菜園日記2012年10月

 7日(日)  10月に入りましたが,夏のような暑い日が続いています。
 コーナンへ開店時間と同時に入り,畑用の土,油かす,石灰,そしてコマツナの種を買って,畑へ・・・
 ゴーヤとインゲンの跡地に畑用の土を入れて耕して畝を作り,南側にコマツナ,北側にネギを植えました。
 ニンジンはかなり大きくなってきました。また間引きいたします。
 ブロッコリーは少し斜めになっていました。土寄せをしておきます。
 ダイコンは全箇所から発芽していました。
 ニンニクはまだ発芽を確認できません・・・
 最後のナスを10個ほど採り,ナスとキュウリを終わりといたします。支柱等々を撤去いたしました。
 後は,草抜き,水撒き等々・・・
 


発芽したニンニク
(10/14)

 14日(日)  お昼から畑へと走ります。
 先週種を蒔いたコマツナは,きれいに発芽していました。
 同じく先週植えたネギも,茎を青くしてきて,順調な様子です。
 ニンジンは大きくなってきました。何本も間引きます。
 ブロッコリーも順調です。また少し土寄せをしておきます。
 ダイコンも大きくなってきましたので,各箇所1つずつ間引きました。
 ニンニクは3ケ所ほどで,発芽が確認できました。
 ダイコンとニンニクに被せていたベタがけシートを外します。
 ナスとキュウリの跡地に,石灰,腐葉土,油かすを入れて荒起こししておきます。
 後は,草抜き,液肥等々。



今年は順調に育つニンジン
(10/14)

 
 21日(日)  秋らしい気候の日曜日となりました。
 朝から先ず,高山園芸店に行き,野菜用の土そして,水菜,春菊,サラダ菜の苗を購入して,畑へと走ります。
 コマツナは,またまた密集していました。大幅に間引いて,収穫いたします。
 ネギも少しずつ大きくなっています。
 ニンジンもまた少し間引きました。
 ブロッコリーはかなり株を大きくしてきました。土寄せをしておきます。
 ダイコンも混みあった箇所を間引きます。
 ニンニクはほとんどの箇所で発芽を確認できました。
 ナスの跡地はそのままにしておきます。
 キュウリの跡地に野菜用の土を入れて耕し,畝を作ります。そこに北から,水菜,春菊,サラダ菜の苗を植えました。
 後は水遣り等々・・・



去年は上手くいかなかったブロッコリー
(10/14)

 
 28日(日)  一日仕事が入り,畑には行けませんでした。
 朝からの雨でしたので,仕事がなくても畑はお休みの日曜日となりました。



ベタがけシートの下のダイコン
(10/14)

