138.スーパーのセルフレジ初利用体験から
●セルフレジ初利用状況と実感
地元の某デイスカウントスーパーで初めてセルフレジを利用してみた。私の住んでいる地域ではセルフレジを設置している店は他にはない。
夕方で一般レジが混みあっており、4台あるセルフレジもすべて客が利用してまだ二人ほど待っていた状況だった。
私の買い物は3点のみ。しかも野菜などのような、バーコードの付いていない商品もない。ひとつセルフレジを試してみようという気になった。
待っている1分ほどの間、レジの上にある説明書きを読み、な〜んだ、「簡単そうだな」と感じた。
自分の利用の番になってレジ操作をしたが、あっという間に終わり、代金精算もスムーズに終わった。
ものめずらしさもあったが、チェッカーのいるレジに並ぶよりは間違いなく早くレジ精算が終わった。
食品スーパーの買い物で、レジで待たされることはかなり苦痛なことだと思っている人は多い。自分でスキャニングが必要とはいえ、セルフレジを通ることで買い物が早く終了できることが明白であるならば、セルフレジの利用はあまり抵抗はないなというのが私の実感だ。
利用している人をしばらく見ていると、中年男性が意外に多い。また女性でも比較的若い女性も多く、全体としてレジ操作を自分ですることの負担よりも、早く買い物を済ませることのメリットの方が大きいと感じている人がこんな地方でもいかに多いことかということだろう。
●企業側のメリットの方が大きい
セルフレジ利用客が困った時のため、また一部商品のスキャンをせずに済ませる不貞の顧客を発生させないために4台のセルフレジに常時一人の従業員が待機、監視している。
4台のセルフレジスペースも通常レジの4台分のスペース+セルフサッカー台スペースと比べても明らかに狭いスペースですんでいるようだ。
レジコストが若干高くつくとしても、人件費の低減、必要スペースの小ささから見て長期的には企業側のメリットも大きい。
セルフレジ利用客のメリットは買い物時間の短縮だが、これは本来客がレジで待たされることがない状況なら、通常レジで精算を済ますはずである。
そう考えれば、セルフレジはどちらかといえば企業側のメリットの方が大きいのではないか。
若干のこの不公平感解消と、セルフレジ利用促進のために、セルフレジ利用客には例えば、買い物額の1%程度の値引き、あるいはポイントカードを採用している企業であれば、ポイントの割り増しなどで還元するなどの措置が欲しいなというのが最後の感想だ。