菜園日記2014年6月

 1日(日)  6月に入りました。その初日の本日,京都は猛暑日を記録いたしました。かなりの早い記録のようです。
 夕方から畑へと参ります。
 ナスは,元気に大きくなってきました。
 トマトは,脇芽等を伸ばし放題でしたので,大幅に整理いたします。
 ニンニクは,まだまだ青々としています。
 ミニカボチャも大分伸びてきましたので,本支柱を立てます。ツルを支柱に留めました。
 オクラはなんとか生長しています。
 シシトウも元気です。早くも1つ,実をつけていました。
 キュウリも大きくなってきました。花が1つ見えます。
 タマネギはほぼ全ての葉を倒伏させましたが,今年のタマネギは,かなり小さな球となっています。
 ゴーヤも少しずつ大きくなってきました。
 後は,水遣り,化成肥料等々・・・ 
 8日(日)  朝から畑へと向かいました。
 先週は雨の日が多かったので,野菜は生き生きとしています。
 ナスはかなり枝を伸ばしてきました。少し剪定しておきます。
 トマトも脇芽を伸ばしています。同じく,剪定いたします。
 ナスとトマトに本支柱を立てました。
 ニンニクはそろそろ葉を枯れさせてきました。
 ミニカボチャは成長のスピードが早いです。また上部を紐で支柱に留めます。
 オクラは,まだ少しアブラムシがついていましたが,なんとか無事に大きくなってきました。
 シシトウも元気な様子です。1つ実を収穫です。
 キュウリも背を伸ばしてきました。小さな実を2つ採ります。
 タマネギは全てを収穫いたします。今年はあまり大きなものはできませんでした。全66個でした。跡地に石灰と米ぬか,化成肥料を入れて,荒起こししておきます。
 ゴーヤも大きくなってきました。ここにも本支柱を立てます。
 後は,水遣り,草抜き等々・・・
 15日(日)  夕方からまず六基グリーンへと行き,サツマイモの苗,畑用の土,支柱を購入して,畑へと回ります。
 ナスはどんどんと花を咲かせています。少し剪定しておきます。
 トマトはあまり背を高くはしていませんでしたが,実をたくさん付け始めていました。
 ニンニクはだいぶ枯れてきました。そろそろ収穫時です。
 カボチャはツルが伸びるスピードがかなり早いです。上部を支柱に留めていきます。
 オクラもすっかり元気に大きくなってきました。アブラムシももう見られません。
 シシトウも元気です。実を数個収穫いたしました。
 キュウリもツルをどんどんと伸ばしています。大小合わせて10個以上の実が収穫できました。
 タマネギの跡地に野菜用の土を入れて耕し,サツマイモの苗を植えました。
 ゴーヤも元気に大きくなってきました。
 後は,ビタミン剤,草抜き等々・・・
 22日(日)  朝の内は雨でしたが,昼から畑へと走ります。
 ナスは,たくさん花を咲かせて,たくさん実をつけ始めています。大きなもの1つを初収穫です。
 トマトは実を大きくしてきました。が,まだ青いままです。枝を剪定等いたします。
 ニンニクを収穫いたします。全13個の収穫となりました。今年は茎の太さからも予想していましたが,あまり大きなものはできませんでした。跡地に石灰を入れて,荒起こししておきます。
 カボチャは,実をつけてきました。今年は受粉率が良いような気がします。
 オクラも元気に大きくなっています。4本一揃えの苗でしたが,今日は2本立ちといたします。
 シシトウも元気です。小さな実を3個ほど採りました。
 キュウリは次々と実を大きくしています。10数本の収穫です。
 先週植えたサツマイモもさっそく芽を大きく伸ばしていました。
 ゴーヤも少しずつ背を伸ばしています。
 後は,液肥,ビタミン剤等々・・・ 
 29日(日)  6月も最後の日曜日となりました。梅雨も終盤ではありますが,この期間は,適度の雨が間を置いて降った感じで,畑にはいい感じの年となっているように思えます。
 ナスは,3種類とも実を大きくしていました。それぞれに収穫です。
 トマトは,中玉の2つが実を赤くしていました。さっそく今年の初収穫です。
 ニンニクの跡地を耕して,畝を作り,南半分にホウレンソウ,北側に春菊の種を蒔きます。ちょっと季節外れですので,どーなるのかは不明です。
 ミニカボチャは受粉して,カボチャの実として大きくなってきたものが数個あります。
 オクラは少しずつ大きくなっています。小さな実を2つ収穫です。
 シシトウも数個採れました。
 キュウリは次々と実を大きくしています。10本ほどの収穫です。
 サツマイモも順調です。
 ゴーヤもツルを伸ばしてきました。
 後は,ビタミン剤等々・・・ 

