ります。 ブロッコリーと芽キャベツはわずかに頂花蕾と結球の兆しを見せています。 タマネギは青々としています。 ダイコンは順調です。1本を抜きます。 以前からのブロッコリーも少し頂花蕾を見せてきました。 ネギはかなり太くなってきました。 後は,草抜き等々・・・ |
25日(日) | 今年最後の日曜日となりました。 クリスマスです。 また,全国高校駅伝の開催日でしたので,交通規制の解ける時間を待って,昼過ぎから畑へと向かいます。 ホウレンソウは,本日収穫するほどの大きさのものはありません。 ニンニクは,元気です。 コマツナは,また大きくなっていました。数株を採ります。 ブロッコリー,芽キャベツはまだです・・・ タマネギも順調な様子です。 ダイコンはどんどんと太くなっています。1本を抜きます。 東側のブロッコリーもまだまだですが,カリフラワーが2つ目の頂花蕾をつけていましたので,収穫いたします。めずらししいことです。 ネギは,そろそろです・・・ 夕方から所用がありましたので,早々に退散いたします。 |
30日(金) | 12月も30日となりました。 今年最後の畑です。 ホウレンソウは,後から蒔いた種のところも少しずつ大きくなっています。 ニンニクも元気に育っています。 コマツナはますます葉を広げています。数株を採ります。 ブロッコリーや芽キャベツは,頂花蕾や結球を見せ始めました。 タマネギも元気です。 ダイコンも次々と太くなっています。1本を抜きます。 前々からのブロッコリーは頂花蕾がはっきりしません。 ネギは太くなりました。根本から切る形で6本ほど採りました。 年末でバタバタしていることもあり,早々に退散いたします。 |
私が大学に入った時,1年生の私が受講した社会学の初めにでてきた言葉は,テンニース=Ferdinand Tonniesの「ゲマインシャフト=Gemeinschaft」と「ゲゼルシャフト=Gesellschaft」でありました。 入学したばかりの大学生として「社会学」というものが新鮮な存在であったこともありますが,同時に,第二外国語でドイツ語を選択していた私にとって,この語はまたいかにもドイツ語らしい響きを持つものでもあり,そんなこともあって,当時から40年以上経った今もよく覚えています。 テンニース,フェルディナント・テンニースは,19世紀後半から20世紀前半に生きた社会学者です。 調べてみますと,A.ショーペンハウアーやF.W.ニーチェの「生の哲学」に影響を受け,人間の意思の形成が社会や社会関係の有り方を決定すると考えたとあります。 ショーペンハウアーが出てきましたが,私は実は,ショーペンハウアーのことをあまりよく知りませんでした。 ですから,いわゆる「デカンショ節」が,デカルト,カント,ショーペンハウアーの合体した語であるとの説を知った時も,デカルト,カントに比べ,あまり高名でないショーペンハウアーが入っているのは,後付けの語呂合わせではないかと思っておりました。 そのような説を恥ずかしげもなく人に語ったこともあります。 しかしながら,聞けば,ショーペンハウアーは,ニーチェを初めとして,多くの哲学者や芸術家,作家に重要な影響を与え,生の哲学,実存主義の先駆と見ることもできる存在のようです。 デカンショ語呂合わせ論としては,かなり反省しなくてはいけません。 閑話休題 テンニースのゲマインシャフトとゲゼルシャフトを極めて簡略化すれば,次のように言うことができると思います。 「欲求や習慣などに関連した自然発生的な意思」である「本質意思」は,前近代的な「ゲマインシャフト」(共同体)を生み出す。 一方で,「打算的で合理的な選択に関連し,人為的に生成された意思」である「選択意思」は,近代的な「ゲゼルシャフト」(利益社会)を生み出す。 また,ゲマインシャフトは,「人間の本来備わる本質意思によって結合する有機的な共同社会」と定義されます。 有機的な共同社会とはなんなのでしょう!? 一言で言えば,愛情とか血縁とか信頼関係によって,より親密な人間関係が維持されている社会の状態ということでしょうか。 ゲゼルシャフトのように,利害関係があるかどうかで人間関係を維持するものではありません。テンニースは具体的な3類型をあげています。 1 家族や民族=血のゲマインシャフト 2 村落や共同体=場所のゲマインシャフト 3 中世都市や教会=精神のゲマインシャフト 一方で,ゲゼルシャフトは,「人間がある目的達成のため作為的に形成した機械的な結合」と定義されます。 ある目的とは,最大のものは利益追求といえるでしょう。お金を儲けるという目的のために,故意に,人為的に,機械的にできる結合がゲゼルシャフトです。大都市や国民国家,そして,会社などが代表でしょう。 また,現代に生きる人は,隣人と物々交換はしませんし,挨拶はしますが,それ以上の会話はあまりしません。地域との関わりを失った社会が,即ち「ゲゼルシャフト」と言えます。 前回に書きましたが,現在は,地域との関わりを失った社会が,なんとか関わりを復活させようとしている,その復活がなければ社会が存続しえない状態となっている。 それが,現在の大きな課題であると思います。 とはいえ,歴史の流れで,ゲゼルシャフトに慣れ親しみ,ゲマインシャフト的関係性を「わずらわしい」ものと否定するようになった現代人が,新たなゲマインシャフトを「復活」することができるのでしょうか? 少し斜めの観点になるかもしれませんが,個人主義,あるいは個人尊重という歴史的流れで育ってきた若い世代が,個室のない家で家族に見られながら24時間を送るという生活にはもう戻れないものと思われます。親に無理を言って,中学に入ると同時に個室を与えられた子どもが,家族の一体感を高めるために,また大部屋で一緒に時間を過ごそう,自分の部屋ではなく,皆のいる居間で勉強も趣味もしなさい!と言われたら,反抗して家出をしてしまうかもしれません。 しかし,一方で,核家族化,個別バラバラ化の弊害も,強くそして繰り返し指摘されてはいます。 また,個人の情報,プライベートの尊重という歴史的流れの中で,自他の人権,プライバシーを尊重しつつ交流,生活してきた世代が,他者の中で,自分を晒して生きるような状態には戻れないとも思われます。 最近のマンションなどは特に,表札のない,郵便受けにも部屋番号だけが書かれた「顔」が並んでいますが,郵便物などの配達間違えの起こらぬよう,また隣人の名前ぐらい分かるように,固有名詞を提示しようと提案がなされても,もはやほとんどの人は,賛同しないと思われます。 しかし,一方で,隣の部屋に住んでいる家族の情報が分からずに,その部屋で児童虐待が最悪の事態を迎えるという事件が多発しているのも現代の事実ではあります。 ゲマインシャフトからゲゼルシャフトという流れが,不可逆の歴史的潮流の一つであるのならば,単に復古趣味を語っても仕方ないかもしれません。 そうしますと,一つに,ゲノッセンシャフト=Genossenschaftという概念が浮上してくるわけですが,この辺になると私の浅薄な知識ではなかなか追いつきません。 まあ,しかし,年寄りのお勉強として,少し頑張りたく思っています。 ・・・続く(かもしれない・・・予定) |
ニンニク |
ブロッコリー 芽キャベツ |
ダイコン |
ネギ |
コマツナ |
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ホウレンソウ |
タマネギ |
ブロッコリー カリフラワー |
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