菜園日記2013年10月

 6日(日)  夏のような気温の日曜日となりました。
 お昼から,まずアヤハで畑の土を買い,高山園芸店で水菜の苗を1つ,チシャの苗を2つ買って,畑へと回ります。
 先週植えた,ホウレンソウ,菊菜,ベンリ菜はみんな発芽していました。ただ,ちょっと疎らな状態です。
 ニンニクは,まだ発芽が見られません。
 ダイコンは順調な様子です。各箇所から1本ずつ間引きいたします。
 ブロッコリーとカリフラワーも元気な様子です。
 ネギも少しずつ大きくなっています。
 エダマメとカボチャの跡地を耕して畝を作り,北半分に水菜とチシャを植えました。
 後は,水遣り,ビタミン剤等々・・・
14日(月)   秋らしい祝日となりました。
 昼から畑へと走ります。
 一番西側の畝に蒔いた,ホウレンソウ,春菊,ベンリ菜は,全体的に発芽していましたが,ちょっと疎らな所がありましたので,少し追い蒔きをします。ベタがけシートを外しました。
 ニンニクも3ケ所ほどの発芽が確認できました。
 ダイコンは順調な様子です。また各1ケ所ずつ間引きしておきます。
 ブロッコリーとカリフラワーも少しずつ大きくなってきました。
 ネギは,3ケ所ほど立ち枯れしているところがありました。???
 エダマメの跡地はそのままにしておきます。
 チシャと水菜も元気に大きくなっています。
 後は,化成肥料,ビタミン剤等々・・・
 20日(日)  朝からかなりの雨が続きました。
 畑はお休みです。 
 27日(日)  本日は朝から夕方まで仕事が入りました。
 またまた畑はお休みです・・・

 それは,暮れも押し迫ったある日の早朝のことでした。
 私は,日の出前のまだ暗い道をとあるゴルフ場に向かって車を走らせていました。少し丘陵地となっている住宅街を抜ける道路で,急にタイヤがグリップを失い,赤い車体は斜めになって右前方に流れだし,対抗車線に出て,滑り続けました。
 左側に滑っていましたら,直後にガードレールに激突していたところでしたが,幸い反対側への滑走となり,対向車もなく,反対側のガードレールまであと少しというところでグリップを取り戻して,九死に一生を得ました。
 私は凍結道路でのスリップ等はこれまでも何回か経験はありますが,この時はスピードがでていましたので,車がコントロールを失った瞬間「これはもうダメだ!」と強く感じておりました。
 冷え込んだ早朝にスピートを出していた私が悪いのですが,しかし,それまでの道中の様子からは想定できないぐらいの凍結状態でした。
 その場所から恐る恐る進んで行く間に夜も明けてきましたが,見ると,複数の大型トラックが道路に止められたままになっています。動けなくなって放置されているのでしょうか。そのすぐ先では,ワンボックスカーが横転しており,若者が数人,車の陰で大きな声で話し合っていました。
 ゴルフ場へは,その幹線道路から畑に囲まれた細い道路へと進んでいかなくてはいけないのですが,その方向へとハンドルを切りますと景色が一変,道路一面がピカピカと光っています。
 どれほど凍結しているのかと試しに車を止めて降りてみますと,靴が滑って立っていられない有様でした。
 それほど山奥の峠道という感じのところでもないのですが,私の住む京都市内との歴然たる差に非常に驚いた記憶があります。
 それ以降冬の時期には,丹波篠山のゴルフ場には行かないこととしています。

