菜園日記2010年3月

7日(日)  3月初めの日曜日,ポツポツと雨の降る中,畑へと車を走らせましたが,本降りになってきました。
 今日は,作業は中止といたします。



そろそろ最終時期となってきたネギ
(3/14)

14日(日)  春が来た・・・という感じの暖かな日曜日となりました。
 昼から畑へと向います。
 ここしばらくの暖かさと雨で,畑の野菜は全体的に青々と元気になっています。
 ネギも,太く青々となっています。2ケ所を抜きます。
 ニンジンも少し葉を繁らせてきました。これからどうなるのでしょう?
 タマネギは,急に太く背を伸ばしてきています。
 西側のダイコンの跡地は,そのままにしておきます。
 エンドウも,背を伸ばしてきました。少し長い支柱を3本添えて,上からビニ紐で吊るします。なかなかツルを絡ませてはきません。
 東側のダイコンも,そこそこ大きくなってきました。一番太くなっているものを1本抜きます。
 芽キャベツは,小さいままですが,結球を10個ほど採ることができました。
 コマツナはそろそろトウが立ってきました。まだ大丈夫そうなものを20本ほど採ります。
 ブロッコリーも,そろそろという感じでしたので,側花蕾を30個ほど採って,終わりとします。今年のブロッコリーは,側花蕾の出来が今一つではありました。跡地に,石灰,腐葉土,油かすを入れて,耕しておきます。
 ニンニクも,ここにきて,太く背を伸ばしてきました。青々と元気です。
 後は,草抜き等々



14日で最後としたブロッコリーの側花蕾
(3/14)

22日(月)  午後から仕事が入りましたので,午前中に畑に行きました。
 昨日の黄砂で,車は真っ白になっています。
 ネギは,まだネギ坊主をつけていませせんでしたが,そろそろという感じです。3ケ所を抜いて収穫いたします。
 ニンジンは,ここにきて,新しく葉を伸ばし,根も太らせてきました。改めて間引きしておきます。
 タマネギは,この春の暖かさで,葉をグッと太くしてきました。
 西側のダイコンの跡地をまた耕しておきます。
 エンドウは,少し前のヘナヘナ状態からそれなりに上へ上へと伸びるようになってきました。ここも少し間引きます。
 東側のダイコンを1本抜きます。まだそれほど太ってはいません。
 芽キャベツは,結球を4つ採ってお終いとします。今年の芽キャベツは,ずっと小さいまま終わってしまいました。
 コマツナもトウが立って,少し花も咲かせていましたので,終わりとします。
 芽キャベツとコマツナの跡地に,石灰,腐葉土,油かすを入れて,荒起こししておきます。
 ブロッコリーの跡地も,また耕しておきます。
 ニンニクは,元気な様子です。
 あとは,草抜き,化成肥料等々・・・



冬野菜が次々と終わりとなる3月の畑
(3/14)

28日(日)  今日は仕事と雨で畑にはいけませんでした。
 小さい子どもというのは残酷なものだなんてよく言われることがありますが,その真偽や背景はともかく,私も小学生だった頃には,昆虫採集と称して捕まえてきた生きている虫に,防腐剤を注射して息の根を止めたり,小集団での遊びの一つとして,池や田んぼで捕まえた蛙やザリガニをなぶり殺すことにある種の快感を感じていた時期があったと記憶しています。
 それが心理学的等々において,どーいう意味付けをされるかは知りませんが,しかしそのように遊んでいた子どものほとんどは,年と共に,虫その他をむやみに殺さなく,あるいは殺せなくなってきます。
 例えば,湖畔を散歩している時に,偶然蛙が飛び跳ねてきて,服に止まったとしても,その蛙を手に握り締めて,近くの岩か何かに叩きつけて殺すなんてことは,普通の大人には先ず想定できない行動でありましょう。
 多くの人は,多分,蛙を極端に毛嫌いしていなければ,そっと水辺に戻してあげると思います。
 年を取るごとに,そういう気持ちになるのが,まぁ成長というものなのかもしれません。
 無駄な殺生は,我々の行動からごく自然に避けられていくものなのでしょう。

 動物と植物とでは,ちょっと視点が違いますが,以前,香港からの留学生と,華道を長年やっている日本人の対話を横で聞いていたことがあります。
 留学生は,日本の代表的伝統文化の一つである華道が,花や草木を切断して並べたりする行為に,大いに疑問符を呈しておりました。
 それに対して,日本人華道愛好者は,
 「花は,このようにして人間の役に立つことが一番幸せなのよ!」
と答えておられました。
 私は別に,動植物の生命を人間の手から徹底的に守ろうという主義も主張も持ち合わせてはいませんが,しかし,この「植物幸福論」には,ビックリしてしまいました。
 もし,それが日本の華道界の「公式見解」なのであれば,まぁ日本の伝統文化と言われるものの思想の営みの貧弱さに驚愕してしまいます。
 ・・・などと書きつつ,実は華道なんてまぁそんなものだろーと長年思っているわけでありますが・・・
 でも,しかし,外国からの留学生に説明するにあたっては,いくらなんでも,もう少しは頑張っていただきたいと期待するのは無理なのでしょうか?

 さてさて,畑をしていますと,ミミズや小さな虫などがいろいろと姿を見せます。
 昔は,素手で平気で掴んでいたそれらは,年と共に,なんか触るのに恐怖感を覚えるようにもなっていましたが,畑を始めてからは,また普通に触ることができるようになりました。
 で,例えば,ミミズは,畑の土作りにとても有用な存在ですから,たくさん居てもらった方がいいのですが,畝にたくさんのミミズが見えることに喜びながら,鍬を打ち込む時に,それらを寸断してしまうこともあり,つまりまぁ,それらの役割に感謝しつつも,私の作業で,何体もが昇天してしまうわけです。
 私の畑は,単なる趣味の世界ではあります。しかし,当たり前のことですが,人は他の存在を生かしたり殺したりしながら,その営みを続けているわけであります。
 ミミズはミミズの営みをしていて,鳥や人間にその存在を脅かされたり,また結果的に他の役にたったりしています。
 私は優秀な華道家ではありませんから,花の気持ちはもちろん,ミミズの考えも分かりませんが,推察するに多分,ミミズは人間の菜園の趣味に役立つことを幸福とは考えていないでしょう。

3月末の畑の様子


ニンジン

(なし)
(なし)


ニンニク

タマネギ






ネギ



ダイコン


エンドウ豆

(なし)



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