菜園日記2003年10月

 夏の畑は,キュウリにしろ,トマトもトウモロコシも,上へ上へと天を目指す勢いで伸びていたものばかりでした。その太陽に向かう光景は,畑を始めたばかりの私にとって圧巻ではありました。
 秋の菜園は,地上静かに葉を広げるもの,地下へ根を伸ばすものと,見た目の派手さはありません。当初,何か寂しい風景のように思えましたが,今では,見えないところで根を太らせる野菜たちに親しみを感じます。土の中で色あざやかに育つダイコンやニンジン等々に,不思議さも覚えてしまいます。
 4日(土)  早朝から畑へまいりました。
 ブロッコリーと芽キャベツは,葉っぱに穴を幾つも開けていましたが,本日は青虫等は発見できませんでした。
 ニンニクは,半分以上が発芽しています。一番初めに発芽したものは,かなり大きく葉を伸ばしています。
 タマネギには全体に土寄せをしました。葉が少しおかしな色になっているものが2,3あります。
 ダイコンは,本葉を伸ばしています。間引きして,各箇所3本ずつとしました。ただ,芽(茎)はヒョロヒョロと細く伸びており,横倒しになっているものも多くあります。シートで押さえつけられていたのが原因かもしれません。シート内部の支柱等を高くして,中の空間を広げた上で,シートを張りなおします。
 ネギは順調のようです。
 ニンジンも好調です。ただ,葉を変な色にしているものが少し見受けられ,とりあえず,おかしいと思われる葉を撤去いたします。
 コマツナについては,発芽を確認しました。
 全体に液肥と水をあげます。 
12日(日)  午後から畑へ。
 ニンニクはほぼ全てが発芽していました。一安心です。
 ブロッコリーと芽キャベツは,葉をワサワサと大きくなっています。虫の被害も少ないように見えました。
 9月にマリーゴールドを2つ植えましたが,黄色のマリーゴールドはすぐに元気を失くし,花もしぼんでおりました。しかし本日見ると,黄色のものも新しい花を咲かせ,復活しています。これまた一安心です。
 タマネギは,白い球がどんどん大きくなっているのがよく分かります。全体に土寄せをしました。
 ネギは,相変わらず順調のようです。
 ダイコンについては,本葉も大きくなってきましたので,ベタがけシートを外すことにしました。また,前回1ケ所に3本ずつにしたのものを,また間引いて2本とします。・・・この間引いたダイコンの葉は,寄せ鍋に入れて食べてみました。ダイコンの葉を鍋に・・・というのは,私も少し疑問だったのですが,食べてみるとなかなかの美味です。若い新鮮な葉っぱは何にしても美味しいということなのでしょうか・・・
 ニンジンも順調なようで,全体に土寄せをします。上から覗く根の部分は,直径2センチほどに育っている様子です。
 コマツナ・・・です。ベタがけシートをしてあるのですけど,発芽率は良くありません。また,葉に幾つも小さな穴が開いています。シートの下から虫が入ったのか?これまた,研究の対象であります。
 あとは,草抜き,液肥,水遣りなどなど。 



