菜園日記2003年6月

 7日(土)  朝から仕事が入りましたので,午後から畑に参りました。
 雑草を抜いたり,支柱を整えたりしておりますと,間もなく雷雨となってしまいました。
 帰宅することとします。
 先週購入した新デジカメで,畑の様子を撮りました。
 このページの上にある写真はその時のものです。キュウリの苗を植えたのは,5月17日のことですから,その時,20センチ程度しかなかったものが,20日間ほどで,こんなに大きくなり,花まで咲かせています。この早さには一種の感動を覚えました。
14日(土)  朝から,畑へ。
 梅雨の時期ということもあり,作物は順調に大きくなっています。
 また各野菜の根元から少し離れた所に,支柱を利用してそれなりの深さの穴を開け,追肥をいたしました。
 それから,草むしりをしかけると,また雨。しばらく様子を見ていましたが,段々ときつく降ってきましたので,作業を断念。
 六基ガーデンに行き,長め=180センチの支柱を購入。帰路,畑に支柱をほりこんで帰宅いたしました。
15日(日)  昨日に引き続き,畑へ。
 菜園を始めてからの私の生活,特に休日は畑が中心となってしまいました。作物のことを考えると,うかつに旅行なんか行っておられません。
 昨日購入した180センチの支柱を,キュウリの畝に設置し,棚全体を少し高めに直しました。他の人の畑を見ますと,初めから2メートルを越すような支柱を設置している人,比較的低い棚に,ツルが巻きやすいように専用ネットをセットしている人等々,さまざまです。
 ナスビも,他の人々は色々と支柱を設置していましたが,私のところは,まだ背も低く,今少し様子を見ることといたしました。
 ミニトマトは,太い枝が垂れ下がったりして,全体的に上に伸びていない感じがします。で,枝を大きくカット,また新たに少し高めの支柱に交換して結びなおしました。
 トウモロコシは,倒れていたものもあり,低めの支柱にしばります。
 シシトウです。少し前,他の人と話していた時,彼は「この畑では,シシトウやピーマンはできない」と言っていました。でも,私のシシトウは今一つだけですが,小さな実をつけています。ただ,幹が赤く変色しているようにも見え,先行きは不明,心配です。とりあえず,シシトウも低めの支柱にしばりつけます。
 また,先日,ショップで,無農薬の辛子の虫除けなるものを見つけ,購入していたのですが,それを霧吹きで全体に散布いたしました。

 最後に,小さなキュウリを2本,もいで帰ります。さっそく,塩をふって,酒のつまみに食しました。
 私の初めての収穫品です。
 なにやら,嬉しい気持ちでありました。
 懐かしくも(!?)元気な頃のシシトウ
(6/7)


22日(日)  朝から畑に行くも,すぐ雨となり,作業を断念いたしました。
 とりあえずは,退散。キュウリを4本,もいで帰ります。梅雨とはいえ,この一週間でのキュウリの成長は恐ろしいほどで,まるでヘチマのように大きくなっています。市場的には全く価値のない姿なのでしょうけど,自分の作ったものですから,美味しくいただきます。
 シシトウは,一本が完全にしおれているので撤去しました。原因はよく分かりません。あと残った一本も心配であります。
 昼食後,天気予報を聞くと,昼からは曇りということでしたので,また車に飛び乗り,畑へ参ります。最近は,完全に畑中毒の様相を示してはおります。
 先ほど抜いたシシトウの代わりに,オオバを植えます。このオオバは,どこからか種が飛んできたのか,私の畑のトウモロコシの畝に生えていたものです。元気に生えております。
 キュウリは支柱を継ぎ足して,それなりの高さに備えました。上方へ支柱を継ぎ足すのは,あまりいい方法ではないのでしょうけど,私の車では180センチ以上の支柱は運べません。
 ナスビにも,支柱を立て,枝の内太いものを,上方からビニ紐でつるしました。これも周りの人の見よう見まねであります。
 ミニトマトは,支柱への縛りつけ作業。あまり背は高くなっていませんが,黄色い実を一つだけつけていましたので,もいで帰り,食しました。
 トウモロコシもかなり大きくなりました。上の部分を支柱に縛りつけます。
 後は,雑草取りなどして,この日の畑仕事は終了です。 
28日(土)  午後から仕事が入っていましたので,早朝から畑へ参ります。
 トウモロコシを支柱に縛りつけたりしていますと,雨が激しく降ってきまして,悲しくも退散いたしました。
 四条大宮の100円ショップで,短めの支柱を買い足します。
 私の場合,先ず本から入るということが多いので,この頃も菜園・野菜関係の本を読み漁っておりましたが,偶然も手伝い,「永田農法」の本を何冊か続けて読むこととなりました。
 永田照喜治 『永田農法「極上トマト」をベランダで作る』 光文社,2003
 飯田辰彦 『蘇るおいしい野菜』 宝島社,2000
 永田照喜治 『食は土にあり』 NTT出版株式会社,2003
 当然のことながら,永田式農法の技術論云々を語る資格は私にはありません。
 しかしながら,私は,かなり以前から一定の確信をもって考えていることがありました。例えば,旅行時の車窓から見える広大な水田の景色,「日本人の心の故郷」とも形容される青々とした稲穂のカーペット,それは多大な「自然破壊」の結果ではありませんか・・・
 土を耕すこと,野菜等を育てること,これらは人間が環境=自然を破壊することによって得ているculture=耕作,文化に他ならないのでしょう。それらは,我々にとって自然と親しみ,自然から何かを得る行為であることは間違いないとしても,一方で,自然を破壊している行為であることも確かなことです。
 永田氏は,農業者として明白に言い切っています。
 「そもそも農業の始まり自体が,環境破壊の始まりなのです。まず人間は様々な自然の植物や動物の中から,人間にとって都合のいいものだけを選択し,作物化あるいは家畜化しました。この時点ですでに,自然の生態系のバランスを崩すことになったのです。さらに,それらを増産すべく,土地を切り開き,作物を植え付け畑を作り,家畜を育てたのです。」(『食は土にあり』p20)
 「だから私は自然農法などという言い方はうそだと思っています。農業そのものが環境破壊なのですから。私は遠慮しながら,出来るだけ環境を破壊しないように考えながら農業を続けています。」(同上,p36)
 嬉しく思います。 
29日(日)  昨日の遅れを取り戻すべく,夕方から畑へ。
 キュウリは,昨日も適当な大きさのものをもいで帰りましたが,本日もまた,ちょうどいい大きさに育っているものがいくつもありました。恐ろしい早さです。
 先日1本抜いたシシトウ,その残りの1本も昨日は青々としていましたのに,急にしおれてしまっています。とりあえず,いま少し様子を見ることとしました。
 ナスビは,支柱の整備をいたしました。実は,あまりできておりません。
 ミニトマトは黄色のものは順調に大きくなっています。しかし,赤色の方が,2本とも高さも大きくならず,葉の様子も見るからに尋常ではありません。病気かもしれません。最近読んだ本によりますと,ミニトマトは脇芽を挿しておいても簡単につくとありましたので,試しに3つほど挿しておきます。
 トウモロコシはかなり大きくなっていました。実を大きくするには,それなりに脇を摘んだりしなくてはいけないのでしょうけど,実験も含め,生え放題のままといたします。
 全体に追肥をします。
 他,雑草取りなどして,帰宅。

6/7 畑 全体写真



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