菜園日記2014年2月

 2日(日)  2月に入りました。雨もお昼には止みましたので,午後の畑行きとなりました。街は,節分の行事で賑わっています。
 ホウレンソウ,春菊,ベンリ菜は残り少なくなりました。それぞれ少しずつ収穫いたします。
 ニンニクはジッと冬を越しています。
 ダイコンはかなり太くなってきました。2本を抜きます,
 カリフラワーは,頂花蕾を大きくしていました。収穫です。固くつまったものとなりました。なかなかの上出来です。
 ブロッコリーは頂花蕾を少しずつ大きくしています。スティックセニョールの頂花蕾と側花蕾を少し収穫いたします。
 ネギは相変わらずなかなかです。
 タマネギも元気な様子です。
 チシャと水菜は最後のものを収穫して,終わりといたします。なかなかたくさん採れました。
 9日(日)  大雪の週末となりました。
 それに所用も加わり,畑はお休みです。
 16日(日)  一日仕事が入りました。
 また畑はお休みです・・・
 23日(日)  2週間連続で週末に大雪となりましたが,今週は晴天の日曜日となりました。太陽の光も少し強くなっているように感じます。
 昼前から畑に行きました。
 ホウレンソウ,春菊,ベンリ菜は,最後の数株ずつを採って,終わりとします。跡地に,石灰を撒いて荒起こししておきます。
 ニンニクは順調な様子です。
 ダイコンはかなり大きくなっていました。2本を抜きます。
 ブロッコリーもここにきて,側花蕾をたくさんつけ始めました。普通の種のブロッコリーの頂花蕾と側花蕾数個を収穫いたします。
 ネギは相変わらず細いままですが,2ケ所ほど抜きます。
 タマネギは順調な様子です。
 チシャと水菜の跡地はそのままにしておきます。
 後は,草抜き等々・・・

 仕事の関係で,ある貸付業務の審査に携わっています。
 その貸付制度は,主にいわゆる母子家庭に対する制度なのですが,その申請理由のほとんどは子どもの進学資金です。
 現実問題として現在の日本では,夫と死別,あるいは離婚した女性の収入だけでは,子どもの大学(場合によっては高校)の学費を支障なく支払うことはなかなか困難な状況があります。
 大学や学部の種類等にもよりますが,4年間の大学の学費は数百万円を要します。
 直接的な学費や入学金といったもの以外にも様々な費用が生じるでしょう。従って,この制度の既定の貸付金額を受けられても大学への進学が即可能になるかといえば,そうでないことも多々あります。
 また,これは「貸付」制度でありますから,その審査に際し,将来に渡っての返済能力があるかどうかも極めて重要なファクターとして検討しなくてはいけません。社会的状況として,就職難が続いている時代です。返済もそれほど安易なものではありません。
 このような仕事に関係する中,いつも私が考えてしまいますのは,親の事情,とりわけ経済的能力によって子どもの進路が阻害される,あるいは左右されるということはいかがなものかということです。
 これは時代や空間を超えての一種普遍的なテーマであるかもしれませんが,しかし,最近特にこの審査をしている時,私はよくあるエピソードを思い出します。

 ゴルフをする人でしたら誰でも知っているSプロに関係する話なのですが,知らない方もおられるでしょうから,先ずは少しその方の経歴を書いておきます。
 熊本出身のS氏は,京都大学在学中に親を失い,残された家族へ仕送りをするため,大学を中退して自衛隊に入ります。自衛隊での「年季」が明けますと,プロゴルファーを目指し28歳で合格いたします。ツアーゴルファーとしては大成しませんでしたが,レッスンプロになってからは才能が開花し,その後無償でのジュニアゴルファー育成組織を主宰して,多くのプロゴルファーを輩出しています。さらにはゴルフ漫画の原作,その他文筆活動も盛んにしておられます。
 個性が強い人物でもあり,特徴的な物言いもしますので,賛否両論飛び交う方ではありますが,しかし,同志を集めて運営する無償ゴルフ教室に関しては,多くの人が高く評価していると思われます。
 そのジュニアゴルファーの養成については,Sプロが自衛隊経験者ということもあって,非常に厳しいものとなっています。無償の教室であり,親は口出し禁止,体罰も含めての厳しい指導というSプロの方針の下,各地で展開されています。
 この教室の姿は,何度もマスコミで取り上げられてもいます。
 その一つで確かテレビでドキュメンタリーとして見たものと記憶しています。細部は私の記憶が間違っているかもしれませんが,概略は次のようなものでした。
 その話の主人公は,高校3年生の女子生徒です。
 彼女はSプロの育成組織の下,プロゴルファーを目指して頑張っていたのですが,家庭の事情により大学に進学することができません。しかし彼女はプロゴルファーの夢が捨てられず,ゴルフ場のキャディになって,プロ試験を目指そうと考えています。
 しかし,Sプロによれば,現在は「ゴルフ場のキャディになって苦労してゴルフを続けても,プロとして通用はせず,彼女の場合,大学に入ってゴルフ部で活動することが最低条件となる」といったものでした。
 そして,続けます。
「私の収入をもってすれば,彼女の大学の費用を支払うこともできる。しかし,誰にでもそのようなことをするわけにもいかない。一つの区切りとして,今度行われるアマチュアの大会で彼女が優勝したら,大学の面倒をみよう」
 彼女はしかし,優勝できませんでした。
 その順位もあまりいいものでなかったと記憶しています。
 でも,やはり彼女はプロゴルファーへの夢が捨てられず,ゴルフ場に就職いたします。
 Sプロは言います。
「彼女がプロゴルファーになることは非常に困難なものとなった。しかしながら今回の件は,約束は約束として,かわいそうではあるが仕方がない。」
 現在にあっては,ゴルフ場という,一番ゴルフに近いところで働きながら技術を得ることよりも,丸一日,お金の心配などせずにゴルフばかりしていられる,また新しい理論も学びやすい大学のゴルフ部の方が,プロゴルファーに近いということは理解できます。
 しかし,大学の学費だけでなく,ゴルフ部の費用等々を考えますと,家庭に事情のある若者にはなかなか困難な道ではあります。
 お金がなければ,大学には行けず,大学のクラブに入らなければ,プロの道が遠くなる・・・
 
 さらに現代の若い人を取り巻くさまざまな局面が想起されます。
 現在は,一流といわれる大学には高額所得者の子どもしか行けないとはよく言われます。恐らく概略的な傾向としては間違っていない分析と思われます。
 進学塾や下宿代,一流大学なりの学費やその他経費・・・等々の支払い額を考えますと,一昔二昔前のように貧乏学生がアルバイトをして・・・というレベルを超えてしまっている感もいたします。
 そのような観点から,上に紹介したエピソードも合わせて,またさらに想像をたくましくすれば,多くの発展途上国で,いわゆるハングリースポーツの分野で非常に競争が激しく,また結果としてその国々のそのスポーツ分野がとても高レベルであることがよく理解できたりもします。

 一方,私などは小さい時に,「ないものねだり」をしたりしているとよく親に「分相応を知れ」なんて怒られました。
 分相応・・・なかなかムズカシイ言葉ではあります・・・

2月末の畑の様子



(なし)

 

ダイコン

ネギ


(なし)

ニンニク



(なし)




ブロッコリー



タマネギ


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