菜園日記2007年10月

14日(日)  先週は,所用のため,畑に来られませんでした。2週間ぶりの畑です。
 本日もまた午前中は仕事となりましたので,午後から畑へとまいります。
 ゴーヤは,疲れきった様子で,実も変形したり,小さいままのものがたくさんありました。お終いといたします。支柱等々,全てを取り去りますが,ゴーヤのツルがいっぱいで,ゴミ袋3つ分の撤去となりました。今年最後のゴーヤの収穫は,小さい実が10個でした。今年のゴーヤは,次々と実をつけて,豊作でありました。跡地に,石灰,牛糞堆肥,ビタミン剤を入れて,耕しておきます。
 ブロッコリーは,青虫に少しかじられながらも,順調な様子です。普通のブロッコリーと,スティックセニョールの株の形に,明らかに違いが見てとれるようになっています。
 ニンニクは,発芽を確認できました。先週は,見ることが出来ませんでしたので,初見の時点で,葉は既に,20センチほどに伸びています。
 ネギは,どうしたわけか,傾いたもの,根腐れしたもの・・・とあまり芳しくはありません。根腐れしたもの1本を,抜いて撤去いたします。傾いたものは,土寄せして修正です。
 ダイコンも,全ケ所で発芽を確認できました。北側の数株は,既にかなり葉を伸ばしています。逆に,虫に食べられた穴を大きく見せて,葉があまり生長していないものも散見します。ベタがけシートは,外すことといたしました。
 オクラとナスの跡地を耕して畝を作り,辛味ダイコンの種を植えます。コーヒー缶のお尻で印をつけ,2×6の12ケ所に各ヶ所5粒ずつ種を置いていきます。ここには新たにベタがけシートをしておきます。
 ニンジンも,また,発芽を確認いたしました。まだまだ2センチ程度の背のタケです。
 後は,草抜き,液肥等々・・・



発芽したニンジン
(10/14)

21日(日)  涼しい日曜日となりました。昼から,先ず六基グリーンへ走り,コマツナの種を購入して,畑へと向います。
 ズッキーニの跡地を,また耕しておきます。
 ブロッコリーは,順調な様子です。全体に土寄せをしておきます。
 キュウリとゴーヤの跡地を耕して畝を作り,コマツナの種を蒔きました。ベタがけシートをしておきます。
 ニンニクも,青々として,順調な様子です。
 ネギは,その後順調な様子ですが,根元が少しフラフラしている感じが見られましたので,全体に土寄せをしておきます。
 ダイコンは,同じ畝なのに,北側半分と南側で,生長にかなりの差が生じてしまっています。・・・??北側の方が大きく育っており,その6ケ所からは,1本ずつを間引きました。根は細いながら,既にダイコンの色形をしています。
 先週種を蒔いた辛味ダイコンも,全て発芽を確認いたしました。キレイな若葉です。
 ニンジンも少しずつ大きくなっているようです。
 後は,全体に,水遣り,ビタミン剤等々・・・



発芽確認時のニンニク
(10/14)

28日(日)  正に秋晴れという,雲一つない暖かな10月最後の日曜日です。
 昼前に,アヤハで,タマネギの苗,ネギの苗,バーク堆肥を購入いたします。ネギは,「少しでいい時に」との売り文句で,14本の束がありました。堆肥も,小さなビニール袋に小分けしたものを,1つ50円で売っています。
 昼から畑へと走ります。
 元ズッキーニの場所を耕して畝を作り,タマネギの苗を植えていきます。4×12+1の49ケ所となりました。
 ブロッコリーには,少し追肥をしておきます。
 先週蒔いたコマツナは,キレイに発芽していました。
 ニンニクも元気な様子です。
 ネギのところは,前に根腐れしてものを抜いてしまった部分とか,ダイコンとの間のスペースに,本日購入した14本の苗を,2本ずつ7ケ所植えました。
 ダイコンは,南側の株も,だいぶ元気になってきました。込み合ったところを,それぞれの生育に合わせて間引いていきます。全部で10本ほどの間引き菜を収穫です。
 辛味ダイコンも,青々と揃った双葉が,少しずつ大きくなっています。
 ニンジンは,例によって,かなり厚蒔きしましたので,大幅に間引きをいたします。
 後は,全体に,ビタミン剤,草抜き等々・・・



ブロッコリー2種
(10/14)




虫に食べられながらも育つダイコン
(10/14)

 高校3年の最終期,最後の期末試験が終わると,3年生の教室は閑散としていて,ただ,仲のいい友人同士が,放課後に,3年間の思い出や別れの挨拶を語ったりしていました。
 私は,高校3年の3学期は全く授業も受けず,期末試験もさぼっていたのですが,大学入試も一段落してからは,友人を探しに,学校へと出かけていったことがありました。
 夕方の暗い廊下を歩いていますと,それぞれの教室に数人の同級生が残っていて,名残を惜しんだりしているわけですが,そのようなところで,ちょっと立ち聞きをしていて,当時の私としては,けっこうびっくりしてしまった一つの光景があります。
 男子生徒2人の会話でした。
 二人はとても仲のいい友人だったのでしょう。
 これから1人は東京の大学に進み,あと1人はまだ具体的な進路が決まっていない・・・というシチュエーションだったと思います。
 で,その1人は,将来絵で生計を立てたいらしく,もう1人に向かって,「しばらくそちらのアパートに同居させてほしい。将来絵が売れるようになって儲かったら,今度は俺がそっちを食わしてやるから」というような趣旨のことを,話しているのであります。
 もう1人も「絵は当たればガバッと儲かるからなぁ・・・」と,その話に同意しておりました。
 まぁ,高校生らしいというか,子供っぽい会話ではありますし,現実の中で,2人の共同生活が,どこまで継続したのか知る由もありませんが,私がびっくりしたのは,高校生の「絵を書くこと」のモチーフが「儲かる」ことということでありました。
 私は,絵も描いていたことがありますし,小さい頃は,漫画家になりなたいなぁなどと,道具を揃えて,あの『COM』に投稿したり,漫画研究会を主催していたりしたこともあるのですが,画家や漫画家になりたいという夢の動機は,それが「儲かる」ということではありませんでした。
 当時,例えば,将来何になりたいか・・・と聞かれた子供は,プロ野球選手とか保母さん・・・と答えていたのでしょうけど,それは,テレビで見る野球選手がとてもカッコいい,自分が野球が好きで仕方がない等々・・・ということであっても,野球選手が「いっぱい儲かるから・・・」というような発想はほとんどなかったように思います。
 今,同じような質問をしたら,子供はプロサッカー選手やアイドルタレントを挙げて,その理由として,「いっぱい儲かるから・・・」と言うのかもしれません。
 儲けることを悪いとは,全く思いませんけど,子供や学生が自分の夢を語るときの理由付けの第一番目が「儲かるから」というのは,とても寂しい気がいたします。
 絵を描くのは,絵に描きたい・・・もっと言えば,絵に描かなくてはいられない・・・「何ものか」を,自分の中に有しているから,キャンバスに向かうのでありましょう。
 彼らが,東京で共同生活をして,将来いっぱい儲けようと夢を語っていたことが(子供らしからず)「子供っぽい」のか,あるいは,私がそれ以上の「子供っぽさ」を引きずっていただけなのか,大人になってしまうと,一種つまらない問題提起になってしまうことが,寂しい私ではあります。

10月末の畑の様子




ブロッコリー


ニンニク ダイコン ニンジン

コマツナ





タマネギ





ネギ

辛味ダイコン

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