菜園日記2005年3月

20日(日)  休日出勤が続き,2週間畑に行けませんでした。下旬にして,3月初めての畑です。
 いかにも春らしいかろやかな風の中,午後から高山園芸店に向かいます。野菜用の土を買って,畑へ。
 3連休の中日とあって,道路はかなり混んでいます。
 上の写真のように,芽キャベツの結球は,かなり大きく,丸々と太った感じになっていました。10個ほど収穫できました。
 タマネギも,葉がかなり太くなってきています。順調に育っているという感じがします。
 最後に残った1本のダイコンを抜きました。冬の間,ダイコンはいろいろと美味しく,温かく食べました。合掌・・・
 ネギは,もうネギ坊主がチラホラと見られます。2ケ所抜きます。
 ニンジンの跡地に,野菜用の土を入れて耕します。次に真ん中に,鍬の幅ほどの溝を掘り,牛糞をパラパラと入れて,少し土を戻します。その上にジャガイモの種芋を4ケ所置き,また土を入れて,畝を作成いたします。昨年はジャガイモの種芋を2つに切った時,その切り口に灰を塗ってみましたが,今回は何も塗りませんでした。本を読んでいても,灰を塗ったほうがいいと書いてあるものと,塗らないほうがいいと書いてあるものとがあり,今回は,試しに塗らないようにしてみた訳です。
 正月菜は,残りの全てを抜いて処分いたします。その後に石灰を入れて,粗起こししておきます。
 京ミズ菜は,ほとんどが菜の花状態となっていました。まだ大丈夫そうなものを3株ほど収穫。ベタがけシートも撤去いたします。
 春の暖かさにつれて,草も大量に生えていました。草抜きに少々時間をかけます・・・



京ミズ菜の花
(3/20)

27日(日)  春・・・さまざまな花の香りの風の中,午後から畑へと車を走らせます。なんて,かっこよく書いておりますが,何が何の花だか区別もつかない私です。ただ,畑を始めてからは,草木や花の名前にも興味を持つようになってしまいました・・・
 芽キャベツは,またまたかなり太った結球を10個ほど収穫できました。しかし,そろそろトウが立ってきたという感じで,そろそろお終いかなと思います。上部の葉などは,ナメクジの餌状態ではあります。
 タマネギは順調な様子です。パラパラとコーヒーマルチをします。
 ダイコンの跡地に石灰を撒いて,粗起こしをしておきます。土中から出てくる根っこなどを撤去いたしました。
 ネギは2ケ所抜きます。
 先週植えたジャガイモは,まだ発芽の気配はありません。
 夏野菜に備え,正月菜の跡地もまた軽く耕しておきます。
 京ミズ菜は,上の写真のように,完全に菜の花状態になっていますが,花を見るのも春らしくて楽しく,とりあえずそのままにしておきます。
 全体に土が固くしまっていましたので,畝と畝の間を鍬で軽くガリガリといたします。
 後は草抜き等々・・・



冬野菜もそろそろ最後の収穫
(3/20)

 桜の季節となりました。
 日本人にとって,桜は,やはり特別な花なのでしょうし,そのことは昔からさまざまに語られてきたのでしょうけど,私も例外ではなく,毎年この季節になると,いろいろな感慨を持って花を見上げることとなります。
 その光景は,それこそパラパラと写真集をめくるように,半世紀分の蓄積があるのですが,父親が亡くなってからは,大学の入学式のことがよく目に浮かぶようになりました。
 私の父親は,仕事の関係もあって,あまり家には居りませんでしたから,私は形式的には放任主義的に中学や高校時代を過ごしておりました。
 一方で,父は,戦後の日本労働運動史や政党の編成等々にけっこう大きく名前を残した人間でもありましたので,私にとっても非常に威厳のある存在というか,ファザコンにならざるをえないような存在でもありました。
 父は,私があまりにもフラフラとした高校生活を送っていたことに,かなりの不安を感じていたのだと思います。もし,今の私が,昔の私の父親であったとしたら,毎日殴りつけるか怒鳴りつけてばかりいることでしょう。どーしようもない子供ではありました。
 そんな私の,大学の入学式の朝,私が入りたての下宿から大学へと歩いて行きますと,目白駅の駅前に父親が立っていました。中学や高校の入学式・卒業式にも,そんな風に父親が姿を現した記憶はありません。
 他の新入生が,皆スーツ姿で固めている式の朝,私は,私なりの美意識というか,ちっぽけな反骨精神で,よれよれのジーンズの上下というスタイルでありました。
 父は私に会うなり,「なんだ,その格好は・・・」と,言いました。その他には,ほとんど喋らなかったと記憶しています。
 目白の駅前からは,ちょうど時間ということで,多くの新入生がぎっしりと列をなして,大学の門に吸い込まれていきます。学校は目白駅に隣接しておりました。
 私も,その列に混じり,式場へと向かいます。
 門からの道は,両側に桜がぎっしりと咲き誇り,典型的な入学式の光景を見せていました。その桜並木は今でも,かなり鮮明に覚えています。
 ふと,後を振り返りますと,駅の前の横断歩道橋の上に,父が立ってこちらを見ています。歩道橋の上から見送っている父兄は,他にはいませんでした。
 そういうことは,めったにしない父親でしたが,私がともかくも大学に入学できたということで,父にとっても,特別な日であったのでしょう。私以上の感慨を持って,見送ってくれていたのだと思います。
 今思えば,父親のためにも,スーツにネクタイ姿で桜の下を歩けば良かったなぁと,親不孝な私ではありました。

3月末の畑の様子




タマネギ


ネギ ジャガイモ 京ミズ菜
(なし)





芽キャベツ






ジャンボ・
ニンニク



(なし)

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