  私は,このホームページに記録していますように,京都市の北区に小さな小さな土地を借りて畑をしています。
 確認してみましたら,2003年4月からの使用ですので,既に10年以上の年月が経過いたしました。
 とても長い間畑を続けているように感じておりましたが,それぞれの季節の野菜をまだ11〜12回しか収穫していないことになります。まぁその回数が多いのか少ないのかは私の感じ方の問題なのかもしれません。
 そこは自宅から自動車で20分ほどの距離に位置していますが,畑に近づくにつれて少しずつ車窓から見える景色に変化が生じます。一言でいえば,京都市の中京区という,どちらかというと住宅街の真ん中に位置する自宅と,農地や自然の多く残る畑周辺の違いではありますが,最近ではしかし,畑近辺の光景もその様相をかなり変えてきました。

 私は,畑には毎週日曜日に出向くことを原則としていますし,また最近では土曜日のゴルフと日曜日の畑への往復以外ほとんど車を運転することがありません。従って,畑への行き帰りのついでに車に給油することが通例でした。
 当初は,畑への道中にある仏教大学前のガソリンスタンドをよく利用していましたが,ここは間もなく閉鎖され,今ではコンビニとなっています。
 そのため今度は,畑からの帰路,北山通りのちょっと変則的な交差点の角にあるガソリンスタンドに行くようになりましたが,ここも私が何回か利用した後に撤退してしまいました。現在は,携帯電話ショップとなっています。
 ガソリンスタンドは京都市内においてもどんどんと数を減らしていますが,私の畑への道筋にはほぼ完全になくなってしまったと言っていい状況です。
 その跡地に建ったものが,コンビニと携帯電話ショップというのも象徴的ではあります。

 さて,ガソリンスタンドの減少は全国的にも大きな流れであり,マスコミでもいろいろと取り上げられました。そして,また後でも述べますが,京都はその減少率がかなり高いところでもあるようです。
 ガソリンスタンドの廃業の原因は,法改正と需要減少にあるとよく報じられています。
 一つは2011年に消防法が改正され,2013年2月までに給油所の40年以上経過しているガソリンタンクの改修,交換が義務づけられたというものです。
 ガソリンスタンドの地下に埋め込まれた大きなタンクです。その改修や交換にはかなりの費用がかかるものと容易に想像できますし,我々のような素人が見ていても,薄利多売の限界近くで営業しているガソリンスタンドにとって,かなりシンドイ課題であったことは明白です。
 この法改正の影響は確実にあると思われます。
 今一つは,需要減少ということでした。人口減少やエコカーなどの増加で,ガソリンの需要が大きく減少したと言われています。
 しかし,これについては,自動車の販売台数,またガソリン自体(軽油,灯油は確実に減少しているようですが)の販売量は今も増加傾向にあるということです。
 ある考察では,バブル期などに過剰に作られたガソリンスタンドが,ここにきて自動車保有台数増加の鈍化,またガソリン以外の燃料を含めての販売料の減少傾向に耐えられなくなったものではないかとしています。
 ちなみに,1994年から2012年にかけてのガソリンスタンドの減少率上位5位は,
 1 東京都 53.7%
 2 大阪府 50.4%
 3 愛知県 47.6%
 4 福岡県 46.2%
 5 京都府 46.0%
となっています。かなりの減少率ではあります。自動車やガソリン需要の伸びが鈍化しているとはいえ,バブル終焉から現今にかけてガソリンスタンドは半減しています。中でも明らかに人口の多い都道府県の減少が目立っています。
 またその一方では,自動車に依存度の高い地方でのガソリンスタンドの減少が,そこに住む人々の生活に深刻な問題を生じているとも言われています。
(ガソリンスタンド関係の統計資料等の数値については『地域経済ラボラトリ』のサイトを参考にしました。http://www.region-labo.com)