 丹波篠山=兵庫県篠山市には多くのゴルフ場があります。
 私は,京都から県境である天引トンネルを越えて間もなくのところに幾つかあるゴルフ場には以前からよく行っていたのですが,さらにその先にはあまり行ったことはありませんでした。
 ある時から篠山市の中心部に近いゴルフ場にも行くようになりましたが,その道中に季節になりますと「丹波黒枝豆」の幟があちこちに立てられます。
 畑で黒枝豆を作っている農家が,この時期だけ道路脇にテントを張ったりして店を構えます。
 かなりたくさんの店が出され,その時期は丹波黒枝豆の幟旗で賑やかな道筋となります。
 もう10年以上前のこととなりますが,どんなものだろうと試しに買ってみました。 その独特の枯れはてた茎や葉の姿に,初めてのこともあり,ちょっとした違和感も生じたのですが,食べてみますととにかく美味しいのです。
 普通の枝豆と比べてプリプリとした弾力があり,味も濃く,普通に茹でてもビールのつまみには最高ですし,焼き枝豆にしたりするとなんとも言えない旨味がさらに出てきます。
 丹波黒枝豆は収穫時期が限られていますし,その時期には必ずその方面のゴルフ場へ行くようにしています。
 その日は,ゴルフが目的なのか丹波黒枝豆が目的なのか分からないほどです。
 ゴルフの終了時間が少し遅くなったりしますと,農家の出店はまだ開いているだろーかと心配で心配でたまりません。
 この枝豆それ自体ではありませんが,和菓子の世界等で丹波の黒豆が重宝される理由がよく分かる気がいたします。
 先日,ついでにと丹波の栗も購入いたしました。これまた和菓子のみならず,スイーツの世界全般で丹波栗が特別視される理由がよく分かります。
 あの冬の冷え込みのある地がもたらす甘味でもあるのでしょうか?

 さてさて,丹波篠山といえば,例えば江戸時代から明治以降に続く教育熱心な体制・風土が思い起こされたりもするのですが,それと合わさって「デカンショ節」の存在が面白く思えます。
 「デカンショデカンショで半年暮らす アヨイヨイ 
   あとの半年ねて暮らす ヨーオイ ヨーオイ デッカンショ」 
 と歌われるデカンショ節は,地元に伝わる民謡が変形して,学生歌として全国的に広がっていったもののようです。
 まぁバンカラ学生が酒を酌み交わして歌うのに似合いの歌詞,曲調であると思います。私がこの歌を知っていますのも,学生歌として伝えられたそれを,大学時代に多分どこかでいつの間にか覚えたのでしょう。
 私の頃は,大規模な公園の一角に大量の一升瓶などを持ち込み,アルコールの勢いで周囲の迷惑も顧みず,学生歌などを大声でアカペラ?で歌ったりするのが,学生の宴会の一つの流儀ではありました。
(現在でしたら,公園で学生が声を張り上げていたりすると,すぐに110番されるかもしれません。まぁ学生の行動に対する社会的許容度もかなり変化しているものと思われます。)
 しかしながら,学生時代の私にあって,このデカンショ節と兵庫県篠山市とは結びついていませんでした。
 比較的最近になって,車で篠山の街を通りかかった時に「デカンショ街道」というような看板が立てられているのを見つけ「あ〜っ!」と思ったぐらいです。
 この歌の掛け声「デカンショ」は,学生時代にもなんとなく「デカルト,カント,ショーペンハウエル」の略であるというように聞き及んでいましたし,その後になっていろいろと調べてみましても,他の諸説と比して,学生歌という点からも,哲学者の名前が並んでいる様にはそれなりの説得力がありました。
 ただ昔日の大学生にとって,デカルトやカントの名は酒を飲みながらのいいツマミだったかもしれませんが,そこに何気なくショーペンハウエルが入ってきたりすると,やはりこじつけかなぁと思ったりもしてしまいます。
 篠山市の公式見解も諸説の中で哲学者説を一番有力としていた時期もありましたが,最近では「デカンショ」とは単なる「掛け声」の一つでそれ自体に意味はないものだとしているようです。
 私も同意いたします。
 しかし,哲学者説がこの街と結びつきますと,不思議な説得力を持ってしまう一面があるのも事実であり,それもまた丹波篠山の魅力の一つであると思います。

 さらに丹波篠山といえば,すぐ頭に浮かぶものとして,ボタン鍋に松茸,それから小豆の最高級ブランドとして名高い「丹波大納言」,はたまた最近はテレビなどでよく取り上げられる「丹波山の芋」等々と(なんか食べ物ばかりですが)忘れてはならないものがまだまだたくさんありますが,なかなかキリのない話になるでしょうし,それなりのボリュームも必要でしょうから,とりあえずはまたの機会に譲りたく思います。

10月末の畑の様子



ベンリ菜

春菊
 

ダイコン

ネギ


水菜

チシャ

ニンニク



ホウレンソウ




ブロッコリー

カリフラワー


(なし)


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