 
 私もそれなりに社会的な経験も重ねてきましたし,もともと感情をあまり外に表さないタイプの人間ですので,ちょっとしたことで驚いたりすることは少ないのですが,あることを聞いた時には「えー,ついにそこまできたか!」という感じでけっこうびっくりしてしまいました。
 それは,ある人が役所に訴えた苦情でした。
 その方は団地に住んでおられるのですが,その自治会組織の回覧板がケシカラン!というご主張です。
 回覧板とはご存知のとおり,さまざまなお知らせや依頼文書などを,一定数=小グループ毎の世帯に対して,文字通り「回覧」して周知したりする方法ですが,一般的にはそれを読んだ後に自分の名前や日付を書き込んで,次のご家庭に回付するという形をとります。
 で,その方の苦情内容は,
「この回覧板に,自分のサインをして次の人に回すということは,自分がその回覧板を読んだということが他の人に知れ渡ってしまう。個人情報保護の観点から問題ではないのか」
というものでありました。
 私もさすがに「回覧板を読んだことが他人に分かってしまう」ということが問題になるとは想定もしていませんでした。
 しかし,そういう時代ではあります。
 以前でしたら,町内会には町籍簿などと呼ばれる住民のリストがあり,家族の構成や,個々の年齢,加えて勤務先,電話番号等々までかなり詳細な情報が,いわば「共有」されていました。
 これにより町内会は,該当者を敬老会に招待したり,お子さんの入学をお祝いしたり,緊急時に家族の勤務先に連絡したりという活動をしていたわけです。
 そのような情報は,当時は町内会にとどまらず,警察を代表とするようなさまざまな組織に流れているのではないかと指摘されても,その全否定は困難なものでもありました。
 また,そんな形の「情報共有」が問題視されることもほとんどありませんでした。
 時代が進み,情報化社会といわれるようになって,行政や民間が保有する多大な個人情報を機械的に簡単に処理することが可能となり,次第にプライバシー侵害への危険性や不安が増大していきます。
 そのような中で,個人情報の取り扱いについては,極めて慎重にすることが求められる時代となってきました。
 今では例えば,小学校の生徒,先生の名簿も作成されませんから,生徒は級友や担任の先生に年賀状を出すことも簡単にはいきません。
 我々の小さい頃は,風邪で休んだりしますと,級友が放課後に給食のパンを届けに来てくれたりしましたが,今でしたら何故自宅の住所を教えたのか!と大問題になるのでしょう。
 しかし一方で,震災などの災害時等に活躍する,あるいは経常的に地域の社会的弱者を積極的に見守っているボランティア団体にとっては,この個人情報の扱いが非常に多きな壁となって立ちはだかります。
 現在日常的に,都会のワンルームマンションのようなブラックボックスにおいて,孤立する高齢者が最悪の事態を迎えたり,また誰も見ていない室内で行われる子どもへの虐待事件が多々発生することなどは,地域の中にそれらの情報が行きわたらないことが大きな原因の一つとなっています。
 ボランティア団体の多くは,現今のそのような「地域」のつながり方に疑問を呈し,地域コミニケーションを再構築しようと試みるわけですが,そこに大きく立ちはだかるのは,やはり,個人情報の保護という法や諸規範,そして人々の意識であります。
 いわゆるロッキード事件で,田中角栄首相の首に縄をかけ,その後ボランティア団体で活躍されている堀田力氏は「個人情報保護法は,助け合いの敵,あたたかい人間社会の敵」と言い切っています。
 氏はいろいろな所で語っていますが,今回の東日本大震災にあたっても,福島県外避難者の集いを開催しようと避難先の自治体や出身の自治体に避難者の名簿をもらいに行った際,個人情報だからと断られたことを例にあげたりしています。
(直接的には,氏のオフシャルホームページを参照。)
 そのような問題意識は良く分かりますし,全国的にも「自治会」などの役割を再考し,地域から情報のブラックボックスをなくしていこうという取組も多く見られます。
 しかしながら,当然一方で,自治会への加入を「強制」し,個人情報の共有化を勧奨するようなことはいかがなものか・・・という疑問も当然存在いたします。
 戦後,旧来の日本の共同体的なものから「個」を自立させることが民主主義の一つのメルクマールとして取り組まれてきたわけですが,その方向性そのものを今に及んで全否定することはできないでしょう。
 しかし,これまた一方で,日本の従来の「共同体」が本当に「個」を押しつぶす役割だけを担っていたのか,逆に封建社会の中でも,その支配構造に対するバネ的な役割を果たしていた側面もあるのではないか,というような問題意識も以前から提起されています。
 私は,今の時代における個人情報と,地域での人々のつながり方に関する諸問題に対しては,この「共同体」のあり方に対する新たな根源的な「思想」の構築が必須ではないかと考えています。
 人類の歴史の中で何度も,さまざまな節目に,優れた思想家が社会的な潮流を指導したように,今や,いわゆる共同体思想の新展開が求められているのではないでしょうか。

10月末の畑の様子



ネギ

 

ブロッコリー

ニンニク

水菜
春菊
サラダ菜


ニンジン



コマツナ




ダイコン

(なし)


2012年11月へ 菜園日記topへ