ニンニクの芽
(10/4)
18日(土)  昼から六基グリーンへまいります。小さめの石灰,油かす,鶏糞を購入いたしました。
 それから畑へ・・・
 ニンニクは,全てのものが発芽していました。
 ブロッコリーは,1つのものの中心に,花ライを見つけました。直径1センチほどの小さなものですが,既にブロッコリーの姿をしています。
 また,ブロッコリーと芽キャベツは茎が少し斜めになっていましたので,真っ直ぐになるよう,土寄せなどして修正します。
 タマネギは,1つのものが葉を枯らしていました。良く分かりませんが,何かの病気なのかもしれません。他のタマネギは順調に育っているようで,全体に土寄せをいたします。
 オオバとモロヘイヤは,全面的に撤去いたしました。そこに本日購入した石灰,油かす,鶏糞を入れて耕します。次に植えるものは,まだ考えていません。
 ダイコンは,1ケ所に2本ずつのものを1本に,最終の間引きをしました。間引いたものは,細長いダイコンが7〜8センチに育っています。さっそく晩にキムチ鍋に入れて食しました。美味です。
 ネギとニンジンは機嫌よく大きくなっているようです。
 コマツナは相変わらず発芽率は良くないようですが,新しい双葉も少し発見できました。
 あとは,全体に水遣り,草抜き等々で,本日の作業は終了です。
 実は,この18日,私は購入してまだ半年も経っていないRX−8の左後方をガリガリと磨ってしまいました。車をぶつけるなんて20年ぶりのことなのですが,事故の経過は別として,通常であれば,すぐに飛び降り「俺の新車が〜〜〜!!!」とキズの様子を確認するところでしょうが,私は,いつも畑に行くときにお茶などを買いに寄るコンビニまで,ごく普通に運転してまいりました。
 話は変わるようで続くのですけど,私はかなり以前から,神様仏様に手を合わせるとか,占いや運命を信じるとか,そーいう事々をけっこう強く拒否するタイプの人間になっておりました。初詣の付き合いで神社の中をブラブラすることはあっても,お賽銭を投げたり,願をかけたり,おみくじを引いたりは決してしませんし,初対面の人に「貴方の血液型は?」なんて聞かれると「お前はバカか!?」とは流石に言いませんけど,それに近い反応はいたします。
 (ただ,最近は「手を合わせる」という行為は否定しなくなりました。父親の命日になると,自分の部屋の中で,どこに向かうともなく「手を合わせ」たりしています・・・)
 で,また,朝のテレビ番組なんかで「今日の牡羊座の運勢は・・・」などとやっているのを見ますと,「あんたはアホか!」と即座にテレビを蹴り壊すなんてことも流石にしませんが,それに近い想いは持ちます。
 ところが,私は,どーいうわけか,なにか大きな全体の流れの中で,プラス・マイナスの帳尻あわせがあるのだということを漠然と信用しているところがありまして,この日のように軽い事故がありますと,ひょっとしたら,これのおかげで明日の大事故が防げたのかもしれないなんて思ってしまうのです。
 逆のことも当然考えるわけで,賭け事で大きく勝ったりしますと,何か不安になってしまいます。この「ラッキー」の分,必ず近いうちに「アン・ラッキー」が到来すると恐れるわけです。ゴルフでも調子が良すぎると,途中で「これではダメだ,このままでは,寿命が10年縮んでしまうかもしれない」なんて考えが脳裏を走ります。
 多分これは,私の小心で臆病なあり方が,積極的なプラス思考に歯止めをかけている,あるいは,悲劇から目を背けさせる方向に働いているのかもしれません。
 また,何事もポジティブに考えられない,いわゆる「島国根性」的な典型的日本人の思考方法なのかもしれません。
 しかしながら,私の論に従えば(?),新車をガリガリしたのでありますから,その分ガリガリと「良いこと」が来てもおかしくないはずでして,私の結論は極めて世俗的に,即座の宝くじ購入という行動でした。
 もちろん,完璧にハズレの結果であったことは言うまでもありません。
 ただ,この「プラス・マイナス,帳尻あわせ」という考え方と,とことんプラス志向でいく考え方の違い,また,その背景にあるだろうもの等々のことは面白いなぁと思っています。また考えたいテーマではあります。


虫に食べられながらも健気な芽キャベツ&マリーゴールド

そして,

下手な運転手のために不幸なRX−8
(10/4)
26日(日)  「京都まつり」の手伝いの日でしたので,早朝から,畑へまいります。
 ニンニクは少しずつですが,確実に大きくなってきています。
 ブロッコリーは,先週なかった方にも,花ライができていました。これで2つとも揃いました。
 芽キャベツも茎の下の方に,結球をつけているのを発見しました。
 ブロッコリーと芽キャベツについては,一番下の方の葉を撤去いたしました。
 タマネギは,葉が完全に枯れたようになっているものが2つありましたので,取り去ることにします。小さく白いタマネギができていましたが,その大きさも他のものと比べて明らかに生長が止まっているという感じでした。他のものについては,土寄せをしておきました。
 ダイコンとネギは,順調に青々と伸びてきています。
 コマツナは,そこそこ大きくなってきましたので,ベタがけシートを外すことといたします。発芽率には少し不満が残りますが,夏の時のように虫に食べつくされかけの葉ではなく,かなりキレイに育っています。
 ニンジンは,間引きを兼ねて,大きいもの5本を収穫しました。根は13,4センチに育っています。形はそれほど良くありませんが,まぁ成功といえるでしょう・・・根別れしていたものも1つだけでした。さっそく晩にカレーに入れて食します。甘みが多く,美味でした。
 他には,草抜き,全体に液肥をあげます。 


ワサワサと育ったニンジン
(10/4)
 10月末の畝の様子は9月末とほとんど一緒のため,省略いたします・・・

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