 かくしてガソリンスタンドはその姿を消し,跡地にはコンビニや携帯電話ショップが建つのでありますが,少し前には,銀行などの金融機関に関係して,同じような街の変貌が生じていました。
 ちょっとした賑わいを見せる街中の交差点において,銀行や信用金庫などがその角の一等地を占拠して営業していた時代が長く続いていましたが,今やその場所に金融機関のビルはなく,代わりに出現したものの多くはやはりコンビニです。
 あるいは,私の知っている場所で多いのは,金融機関のビルの1階がコンビニとなり,元々の金融機関はその2階や3階で細々と?業務を続けているというようなパターンです。
 コンビニのパワー恐るべし!です。
 また,確か数年前には,コンビニの数を歯科医院数が抜いたというニュースが大きく報じられたことを記憶しています。しかし,歯科医院のその後の状況を見ますと,歯科医院のパワー恐るべし!と言っていい現象かどーかは大いに疑問ではあります・・・

 さてさて,ガソリンスタンドや金融機関以外にも消えゆくものはあります。

 先にも書きましたが,私の自宅は京都市中京区にあり住宅等が密集しているところでありますが,北区の私の畑の周辺には,今も昔ながらの田園風景が多く残っています。
 近くには賀茂川が流れ,京都の北山連峰への入り口ともいえる場所です。また一帯は京の漬物の代表格たるスグキの生産地帯でもありますし,水門を備えた田畑用の用水路が縦横に走っている地域でもあります。
 この辺りを車で通る時には「ここではもうネギを植え始めたなぁ」とか「流石にプロの作るトマトは大きくできているなぁ」とか,道の両側に見える農作物の出来具合いを楽しんでもおりました。
 しかし,それらの畑もここ数年で急速に減ってきました。
 昨日まで青々としていた畑が,あっという間に更地となり,いつの間にか建物が建っています。
 その多くは,やはりコンビニであり,そしてマンションです。
 私がこの地で畑を始めたとき,畑の近くにコンビニは一つもありませんでしたが,今ではパッと思いつくだけで,数軒を数えることができます。

 一方,畑の近くにはほとんど見ることができませんが,自宅の近くにやたらと増えているのは,いわゆる「コインパーク」です。
 なんでこんな住宅街の真ん中に時間貸し駐車場の需要がこんなに多いのだ・・・とつい思ってしまうぐらい,ちょっとした空きスペースに次から次へとコインパークが増殖しています。
 まぁ,料金も低廉なものが多いので,車でちょっとでかける時には便利とは思います。
 逆に少し周辺地帯となると,コインパークの必要性は下がるのでありましょう。駐車場のある大型施設が多いですし,道路も駐車禁止の標識もないところが目立ちます。
(その標識がないからといって,駐車してもいいとは限りませんが・・・)

 畑を始め,畑周辺の環境を見て,10年と少しになります。
 10年という年月が長いものなのか,短いものなのか,いろいろな変化が急な
ものなのか,緩やかなものなのか,10年と少しではあります。

6月末の畑の様子



トマト

 

モロヘイヤ


ミニカボチャ

キュウリ


ゴーヤ


春菊


ホウレンソウ

ナス




シシトウ

オクラ


サツマイモ


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